寄付したお金の使い途レポート

多頭飼育レスキュー 地域住民との軋轢がある現場から猫14頭を保護

アニマル・ドネーションでは、皆さまからお預かりした緊急支援基金を10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。

2025年6月11日に多頭飼育崩壊現場からレスキューされた新潟動物ネットワークさんに、緊急支援基金として7月31日に80,000円をお届けしました。

今回は、レスキューの詳細と基金の使い途について、スタッフの三浦さんと佐藤さんにお話をうかがいました。

2024年7月に保護した現場に再び起こった多頭飼育崩壊

ー多頭飼育崩壊のレスキュー依頼はどこからありましたか?

「飼い主本人よりコンビニ店員に相談。その話を動物ネットワークの会員さんが聞き、スタッフに相談が来ました」

ーどのような経緯だったのでしょうか?

「生活保護受給者である70代男性一人暮らしの方が、経済的な理由から不妊手術をすることなく大人猫の飼育を続けていました。

ご本人がご病気になってしまい、2024年7月に6頭を保護したことがある現場でした。

今回は、昨年捕獲できず取り残した猫が子供を産んだため、一旦終了させた再度現場に入り8頭を保護しました 」

法律や制度に守られていない猫たちをこれからも救いたい

ー状況を教えてください

「飼い主は2部屋+DKのアパート住まい。猫トイレを設置していない。多頭飼育崩壊現場特有のアンモニア臭はなかったが、それらを全て屋外で排尿し近所迷惑になっている様でした。

実際に私たちが捕獲器を仕掛けている姿を見た隣家から声をかけられ、腹立たしさをぶつけられると共に捕獲の活動を感謝されました。

猫たちは逃げる猫、飼い主の側にいる猫と2種類で後者の方が多く、猫がいなくなっては新しい猫が来ての繰り返しだったそうで、それに対しても悪びれた様子はありません。

猫は愛情は掛けられていた様ですが、知識がないことと貧困もあり医療は放置されていました」

 

 

 

ー今回の寄付はどのようにお使いになりましたか

「不妊、去勢手術。怪我の治療費、ワクチン・駆虫、ウイルス検査代に使わせて頂きます。

写真のチビ助は2024年捕獲時、首の辺り皮膚がはげるほどひどいケガをおっていました。室内外出入り自由でノミ、ダニ対策をしておらずかゆくなったところを掻きむしって肉が見えるまで悪化させた様です」

 

ー最後に、支援者の皆さまにメッセージをお願いいたします。

「この度はアニマルドネーション様を通じて温かいご支援を頂き心より感謝申し上げます。

生活困窮者には社会保障がありますが、生活保護は飼い主の入院中は減ってしまい餌代は枯渇、また猫の医療保障はありません。

法律も制度も整備されていない現在の日本において皆様のご支援こそが現場に直結する支えとなります。

引き続き全国の恵まれない猫さんたちにご支援いただけますよう。よろしくお願いいたします 」

 

 

新潟動物ネットワークさんは、動物と飼い主双方を救うべく日々奔走しておられます。
活動への皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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