「セーブペットプロジェクト」の活動レポート

2015年もひまわり動物病院様からご寄付をいただきました

昨年に引き続き、東京都練馬区で開業されているひまわり動物病院様から、病院で処方したフロントライン、ネクスガードの収益の一部をSave Pet Project(以下SPP)を通じて、アニマル・ドネーション(以下アニドネ)に寄付したいというお申し出をいただきました。アニドネアンバサダーの松原が院長の牧貴宏先生と、獣医師の恒川尚樹先生に感謝の気持ちをお伝えするために訪問し、お話を伺いました。

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ひまわり動物病院院長の牧貴宏先生(左)と獣医師の恒川尚樹先生

松原:昨年に引き続きご寄付をいただけるとご連絡をいただき、一同、大変感謝しております。犬・猫たちのために本当にありがとうございます。今回、ご寄付を継続いただけた理由を教えていただけますか?

牧先生:気持ちは昨年と変わりません。犬や猫に関わる仕事をしている私たちが、保護犬・保護猫たちのために出来ることを行うべきだと私は考えています。来院する多くの動物たちの診療で手一杯なので、SPPやアニドネを通して想いを形にすることができ、有り難いです。

松原:前回、地域の獣医師の先生方や行政を巻き込んでの活動についてご説明いただきましたが、その後進展などございましたか?

牧先生:災害時の動物福祉については、ゆっくりとですが動き出しています。東日本大震災の時にも動物がいるから避難拠点に入れないことがありましたよね。車で動物と共に過ごしたためにエコノミークラス症候群になってしまうなどの事例を受けて、動物を救わないと飼い主様も救えない、ということが区の防災課にも理解していただけたのだと思います。具体的には、動物の救護センターを区内に2ヶ所設置することが決まり、また災害時の動物ボランティアの募集も始まりました。避難拠点での動物の受入れについては、各地域の自治体による判断が大きいので、区と獣医師会が協力して繰り返し訪問し、説明しています。動物を受け入れても良いという拠点は、5割から7割くらいに増えてきました。

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松原:交番へのマイクロチップリーダーの設置を要請しておられましたが、進捗はいかがですか?

牧先生:残念ながら、交番へのマイクロチップリーダーの設置は進んでいません。災害時などで迷子になった時にも、マイクロチップさえ入っていれば、飼い主様の元に戻れる体制を作ることは重要だと思っています。鑑札は義務ですが付けていない犬が多いですし、マイクロチップが一番でしょうね。
最近はペットショップなどでマイクロチップが入った状態で動物が販売されているケースも多く、また愛犬・愛猫に装着したいという飼い主様も増えています。当院に来る犬のうち半分は既に装着済みという印象です。猫はまだまだ少ないので、マイクロチップの普及を呼びかけていきたいと思っています。同時に、交番へのマイクロチップリーダーの設置も引き続き要請していきたいと考えています。

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松原:恒川先生は、社会人1年目をこのひまわり動物病院様で過ごされたそうですが、感想はいかがでしょうか?

恒川先生:こちらで働いて感じたのは、私たちの様な町の動物病院にも出来ることが沢山あるということです。またペットを家族の一員として共に暮らしておられる意識の高い飼い主様が非常に多い点も印象的でした。
院長は1年目の私が失敗しそうになった時にもフォローして下さり、大変助けられています。院長の熱い想いが、私にも伝染して、非常に恵まれた環境で働かせていただいています。動物の保護活動に対しても、SPPなどの活動を知り、獣医師として出来ることが色々とあることが分かったので、今後はさらに積極的に関わりたいと思っています。

松原:恒川先生のようなお気持ちをお持ちの若い獣医師さんがいて下さることは心強いです。
最後に牧先生からSPPとアニドネにメッセージをいただけますでしょうか。

牧先生:SPPもアニドネも活動を継続していくことで、裾野が広がっていくはずです!時間がかかると思いますが、是非とも継続していただければと思います。

松原:牧先生、恒川先生、お忙しい中本当にありがとうございました!いただいたご寄付は飼い主のいない犬・猫たちのために有効に使わせていただきます。
今後ともSPP、アニドネへのご協力をお願い致します!

ひまわり動物病院 http://www7a.biglobe.ne.jp/~himawari-AH/

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牧先生に感謝状をお渡しするアニドネアンバザダーの松原