10歳を迎えた保護犬 飼い主との別れを乗り越えて
アニドネでは認定基準通過団体へ寄付金をお届けしたあと、使途内容を詳しく聞いてレポートにしています。今回は都内にある一戸建てのシェルターでこれまでに5000頭もの保護犬・保護猫たちを譲渡へつないできたアルマさんをご紹介。1月に 288,570円 、2月に 191,338円、3月 に527,602 円をお届けした使途について、代表の竹本さんにお話しを伺いました。
小さな体でリウマチと闘う保護犬はっぴ
「はい、すべて医療費に充てさせていただきましたが、最初に紹介する保護犬はチワワのはっぴちゃんです。昨年12月下旬から相談を受けていました。飼い主さんが病気になられ入退院を繰り返すことで飼い続けることが困難になりました。引き取ってもらえる親族もありません。2月にはアルマで保護し、現在はティアハイムで暮らしながら里親さんを待っています。
4キロほどの雄犬で、3月に10歳の誕生日を迎えました。
「4年前にリウマチを発症して、現在も治療(投薬)を続けています。
リウマチの症状は落ち着いていますが、右前足に関節の変形があります。ゆっくり歩くことは可能なので日常生活には問題ありません。が、体重が増えると関節に負担がかかるので、体重管理が大切です。
今後も定期的な健診と投薬が必要で、朝2種類、夜2種類に加えて週2回夜の投薬と2種類のサプリメントについて飼い主さんから引き継ぎました。アレルギーもあるそうで、鶏と牛に発症とのことでそれ以外の食事です。現在は、決まったレトルトパウチを食べています」
「トイレもトイレシートでできます。10歳の誕生日を迎え、とても落ち着いた子なのでこれからまた新しい家族とゆっくり暮らしてほしいです」
野良猫からアルマの保護猫に
ーアルマさんでは猫も保護されていますが、医療費に使われた印象に残るエピソードはありますか?
「3月に捕獲したキジネコについて紹介します。2月上旬頃からティアハイム付近に現れるようになった猫です。スタッフが見かけたときは、痩せて弱ってるように見えたそうです。保護すべきか思案しながら、とりあえずご飯をあげてみることにしました。ティアハイムの玄関横のベンチの下、駐車場の片隅など、毎日朝晩ご飯を置きました。
そうすると毎日通ってくるようになり、体格もよくなってきました。体も小さいので女の子かなと思い、早く不妊手術しないと、、、と焦りも感じてきました。どうもおなかが大きく見えてきて、1日3回もご飯を食べに来るし、と慌てて3月4日の朝、捕獲したんです」
「既に『ハラミ』ちゃんと名前を付けていたのですが、おなかが大きく見えました。尻尾は『ボブテイル』と言われるタイプですごく短いです。急いで動物病院へ連れて行きました」
「が、なんと男の子でした!生後6ヶ月で体重3キロほど。去勢手術や必要な検査、ワクチン接種など医療処置フルコースを終えたところです」
ハラミくんの名前の由来は、ボランティアのカルビパパさんが気にかけて『ちゅーる』をあげていたことから。ちなみに、カルビパパさんはカルビくんという犬の飼い主さんです。どこから来たのか、捨てられたのか、逃げ出したのかは不明ですが、そんな愛嬌のあるハラミくんをどうぞよろしくお願いします。
成長の早い子犬たちも里親募集中!
アルマさんでは他にもかわいい子犬兄弟を紹介してくれました。
「タビ以外の4頭は、既にこ寄付いただいた医療費により不妊去勢手術を終えています。どの子も毎日すくすくと大きくなっていくので、目が離せません。1日もはやく新しいご家庭でこの子たちの成長をあたたかく見守っていただきたい」と代表の竹本さんは話されていました。
「まだお耳もこれから立ってくるのかなと成長が楽しみなうえに、毎日愛くるしい表情を見せてくれます。トレーナーさんの訓練にも興味津々でお座りもシャキーンと集中していました。夏が来る前に家庭犬になれますように」と迎え主さんへのご縁を願っておられました。
アルマさんのブログ には上記の子犬たちについても一頭ずつていねいに紹介されています。気になる子がいたら、ぜひご覧ください。
ー最後に支援者様へのメッセージをお願いします。
「いつもあたたかいご支援をありがとうございます。皆様のおかげで、アルマにご縁のあった保護犬・保護猫達を必要な医療にかけて新たな家族へと命のバトンタッチができています。一頭を繋げられたら、また次の子の未来を救えます。これからもどうぞよろしくお願いいたします」
アルマさんはこれまで20年以上も都内だけでなく茨城、千葉、埼玉、神奈川からも保護を引き受け、活動を継続されています。今後もアルマさんへの寄付でのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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