寄付したお金の使い途レポート

【もりねこ】多頭飼育崩壊による基金の使い途について

アニマル・ドネーションでは、皆様からお預かりした緊急支援基金を10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。 今回は、岩手県を中心に活動する保護団体『認定特定非営利活動法人もりねこ』さんへ、10頭分のレスキューを行なった緊急支援基金として、100,000円をお届けしました。  

レスキューの詳細と基金の使い途について、副理事長の田端さんにお話をうかがいました。

 

ー多頭飼育崩壊のレスキュー依頼はどこからありましたか?

「ご相談者様のご実家に猫たちが残されてしまっているとのご依頼でした。一人暮らしのお母様が亡くなり、猫をお世話する人がいなくなってしまったとのことです。片道自動車で30分以上かかる道のりをほぼ毎日猫たちのお世話のために通っていらっしゃいましたが、ご本人も65歳を越えてこれ以上お世話に通い続けることができず、お引き取りの相談がありました」

 

 

「ご相談者様のご実家は山深い場所なので野生動物に襲われてしまう可能性もあります。

お母様は避妊手術をせずにお外でごはんだけあげていて、気が付くと猫が増えてしまっていたそうです。この夏にも子猫が3匹産まれて全部で10匹になってしまい、今のうちに避妊手術と引き取りをということでレスキューに入りました」

 

 

 

ー今回の寄付は何にお使いになりましたか?

「猫達の医療費に使いました。成猫はウイルス検査やワクチンに加えて避妊手術や去勢手術、子猫にはウイルス検査やワクチン、駆虫を行いました。また、風邪症状などがある猫への投薬治療もしました」

 

ー支援者様へのメッセージをお願いいたします。

「全国に先駆けて高齢化が進んでいる岩手県では、高齢者が亡くなったり入院したりした後に猫たちが残される事案がとても多いです。ご高齢の方は寂しさや孤独感から安易に猫にごはんをあげてしまうことが多いようです。ご高齢の方が孤独を感じることのないような社会を実現することが必要であることはもちろんですが、「猫は不妊手術をして完全室内飼育をする」ということが当たり前になるよう、啓発活動もしていく必要性を強く感じております。

 

今困っている猫たちを助けているだけでは、猫に関する問題は永遠に解決できません。「なぜ困っている猫たちが増えてしまうのか」という根本からの解決が必要なのです。もりねこは、「猫の問題は人の問題」と捉え、今困っている猫たちを助けることはもちろん、将来、困る猫たちが増えないような啓発活動にも注力して活動してまいります」

引き続きの応援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

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