保護犬・猫がいつまでも健やかであるために
アニマル・ドネーションはみなさまからお預かりした寄付金を認定団体様へお届けしております。
今回ご紹介します特定非営利活動法人『一匹でも犬・ねこを救う会』さんは長野県で活動されており、11月に270,009円、12月に360,380円、1月に223,120円の寄付をお届けしました。
寄付金をどのように活かされたのか、使い途を伺いましたのでご紹介いたします。
保護犬・保護猫の医療費に ユキちゃんとぼの君
ー今回の寄付をどのようにお使いになりましたか
「主に保護犬・保護猫の医療費に使用しています。
現在いる沢山の保護っ子たちも、それぞれにさまざまな事情を抱えて当会にやって来ました」
ーありがとうございます。具体的なエピソードがありましたらそちらも教えてください
「今回はそんな子たちの中から、犬・猫それぞれ一匹ずつご紹介したいと思います。
まずは犬部門。名前はユキ、ミニチュアシュナウザーの女の子です。
もともと繁殖引退犬だったユキは元飼い主さんに引き取られ一度は家庭犬として5年過ごしましたが、元飼い主さんが住む家を無くされ当会に。その時既に糖尿病を患い、目も見えず、歯周病も酷い状態でした。
今度こそずっとの家族を探すよ!と意気込んだものの、持病があり高齢なユキをお迎えしてくださる里親さんがなかなか見つからず、ユキが当会に来て既に2年が経ちました。穏やかなユキは、今では後から入ってくる保護ワンコたちの癒しでお母さん的存在となっています。
優しいユキが寄り添ってくれるおかげで、どんなに憶病な子もいつのまにか皆と馴染んでいく・・、とても可愛くて頼もしい子です」
「毎日の目薬に食後のインスリン注射、そのほかのお薬も頑張ってくれています。まだまだこれからも穏やかに楽しくユキが過ごしてくれたら、私達も幸せです。
そして猫部門。名前はぼの、過酷なお外で暮らす母猫から生まれました。
その母親から置き去りにされた子供たちの一匹がぼのです。
保護当初はガリガリで、骨と皮の状態でした」
「排泄補助をしたとき、ぼののオシッコの出が悪いことに気が付き、獣医さんに診てもらったところ、奇形なのか包皮の尿道がどんどん閉じて排尿できなくなっていました。このままでは命の危険があるということで、『包皮切開』の処置をしてもらいましたが、数日経つと元通りに。小さな体に麻酔をかけることが出来ず、数日おきの処置は、ぼのにとっても辛かったと思いますが、毎回本当によく頑張ってくれました。
麻酔が安全に使える大きさに成長してからも、包皮を切り開いて縫合する処置やレーザーでの処置を施しましたが、やはり完治には至らず、当時担当してくださった獣医さんから『会陰尿導瘻設置術』を受けてみたらどうかとのご提案を頂きました。
その時に獣医さんが『大きな手術だけど、ぼのが一番驚くと思うよ。オシッコってこんなに快適に出るの?って』とおっしゃってくださって、ぼのにはまだまだ長い猫生を幸せに暮らしてもらいたいとの思いから、手術を受ける決断をしました。術後は激しい痛みもあったようでしたが、3ヶ月にも及ぶエリザベスカラー生活も乗り越え、今では甘えん坊のご機嫌な猫になりました」
不幸な子たちを生み出さないために
ーご支援くださる方々にメッセージをお願いいたします
「ユキちゃん、ぼのくんのように高額な医療を受けさせてあげられるのは、ひとえに皆様からの温かいご支援があるからこそ、と会のメンバー一同心より感謝いたしております。
現在、会では犬18匹、猫約160匹を保護しております。うち、犬は10匹が10歳以上で、猫も高齢な子が増えてきていますので、初期医療は勿論、老齢期の継続的な医療も必要になっています。
そんな中でのご支援は本当に心強いです。
当会では、このようは不幸な子たちを生み出さないための啓発活動やTNR活動にもこれまで以上に力を入れて、官民一体となって活動していきたいと思っていますので、どうぞ末永いご支援を賜りますようお願いいたします」
活動は決して引き取って終わりではなく、それからの大変さが感じられるお話でした。
今回のお話のように、認定団体は多岐にわたって活動をしていて大変ではありますが、その中で皆様のちょっとの思いやりが大きな支えとなるはずです。
これからも1匹でも犬・ねこを救う会さんへ、寄付での温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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