寄付したお金の使い途レポート

【東日本盲導犬協会】寄付したお金の使い道レポート

栃木県の宇都宮市と鹿沼市の市境にある東日本盲導犬協会さん。ワンコのお散歩にはとても良さそうな森を抜けた先に施設はあります。盲導犬の育成だけでなく、視覚障がいリハビリテーションを行なっています。2023年2月43,035円、3月117,149円と皆様からお預かりした寄付金をアニマル・ドネーションを通じてお届けいたしました。今回、寄付金をどのように使われたのか、担当の本津さんにお話を伺いました。

子犬用の粉ミルクに活用

ーアニマル・ドネーションからの寄付は何にお使いになりましたか?

「今回のご支援はブリーディングウォーカー様のお宅で母乳飼育の期間をまもなく終了し、離乳食に移行する仔犬たちのために子犬の粉ミルクを購入させていただきました」※ブリーディングウォーカーとは、繁殖犬飼育ボランティアを表し、母犬の出産から育児のお手伝いまでを担っています。

母乳をあげる優しい表情の母犬

ー具体的なエピソードをお聞かせください。

「盲導犬の訓練犬は前回のレポートでもお伝えした通り、人が食べるものは一切与えず、決まった生育時期に合わせたドッグフードだけで成長していきます。健康面を考慮した粉ミルクを選択し、徐々に哺乳瓶による授乳、お皿からの嚥下、ドッグフードを細かく砕いてミルクに浸し柔らかくしたものを摂取するという段階を踏んでいきます」

 

 

購入させていただいた粉ミルクです
仔犬の頭数が多くて母乳が足りない場合にはブリーディングウォーカー様が1頭ごとに哺乳瓶で授乳します(とても忙しい!)

 

プレ離乳食開始です。母乳を吸う行為からお皿に入った粉ミルクを舌で舐め、徐々に救い上げて飲むようになります。

 

細かく砕いたドッグフードや他の離乳食を粉ミルクに混ぜて与えていきます。

「これだけ仔犬たちが整列して食欲旺盛に食べる姿は愛らしく、圧巻です。仔犬たちを食べる姿を見ながら元気に育ってねと祈るばかりです。おかげさまでこの仔犬たちは元気に成長し、入学式までブリーディングウォーカー様の愛情たっぷりな環境で育てていきます」

大切なパートナーになるための健康管理に

ー最後に、寄付者様へのメッセージをお願いいたします。

「温かいご支援をいただき本当にありがとうございます。当協会は『盲導犬ユーザーに笑顔を』をモットーに盲導犬育成活動を続けておりますが、この活動の80%以上が応援いただいている皆様からのご寄付で賄われています。種を超えて目の不自由な皆様の支えとなる盲導犬は、障害があっても楽しく積極的に社会進出できるためのパートナーであり、共に生活していく上で家族同然です。そのためにも健康であることが最も大切なことだと思います。当協会はこれまで以上に犬たちの健康管理を充実して、健やかで優秀な盲導犬を育成してまいりますので末永いご支援をお願い申し上げます。本当にありがとうございました」

協会にお邪魔するとスタッフさんたちが本当に真摯に犬たちに向き合っている姿とそれに応える犬たちの姿に心を打たれます。今後も応援よろしくお願いいたします。

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※掲載の文章・写真はアニマル・ドネーションが許可を得て掲載しております。無断転載はお控えください。

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