超大型犬の保護・介護・看取りまで ボランティアさんとの活動の日々
アニドネでは認定基準通過団体へ寄付をお届けした後に、活動内容や最近の課題などをうかがい活動報告を公開しています。
今回のレポートは『わんわんさくちゃんお日様の会』です。「一匹でも多くの命を救いたい!」との思いで、全国でも珍しい大型犬の受け入れが可能な団体です。九州全土から他団体では受け入れ困難な大型犬・超大型犬をも保護し、譲渡へ導いています。
毎日全力で活動されている代表夫妻に、最近の活動についてお話をお伺いしました。
頼もしいボランティアさんに支えられて
ー最近の活動内容について教えてください。
「新しい家族である迎え主(里親)を中心としたボランティアさんに協力いただき、保護活動や譲渡会を行なっています。当団体の活動はボランティアの方に支えられています。イベントでの譲渡会でもボランティアさんが、準備片付けフリマ用品物販や保護達のお世話など、力を合わせて協力してくれました」


ーボランティアさんは他にどんな事をされているのですか?
「日々の保護活動のサポートやシェルターの清掃、SNSの運営など、多岐に渡る活動を行なってくださっています。そんな頼もしいボランティアさんの1人、ハッチママは私達が全幅の信頼を寄せている方です。たくさんの保護犬達の紹介や活動の様子を伝えるSNSの運営を担当や保護犬達の送迎、シェルターの管理まで何でもこなしてくれます」


「当団体でのボランティアさんは常に【出来る人が出来る事を出来る限り】を合言葉に活動してくださっています。先日、受け入れた30kgのシェパードの女の子なっちを見て『小さい!』と話す程大きな保護犬に慣れている、当団体のボランティアさんは、本当に心強い最強の仲間です」
譲渡後半年で余命宣告を受けた グレート・デーンのハル
ー印象に残っているエピソードを教えてください。
「ブリーダーからレスキューしたグレート・デーンの女の子ハルのお話です」

「保護直後は、絶対服従を強制されたのか、腹ばいにならないと人間に近寄れず、大きな身体で 地面と一体化しようとするほど、人を怖がっていたハル。保護から1ヶ月後には幸せなご縁があり、新しい家族が決まりました」


「しかし、その約半年後、大腸癌、詳しくは 悪性上皮性腫瘍性病変 浸潤型腺癌の診断を受けました。場所的に手術が難しく、浸潤型腺癌と厄介な癌の為、抗がん剤が効かない状態。サプリなどを飲んでなるべくつらさを緩和する事しかできず、新しい家族の元に巣立って半年での余命宣告でした。超大型犬の介護の大変さを考えて、当団体で介護して看取ると話したところ、『もう我が子です。どれくらい緩和出来るのかもわかりませんが、残された時間をただただ楽しく、穏やかに過ごさせてあげたい』と言ってくださいました」

「それから約9ヶ月後、息を引き取りました。里親さんには感謝しかありません。必死に生き抜いてきた命。子犬を産むだけの道具として扱われていた場所からレスキューし、これからと思ってた分、悲しくて悔しい思いです。でも、最後は強い愛いっぱいの家族のそばで逝けた事にただただ感謝です」
ーご支援くださる方々に伝えたいことを教えてください。
「これまでも何度か紹介してきグレート・デーンのバンビについてです。幾度もの手術を乗り越えたバンビは今、優しいご家族のもと幸せに暮らしています」


「これまでバンビの預かりボランティアとして関わってご夫婦が『この1年バンビと共に過ごして一緒に乗り越えてきました。もう 離れられません。このままバンビ うちの子と宣言させて欲しいです』と申し出てくれました。超大型犬の1年間の手術送迎と 壮絶な介護、言葉では表せないほど大変だったと思います。里親さんご夫婦は、 医療従事者で術後のケアも毎日していただき、今後のバンビの足の具合も毎日観察してくださいます。そして、これまでバンビの為にたくさんの応援やご支援、皆さまのお力添えがあったからこそバンビの手術が出来ました事、心から感謝申し上げます。バンビは、皆様のおかげで、今、幸せに過ごしています」
ーご支援くださる方々へメッセージをお願い致します。
「いつも温かいご支援、ありがとうございます。『ひとつの命を救う』という言葉は簡単に聞こえますが、実際の活動は並大抵の覚悟では行えません。その場から救って、終わりではありません。保護する子はどんな子か、どんな病気を持ってるかも、すぐにはわかりません。またバンビのような子がいたら救えるのだろうか?お世話が出来るのか?と考え、悩みながら、日々活動を続けています。今回のバンビとの出会いを通して、保護活動というものを改めて考えさせられました。それでも、活動が続けられるのは、いつもあたたかいご支援をくださる皆様のおかげです。今後も動物たちが家族として温かな家庭の中で暮らして行けるよう、頑張ってまいりますので、今後とも応援よろしくお願いします」
これからも保護犬のために尽力される『わんわんさくちゃんお日様の会』さんへの寄付でのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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