数値規制が組み込まれた改正動物愛護法。環境省 動物愛護管理室 野村室長に取材に行きました
2021年6月から、改正動物愛護法が施行されていることをご存知でしょうか?
今回の改正内容はとても多く、一般の飼い主さんの注目度が高かった飼養管理基準の具体化(数値を含む規制)が行われました。
*飼養管理基準の具体化とは:繁殖業やペットを扱う業(保護団体やペットホテルなど含む)が犬猫を扱う際の基準を数値も含めて具体化し、環境省令で定めたもの
具体的には、以下のようなことが具体的な数値で決められました。
●従業員1人あたりの上限飼育数
●飼育施設の広さや運動スペース
●繁殖年齢や回数など
動物福祉の向上を目指すアニドネ としては、大変注視してきた改正法です。
6月に導入されたばかりですが、どう運用されているのかを、8月に就任したばかりの新室長 野村環(のむらたまき)氏に取材をさせていただきました。
法改正ですから、文面が難しく文言の理解も必要です。野村室長には、とても丁寧にかつ分かりやすくご説明をいただきました。
印象的だったのは、
「できる限り具体的な数値を盛り込むようにした」
「現場で指導する自治体職員が判断・指導しやすいように、判断基準を明確な数値にすることを心がけ、規制の実効性を高めた」
「経過措置(段階的な規制の開始)は、事業者の負担軽減ではなく、今生きている犬猫たちを考えての措置」
「事業者と自治体向けの解説書には、動物を命として適切に飼育していただくことを意識し、基準で守ってもらうことに加え、環境エンリッチメントを意識した内容にした」
施行からわずか2ヵ月ですが、今回動物愛護管理室が新たに設置した自治体からの相談窓口には、すでに100件以上の問い合わせが入っているそうです。
お話をお伺いし、動物取扱業に関わっている方々はもちろんのこと、多くの飼い主さんも理解すべき法改正であると思いました。
野村室長へのインタビュー記事の詳細は、アニドネのインタビュー記事で今後アップする予定です。
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