Berlin Tierheimレポート(後編)
次は家畜動物のエリアを見学しました。
池で水浴びも。
ブタもいましたが、おやすみ中でした。
ブタの隣にはニワトリも。
家畜動物のエリアの近くには、家畜動物について学ぶためのエリアがあります。
奥の建物で小学生にあたる年代の子供たちが授業を受けるそうです。
建物に向かう道には様々な動物の知識・家畜動物を取り巻く状況が示されています。
↑どの動物からどの製品ができるかについて
↑ニワトリの飼育方式について 飼育方式は、向かって左から「3」「2」「1」「0」の4つに分かれています。
「0」 は放し飼いで飼育され、そのニワトリが産む卵はBio製品として扱われ、価格も高いです。
反対に「3」はケージに入れられて飼育されたニワトリで、その卵の価格は一番安いです。
※Bio…Biologiqueの略。オーガニック製品や無農薬製品のこと。ヨーロッパにはBio製品のみ扱うスーパーもあります。
↑スーパーなどで売られている卵には文字が印字されていて、一番前の数字が先ほどの飼育方式を示します。
後ろに続く文字は生産国、地域を細かく示します。
↑ウサギとアヒルの飼育について ドイツには家畜の輸送時のスペース確保にも規定があります。
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少し歩くと、動物たちのお墓がありました。
写真の真ん中より奥がお墓になっていて、それぞれに家族からのお花やおもちゃが供えられていました。
次に見学したのは猫舎です。
こちらには多くの人が訪れていました。
ガラス張りのドアの奥では、猫たちが何匹かずつに分かれていて、キャットタワーや毛布などもあり、やはり十分なスペースがあるのが印象的でした。
こちらにもスポンサー付きの子がいました。
↑スポンサー付きのMaurizio
ロフィールが書かれた紙が入った袋です。
現在利用中の目薬などがある子はその旨が記載され、この袋に一緒にいれられていました。
↑猫舎を外から撮ったものです。
猫は中から外に出入りできるようになっていて、こちら側にもキャットタワーや爪とぎなどがあります。
この日はお天気だったので、外も気持ちよさそうです。
建物の屋根が長めになっているので、直射日光は当たっていませんでした。
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最後に犬の仲介施設へやってきました。
犬舎は1匹ずつ分かれていて、猫舎同様に、犬たちは奥の小窓から外へ出られるようになっています。
建物に入ると、元気な鳴き声が響きました。
吠える子も何匹かいましたが、寝ている子や、目の前まで行くと少しずつ近づいてくる子もいました。
もちろん、こちらにも1匹ずつのプロフィールが書かれた紙があります。
↑外にも十分なスペースがあります。
ジャックラッセリアとみられる子もいました。
この時間は順番にお散歩に行っている時間帯でした。
お散歩はボランティアの方も協力して行っているそうです。
お散歩以外にも、研修を受けてTierheimの案内をすることや、猫と遊んであげること、猫をなでてあげることなど様々なボランティアがあるため、高齢の方でボランティアに登録している方も少なくないとのことでした。
ちなみに、私たちに同行したガイドの方も何度か通訳としてこちらに訪れたことを機会に今度研修を受ける予定とおっしゃっていました。
こちらは売店内にあるエサの寄付箱です。
売店にはリードなどのちょっとしたペットグッズも売っていて、こちらで買えば一部の額が寄付になります。
また、フリーマーケットのような寄付の方法もありました。
このテーブルにある物の中で、気に入った物があれば右手前の寄付箱にお金を払い、持ち帰って良いというもの。
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今回見学して印象的だったことは、寄付にもお世話のボランティアにも様々なカタチがあるところです。
様々なカタチがあるからこそ、それぞれが自分に合った無理のない方法で支援を続けられているように思いました。
また、寄付額が大きくなくても、毎年や、毎月など少しずつ継続している人が多いという文化も日本とは異なるように感じました。
拙いレポートにお付き合い頂きありがとうございました。 私も自分に合った方法で、継続して「キモチをカタチに」したいです。
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