+イイコトに「AtomicWorks合同会社」様がご参画
盲目犬のための補助具「ドッグバンパー」を開発・販売されている「AtomicWorks合同会社」様が、+イイコトにご参画いただくことになりました。
ドッグバンパーは例えるなら、視覚障がいを持つ人が使う白杖。エンジニアであり愛玩動物飼養管理士でもある代表社員 西澤洋さんが、盲目犬が「安心して生活できるように」と想いを込めて作った製品です。
獣医師・飼い主さんの意見を盛り込んだ「ドッグバンパー」
開発コンセプトは、「障害物があるかどうかを探るアンテナのようなもの」。フロント部分(プラスチック製のリング)が障害物にぶつかると変形し、衝撃を逃がすことができます。
ドッグバンパーの特徴
・愛犬の身体に合わせて完全オーダーメイドで製作
・バックルを止めるだけで簡単に装着できる
・こだわり抜いて製品を軽量化
・獣医師のアドバイスを基にした設計
Facebookでモニター犬を募集し、たくさんの飼い主さんの意見も盛り込んで、現在の形になりました。飼い主さん・愛犬、それぞれの気持ちに寄り添って作られたとても素敵な製品です。
ドッグバンパー専属モデルとして活躍するヘソくん(ミックス犬)。実は、11年前に大楠山に捨てられていたところを、西澤さんの奥さんに保護されました。現在は白内障が進み全盲になりましたが、ドッグバンパーを上手に使いこなし、楽しい毎日を過ごしています。
「嫌がることなく装着してくれて、以前のように楽しそうに歩いています」「外に出たら怖くて固まっていましたが、再び歩き出せるようになりました」「着けたままリラックスしたり、食事や匂い嗅ぎも問題なくできています」など、ホームページにはお客様の声も数多く掲載されています。興味を持った方はぜひ参考にしてみてくださいね!
今回、ドッグバンパーの売上の5%をアニドネに寄付していただけることになりました。アニドネ経由で支援団体にお届けいたします。
「目の疾患」は、犬の病気の中でも1割以上!
「犬の疾患の中でも目の病気は4位で、全体の1割以上を占めている」
(出典:アニコム家庭動物白書2019)
ドッグバンパーを開発する前、西澤さんはこの事実を知って、衝撃を受けました。
このことを知ったキッカケは、当時、一緒に暮らしていた3頭のパグたち。パグは短頭種のため目のケガをしやすく、3頭とも数回、角膜潰瘍を経験していました。
3頭の中でもクーちゃんは角膜潰瘍を繰り返し、ほとんど目が見えなくなっていました。活動的だったため、見えないながらも何度も壁にぶつかっては悲鳴をあげ、最終的にはすっかり動かない子に。「なんとかしてあげたい」と思いながらも何もできないまま時は過ぎ、クーちゃんは急逝しました。
「もっと早く、なにか作ってあげていれば…」
今でも後悔の気持ちを忘れられないそうです。クーちゃんの経験が、現在のドッグバンパーを作るキッカケになり、多くの盲目犬を救っています。
犬の笑顔が世界でいちばん!痛い思いをする子が減るように
ドッグバンパーを製作された、AtomicWorks合同会社の代表社員 西澤洋さんにお話を伺いしました。
―なぜ寄付をしようと思われましたか?
「ドッグバンパーは、既に300個製作していますが、車椅子に比べると知名度が低く、1頭でもぶつかって痛い思いをする子が減るようにと願って売上の5%を寄付することにしました」
―何に寄付をつけられますか?
「ドッグバンパー(スタンダード)、ドッグバンパー(イージー)、ドッグバンパー(強化タイプ)に寄付をつけさせていただきます」
―ご寄付をどのように使って欲しいですか?
「特に希望はありませんが、いろいろな用途で支援に使っていただければと思っています」
―アニドネに一言あればお願いします
「+イイコトはSNSで見て知ったのですが、ちょっと構えてしまいがちな「寄付」を買い物で気軽にできる動物たちがハッピーになれる素晴らしい企画だと思います。応援しています」
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遊ぶことや散歩が大好きな愛犬が、ぶつかって傷ついて、目が見えなくなって…。動けなくなってしまうことを想像するだけで、とても心が苦しくなります。たくさんの盲目犬が安心して歩き回り、飼い主も愛犬も笑顔になれたら。そのためにも、熱い想いがこもったドッグバンパーが、もっと広まったらと願います。
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西澤洋さんと愛犬ヘソくんの心温まる日常のブログ「ヘソ日記」も、併せてチェックしてみてくださいね!
▶︎ヘソ日記
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