行政施設レポート

高齢犬・猫セミナー in 横浜市動物愛護センター

横浜市動物愛護センターにて行われたセミナーのレポートです。

センターでは、動物との暮らしをより良くするための
啓発セミナーを積極的に行っています。

その一環で、シニア犬猫と暮らす飼い主さんを対象としたセミナーが、
2012年7月に開催されました。

高齢動物に関するセミナーは、センター初の試みだそうです!
さてさて、どのような内容だったのでしょうか?
市民は集まったのでしょうか??

アニドネスタッフが取材しました!

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横浜市愛護センターは2011年5月にオープンした
とても新しい施設です。

大きな特徴として、
「動物をきっかけに市民が多く集い交流の場とする」という目的があります。

ですので、動物に関する啓発セミナーを随時行っています。

この日のテーマは 「高齢犬・猫との暮らし方セミナー」。

これ、人間社会と同じく、、動物でも高齢化は社会問題となっています。

センターさんでも、初の試みでいろいろな広報誌で告知はしたものの、
はたして人が集まるのかどうか。。。

当日は、会場の設置にスタッフが走り回っていました!

センターの施設内には150名収容の大きなセミナールームがあります。センターの施設内には最大150名収容の大きなセミナールームがあります。  

時間になりました!続々と、飼い主さんたちがいらっしゃいました。
小さいお子様を連れてご家族でご参加の方、おひとりの方、
年齢層はさまざまですが、みなさん、高齢ペットと一緒に暮らされているようです。

続々と集まる聴講希望の飼い主さんたち。テーブルを増設するほどの大盛況!やはり、高齢に関する悩みを持つ飼い主さんたちは多いようです。飼い主さんたちの年齢はさまざまでした。続々と集まる聴講希望の飼い主さんたち。テーブルを増設するほどの大盛況!やはり、高齢に関する悩みを持つ飼い主さんたちは多いようです。

最初にセンターの職員さんから、セミナーの主旨が説明されました。最初にセンターの職員さんから、今回のセミナーの主旨が説明されました。

講師は、獣医師である、久松紘一先生。講師は、獣医師である、久松紘一先生。とても優しく判りやすくレクチャーしてくださいました。 少しだけ内容を紹介すると、、、 ●老齢の兆候とは ●排泄に関して ●疾患について(歯と口腔内、耳や目、循環器や呼吸器、泌尿器、悪性腫瘍) 等ナド

モニター写真やはりモノ言わぬ動物です。最近お散歩で歩かないなぁと思っていたら、白内障がすすみ視力が落ちて怖がっていた、なんてこともあるようです。

どういったことが歳を重ねることで起こるのかを飼い主が知っておくことは、
とても重要だと思いました。 
講義の会場には便利なシニアグッズが並べられていました。

大型犬用の車椅子です。人間並みの体重がある大型犬を移動させるのに便利です。大型犬用の車椅子です。人間並みの体重がある大型犬を移動させるのに便利です。

柔らかい素材でできたサークル。体がぶつかっても痛くありません。柔らかい素材でできたサークル。体がぶつかっても痛くありません。

老犬介護用バッグや床ずれマット。便利なものがあるのですね~。老犬介護用バッグや床ずれマット。便利なものがあるのですね~。

補助機能付きベスト。補助機能付きベスト。

おむつパットです。おむつパットです。

小型犬用のドーナツリング。歩行の補助のためです。小型犬用のドーナツリング。歩行の補助のためです。 飼い主さんたちは、とても興味深そうに手に取っていました。さまざまな便利アイテムがあるのですね!アニドネスタッフも勉強になりました。  

最後に、飼い主さんからの質問コーナーとなりました。

「目があまり見えてないのだけれど、明るい方向に行きたがるんです。
明かりはどうしたらいいですか?」

「多頭飼いをしているのですが、散歩のペースは
若い犬たちと一緒でいいのでしょうか?」 等ナド、
ペットを想う飼い主さんたちの質問が矢継ぎ早に飛び交いました。
そのひとつひとつに、講師である久松先生が丁寧にお答えしておられました。  

大盛況だった、このセミナー。
横浜市愛護センターでは、今後も定期的に計画していくようです。

 

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実は、セミナーの冒頭に職員の方から、
動物の飼育を放棄する方の中には少なからず、
ペットの老いを原因にあげる方がいると説明がありました。

どんなにコロコロと元気に走り回っていても、必ず老いが来ます。
そして、そのスピードは、飼い主の何倍もの速さです。
そのときに、どーんと構えて、
ペットも飼い主も気持ちよくシニアライフを送っていけるよう、
事前に勉強をしておくのも飼い主の勤めだと思いました。

知識が得られると同時に、ペットと暮らす新たな覚悟や喜びを感じられる、
とても、いいセミナーでした!

アニドネでは、今後もがんばる行政施設の
活動のレポートを続けていきたいと思います。