寄付したお金の使い途レポート

【日本聴導犬推進協会】寄付したお金の使い途レポート

アニマル・ドネーションはみなさまからお預かりした寄付金を認定団体様へお届けしています。

伴侶団体の『公益社団法人 日本聴導犬推進協会』さんに、2023年2月に31,135円、3月に113,749円、4月に38,451円をお届けしました。

今回は事務局の長田さんに寄付金の使い途等を伺いました。

 

聴導犬候補が保護団体から仲間入り

―今回の寄付を何にお使いになりましたか。

「主に犬たちのワクチン接種費用、4頭の子犬たちの不妊手術等の医療費に使わせていただきました。また、2024年末には新施設の建設を予定しており、イベントでの募金活動や、会員募集、クラウドファンディングを活用して目標の建設資金に近づいてまいりました。アニドネさんからのご寄付の一部も建設資金にあてさせていただく予定です」

 

―現在協会にいる犬たちのことを教えてください。

「昨年9月に、柴系MIXの母犬と4頭の子犬たちを群馬の保護団体様より引き取りました。母犬の『姫』ちゃん、子犬は『榛名(はるな)』君、『萩』君、『すみれ』ちゃん、『小夏』ちゃんです。また、今年2月には、白黒MIXの子犬『花』ちゃんが同じく群馬より仲間入りしました。当協会では、生後6か月を過ぎると不妊手術を行います。4頭の子犬たちがちょうどその時期になり、3~4月は手術ラッシュでした。また、定期的に健康診断を受け、混合ワクチンや狂犬病の予防接種、フィラリアやノミダニの投薬、マイクロチップの装着・登録も行います。聴導犬を育成していくために候補犬の導入は不可欠ですが、数が多ければその分医療費の占める割合は多くなります。アニドネさんからのご寄付は、大部分が犬たちに必要不可欠な医療費に使わせていただいております。
姫ちゃん、萩君、すみれちゃんは、譲渡先を探しており、現在家庭犬としてのお勉強中です。榛名君、小夏ちゃん、花ちゃんも適性に合わせて訓練をすすめ、聴導犬、ペットアラートドッグ(※)、PR犬どの道に進むのか楽しみです」

 

榛名君

 

小夏ちゃん

 

花ちゃん

 

萩君

 

すみれちゃん

 

聴導犬たちのためにより良い環境を作りたい

―寄付してくださる方へメッセージをお願いします。

「聴導犬と当協会へのご理解、ご支援に心より感謝申し上げます。一組でも多くの聴導犬&ユーザーさんが誕生するためには、候補犬の育成環境の向上、訓練士の増員と育成が重要課題となってきます。現在の施設ではこれ以上スタッフも犬も増やすことができません。新施設が完成することにより、より良い環境で聴導犬を育成することができ、訓練士の育成にも取り組んでいけると期待しています。『聴導犬があたり前の社会』を創るために訓練と普及活動をさらに前進させてまいります。これからも応援よろしくお願い致します」

 

保護団体から仲間入りした犬たちは、写真の通り今はまだ可愛くてあどけない子犬です。協会では、この犬たちの適性を見極め、聴導犬、ペットアラートドッグ(※)、PR犬、家庭犬、それぞれに合った道へ送り出します。それはそれは大変な労力が必要です。2024年建設予定の新施設でも多くの聴導犬や様々な役割を持つ犬たちが誕生することを願っています。

※ペットアラートドッグとは、聴導犬のような法的認定試験の合格や社会参加のトレーニングはなく、ペットとしてご家庭で耳の聞こえない方へ音を知らせてくれる犬のことです。

 

日本聴導犬推進協会さんの活動はFacebookでもご確認いただけます。
ぜひ日本聴導犬推進協会さんのご紹介・ご寄付のページも併せてご覧ください。

 

 

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