認定特定非営利活動法人 もりねこ
保護団体
「ねこもひとも、しあわせに。」をコンセプトに、
保護ねこカフェの運営、行政と協働で預かりボランティア支援事業を確立
保護猫のことを知ってもらうきっかけを作るため、盛岡駅近くの中心地に2014年に設立。FIVキャリアの猫たちをスペシャリティーキャットと名付け、専用フロアで啓発・譲渡に取り組んでいます。
2016年にNPO法人化。堅実な運営で行政とも連携し、盛岡市に保護された猫の一時預かりボランティア制度を確立。盛岡市の2017年度以降の猫の殺処分実質ゼロ(傷病により生命維持が困難な場合を除く)に貢献しています。
活動内容
目の前の猫を救うのみではなく、広い視野を持って盛岡市を中心に岩手県で活動
盛岡市保健所をはじめ、岩手県内の保健所に収容された猫をシェルターで保護し、新しい家族とのマッチングを行っています。
かつては殺処分対象となりやすかった、病気やハンディを抱える猫、高齢の猫、人慣れしていない猫を積極的に保護し、啓発活動も実施。イベントでの適正飼育の啓発や、個人ボランティアが保護した猫のサポート、行政に提案し盛岡市に保護された猫の一時預かりボランティアの支援も行うことで地域と連携しています。
また、今後増加してくるであろう高齢者の飼育放棄に対応するため、看取りまでを想定した終生シェルター「老ねこホーム」を開設。
今後のビジョン
看取りまでを想定した終生シェルター「老ねこホーム」の整備
「高齢の飼い主さんが先立ってしまう」「病気などでお世話ができなくなる」など、施設への入所や家族との同居を理由に、猫が手放されてしまうケースが多発しています。猫の生態や適正飼育についての啓発も行っているものの、現在、行き場をなくしている猫が増えてしまっている現状へ早急に対応するため、飼い主さんに代わり最後までQOL高くお世話をしていくための終生シェルターとして「老ねこホーム」を開設。
元々個人のお宅だった一軒家を少しずつ改装し、高齢猫にも過ごしやすい環境へ整備していきます。
寄付使途
保護猫の医療費、老ねこホーム・診療所の設備費用、その他非営利活動費
この団体の活動・お金の使い途レポート
基本情報
- 団体名
認定特定非営利活動法人 もりねこ
- 住所
岩手県盛岡市菜園二丁目6-6 三栄ビル2F
- TEL
019-613-7773
- メールアドレス
- 代表者
工藤 幸枝
- 会員構成
正会員 17人
賛助会員 155人(個人)
にゃんぶ藩士 25社(企業サポーター)
*2024年10月現在
詳細情報
- 活動開始
2014年01月(法人化:2016年01月18日)
- 活動エリア
盛岡市を中心に岩手県内全域
- スタッフ数
正職員:7名、アルバイト 2名
*2024年10月現在
- 団体業態
シェルター型・一般家庭での一時預かりの両方
- シェルター
有
- 動物種
猫 10割(純血 0割:ミックス 10割)
- 保護頭数
2023年
猫(保護数 31頭:譲渡数 66頭)
2022年
猫(保護数 111頭:譲渡数 169頭)
2021年
猫(保護数 147頭:譲渡数 119頭)
累計
猫(保護数 1024頭:譲渡数 890頭)
- しつけ
有(トイレのしつけは実施)
- 獣医
有(盛岡市保健所との協働事業「もりおかニャンとも幸せプロジェクト」において数件の動物病院と連携)
- 平均滞在日数
121日間
- 譲渡規則
有
- 譲渡条件
有(直接説明、トライアル期間、室内飼い、ワクチン、不妊去勢手術)
- フォローアップ
有(室内飼い・ワクチン接種状況確認の電話、会報の送付、年賀状の送付、各種イベントなどの案内送付)
- 譲渡金額
有(¥15,000+消費税)
- 譲渡後戻り頭数
6年間の活動で、戻ってきたのは12匹(2回戻りの猫がいるため13回)
・先住ねことの相性が合わない 9回
・飼い主の健康状態の悪化 3回
・飼い主の生活環境の変化 1回
- 動物に対する福祉体制
・冷暖房完備
・温度・湿度を適切に管理
・日中はフリーで過ごす
・夜間は3段または2段ケージにて1匹ずつ休ませる
・毎朝の施設清掃(3時間程度)
・1時間ごとの施設巡回(トイレ清掃など)
・1匹ずつの食器で適量の給餌
・体調に合わせた療法食を与える
・毎食後、食器・水の容器の消毒
・隔日のフリース類洗濯(ケージの中に猫用ベッドを置き、冬はフリース類、夏はバスタオルを敷く)
・月に2回の大掃除の実施(ケージの分解消毒、猫ベッドの洗濯等を実施)
・猫トイレの砂は月に2回総交換
・猫トイレは定期清掃時以外にも適宜洗浄
・汚れた布類は随時洗濯・交換
・月に一回の体重測定による適正体重の維持と爪切りなどの衛生管理
・月に一回、すべての猫たちの体調を動物看護師が時間をかけてチェックし、体調の管理に務める
・体調不良の猫は速やかにケージカバーで覆ったケージで休ませる
・一日2回、朝夕の給餌の際に食欲などをチェックし、健康管理日報に記載。スタッフ間で猫の体調の共有に務める
・体調不良の猫がいた場合、速やかに動物病院を受診する
- 団体のビジョン
「ねこもひとも、しあわせに。」
猫をしあわせにすることで人にとっても豊かな社会になるということを意識した活動を行う。
- 団体の特色
商業ビルの2フロアにて常時約50匹の猫を保護管理しており、年間約90匹を譲渡。保護シェルターにおいては、すべてのひとと動物、地球環境の健康と健全性はひとつにつながっているという「ワンヘルス」の概念に基づいたアニマルウェルフェアと保護猫のQOLの向上を追求。
「タイコウクロノーブキャットシェルター」を2017年に開設し、FIV(猫エイズ)キャリア専用ルームを設け、これまで盛岡市保健所では即日殺処分対象となっていたFIV陽性の猫を保護。FIVキャリアへの理解と譲渡につなげる。
動物愛護センターがなく保護動物の保管場所のない盛岡市保健所と、市民協働事業として「もりおかニャンとも幸せプロジェクト」という名称で盛岡市に保護された猫の一時預かりボランティア制度を確立。
- 活動内容
・盛岡市保健所をはじめ、岩手県内の保健所に保護された猫のシェルターへの保護
・保護猫カフェを、猫と、猫と暮らしたい方とのマッチングの場として運営
・個人の方が保護した猫の新しい飼い主探しを協力(ケージなどの備品貸し出し、飼い主募集のチラシ設置・拡散)
・飼い主のいない猫を保護することを希望する方に捕獲機の貸し出し
・岩手県内の保健所、盛岡市保健所との共催での猫の譲渡会を開催
・FIVキャリアの猫たちが暮らすシェルターを保護猫カフェとして公開することで、FIVキャリアの猫たちに対する理解を深める活動
・「保護猫預かりボランティア支援事業(通称 もりおかニャンとも幸せプロジェクト)」を盛岡市と協働で実施し、盛岡市保健所に保護された猫を自宅で預かってケアしてくださる預かりボランティアの方々を支援
・にゃんぶまつりなどの啓発イベントを開催し、猫の適正飼養などの啓発活動
・小学生以下の子どもたちを対象とした「もりねこフレンズ」を募集。年2回の会報の発行や、子どもたちを対象とした親子教室などを開催し、子どもたちや保護者の方に命の大切さや猫のお世話の仕方などを分かりやすく伝える活動を実施
・中学生から専門学校生まで、職場体験や実習の受け入れを実施
- 定期イベント
・にゃんぶまつり
会場で買い物やワークショップを楽しむことがねこのためになるというイベント。獣医師や保健所の職員による講演など、ねこの適正飼養に関する啓発活動も実施。
・店外譲渡会
NPO法人もりねこが運営する保護猫カフェ以外の商業施設などでの猫の譲渡会を開催。
・親子教室
夏休みと冬休み、小学生以下のお子さんとその保護者を対象としたねこのお世話体験教室を開催。
・店内譲渡会
店外譲渡会の開催が難しい季節に、完全予約制の入場無料の店内譲渡会を実施。
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