Heart to Heart Story 【特定非営利活動法人 日本動物生命尊重の会アリス】
殺処分になりやすい雑種の犬猫を救う
特定非営利活動法人 日本動物生命尊重の会アリス ボランティア:坂本ゆみさんにお話を伺いました
東京都世田谷区を拠点に活動中の特定非営利活動法人 日本動物生命尊重の会アリス(代表:金木洋子さん)は「命の差別があってはならない」という理念を掲げ、愛護センターや保健所に加えて多頭飼育崩壊のレスキューも行っています。
「子どものころに犬や猫が保健所に連れて行かれてしまうことを知って、大人になったら保護犬を飼おうと決めていました。最初の愛犬はペットショップで売れ残っていた犬で、2頭目に迎えたのが2003年に日本動物生命尊重の会から迎えたゴールデン・レトリーバーのKC(ケーシー)です。それをきっかけに代表の金木さんからのお誘いで、ボランティアを始めて18年目になります。
私が主に預かっている雑種の成犬や老犬は、かわいくても譲渡希望者がなかなか現れません。持病がある中型犬は引き取るハードルが高くて難しいんだと思います。何年も預かることになり、そのまま看取った犬も4頭います。
我が家に最も長くいるパーシー(12〜13歳)も元保護犬で、私が預かる犬たちにいつも寄り添ってくれる優しい子です。
多頭飼育崩壊現場からレスキューしたチャーリーとジジ(共に12〜13歳)は5年経ったときに、これから新しい環境に行くよりは、住み慣れたわが家でお世話をしてあげたいと思って愛犬として引き取りました」
「現在も譲渡先を募集しているエマ(8〜9歳)は、先天的な疾患で心臓が4分の1しか機能していない状態ですが、生まれつきなのでエマにとってはそれが普通なのかもしれません」
「つらいときは遊ぶのをやめて自分から休みますし、上手にコントロールしていますね。
エマは奇跡の子なんですよ。膀胱に大きな腫瘍が見つかったときには、アリスのかかりつけの獣医師さんに手術をしていただき、無事に元気を取り戻しました。
今のところ心臓の状態は維持できていますが、生涯にわたって心臓病治療薬や血管拡張剤など数種類の投薬が必要です。加えて療法食と定期検査の費用もかかります」
「私たちは『しっかりと治療を受けさせて、必ず元気にしてあげたい』という思いがあるので、Heart to Heartキャンペーンでご支援していただけるのは本当にありがたい限りです。
ボランティアの醍醐味は、預かっている犬の表情や体調がどんどん良い方へ変わっていくこと。そして、みんなの笑顔が増えることに尽きます」
「私に心を開いてくれた瞬間『やった!』って思います。初めて犬を迎える方には性格がわかる成犬の保護犬がおすすめです。個性的でかわいい雑種の魅力も知っていただきたいですね」
特定非営利活動法人 日本動物生命尊重の会アリス https://www.alis1993.com
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