多頭飼育レスキュー 独居70代飼い主の急逝で取り残された猫9頭を保護
アニマル・ドネーションでは、皆さまからお預かりした緊急支援基金を10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。
2024年8月14日から2025年6月25日まで複数回数にわたり多頭飼育崩壊現場からレスキューされた新潟動物ネットワークさんに、緊急支援基金として9月30日に90,000円をお届けしました。
今回は、レスキューの詳細と基金の使い途について、代表の岡田さんにお話をうかがいました。
70代飼い主の急逝により顕在化した多頭飼育崩壊
ー多頭飼育崩壊のレスキュー依頼はどこからありましたか?
「村上市の地元町内会区長から直接ご連絡をいただきました」
ーどのような経緯だったのでしょうか?
「田舎で広い敷地に農家が比率が高く80世帯ほどの集落エリアです。もともと猫は150頭ほどが住み着いて異常に猫が多い地域でした。
今回の現場は、独居70代男性が出入り自由にし餌を与えており、子猫が生まれても親子共々飼育していました。それは、独居の心を癒してくれていたと思います。
また父猫(シャムミックス)が珍しい三毛猫雄だと思い込んだ飼い主がとても大切にしていた為、最後まで去勢手術には同意せず猫が増えてしまっていました。2025年の初夏、ご本人が急逝されたため全頭を保護し、シャムミックス雄も手術しました」
取り残される命を救い幸せに暮らせる譲渡していきたい
ー状況を教えてください
「飼い主が急逝後も全ての猫が同じ場所に溜まっていたため緊急保護の必要性を感じて現場に入ったところ、綺麗に管理されていて猫臭さもありませんでした。
2024年秋に4頭NDNで保護、成猫6頭をTNRしました。今年になり飼い主が亡くなり家に残っていた全頭5頭を保護しましたが、1頭は死亡していました」
※集落全頭数:158頭(愛護センター引き取り:16頭/死亡2頭/集落全体TNR:114頭/NDN全保護数:26頭)
ー今回の寄付はどのようにお使いになりましたか
「猫の手術費用、健診、治療で使いました。
また現場が、新潟市から高速で1時間以上かかる地域でしたが、各回、複数名のスタッフが参加していたことから、捕獲、動物病院への運搬などの交通費にも使わせていただきました」
ー最後に、支援者の皆さまにメッセージをお願いいたします。
「飼い主が急逝した時点で連絡をもらえなかったのが残念でしたが、現地に残された猫たちは瘦せ細っておらず町内の誰かが可哀相に思い餌やりをしていたと思われます。
しかし、このまま空き家に残された猫が幸せに暮らせる訳もなく成猫5頭を保護しました。中には全く慣れていない猫もいて譲渡が困難ですが縁あって助けた猫たちですから頑張りたいと思います 」
新潟動物ネットワークさんは、動物と飼い主双方を救うべく日々奔走しておられます。
活動への皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
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