最新活動レポート

数値規制が組み込まれた改正動物愛護法。環境省 動物愛護管理室 野村室長に取材に行きました

環境省 自然環境局 総務課 動物愛護管理室 室長 野村環氏。1999年環境庁(当時)に入庁し、2021年8月に動物愛護管理室の室長就任

 

 

 

2021年6月から、改正動物愛護法が施行されていることをご存知でしょうか?

今回の改正内容はとても多く、一般の飼い主さんの注目度が高かった飼養管理基準の具体化(数値を含む規制)が行われました。

*飼養管理基準の具体化とは:繁殖業やペットを扱う業(保護団体やペットホテルなど含む)が犬猫を扱う際の基準を数値も含めて具体化し、環境省令で定めたもの

 

具体的には、以下のようなことが具体的な数値で決められました。

●従業員1人あたりの上限飼育数

●飼育施設の広さや運動スペース

●繁殖年齢や回数など

 

動物福祉の向上を目指すアニドネ としては、大変注視してきた改正法です。

6月に導入されたばかりですが、どう運用されているのかを、8月に就任したばかりの新室長 野村環(のむらたまき)氏に取材をさせていただきました。

 

 

資料を読み込み取材に臨んだアニドネ スタッフ。直接お話を聞くことで法改正の背景やポイントをより深く理解できました

 

 

法改正ですから、文面が難しく文言の理解も必要です。野村室長には、とても丁寧にかつ分かりやすくご説明をいただきました。

印象的だったのは、

「できる限り具体的な数値を盛り込むようにした」

「現場で指導する自治体職員が判断・指導しやすいように、判断基準を明確な数値にすることを心がけ、規制の実効性を高めた」

「経過措置(段階的な規制の開始)は、事業者の負担軽減ではなく、今生きている犬猫たちを考えての措置」

「事業者と自治体向けの解説書には、動物を命として適切に飼育していただくことを意識し、基準で守ってもらうことに加え、環境エンリッチメントを意識した内容にした」

 

施行からわずか2ヵ月ですが、今回動物愛護管理室が新たに設置した自治体からの相談窓口には、すでに100件以上の問い合わせが入っているそうです。

お話をお伺いし、動物取扱業に関わっている方々はもちろんのこと、多くの飼い主さんも理解すべき法改正であると思いました。

野村室長へのインタビュー記事の詳細は、アニドネのインタビュー記事で今後アップする予定です。

 

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