寄付はファシリティドッグの笑顔と闘病中の子どもたちの力に
アニドネではみなさまからお預かりした寄付金を認定基準通過団体へお届けした後、使途内容を詳しく聞いてレポートにしています。今回は犬を通した介在療法を広めるシャイン・オン・キッズさんへ11月に165,012円、10月に46,052円、9月に29,079円をお届けした活用についてプログラム・マネージャー村田さんに伺いました。
シャイン・オン・キッズさんは、医療施設で患者に寄り添い治療をサポートしてくれる「ファシリティドッグ」の育成から取り組まれています。
ファシリティドッグのオンとオフ 犬らしく遊びトレーニングは穏やかに
「主に候補犬の育成費用として活用させていただきました。
現在、トミーとミコは1歳10ヶ月を迎え、病院内での実地練習に積極的に取り組んでいます。これまでたくさん練習した神奈川県立こども医療センターに加え、東京都立小児総合医療センターにも協力いただき、廊下での歩行練習から始め、児童・思春期精神科病棟での練習にも取り組み始めています」
「トミーはお子さんのルート確保の応援に初めて挑戦しました。
針を刺す時にはじっとその手を見守っていましたが、無事に終わって処置室からお部屋に戻るとお子さんのベッドの上でゴロン。
お子さんの傍で、気持ち良さそうに寝始めました。お子さんにも、トミーが応援に来たことをとても喜んでもらえました」
「こちらはお姉さんの膝枕ですっかり寛ぐミコの姿です。
長期入院するお子さんが過ごす病棟は、犬にとっては人間以上に、医療機器のアラーム音や、薬や消毒液の匂い、見慣れない白衣やナース服など、非日常的な空間です。そんな病棟を『リラックスできる空間』と学べるように過ごせることは、トレーニングの上でとても大切です。いつも優しい笑顔を向けてくれるお姉さんをはじめ、病院の皆さまと一緒に成長を見守っています」
「トレーニング合間の休憩中も、先輩アイビー(左)を相手に遊びで忙しいミコ(右)です。
集中して取り組むトレーニングと同じくらい、きっちり休憩してリフレッシュすることが大事です。1時間活動、1時間休憩のリズムを繰り返しながら、ファシリティドッグとしてのオンーオフも学びます」
「ワンダードッグ 人に寄り添う犬たち」書籍出版のお知らせ
「この度、シャイン・オン・キッズが監訳した書籍『ワンダードッグ 人に寄り添う犬たち 日本初のファシリティドッグ“ベイリー”とその仲間たちの物語』が12月24日に出版されることになりました。
『ワンダードッグ 人に寄り添う犬たち』の著者、モーリーン・”モー”・マウラーさんは、私たちがプログラム開始当初から連携しているハワイの補助犬育成団体『アシスタンス・ドッグス・オブ・ハワイ(ADH)』の創立者です。犬が本来持っている力を信じ、さまざまな困難を抱えて生きる人たちを助けるための犬を育成し、犬と人が共に生きる社会を目指しています。
これまでのファシリティドッグ、ベイリー、ヨギ、アニー、アイビーの4頭も、モーさんの元で育成されました。
本書では、モーさんの長年にわたる経験をもとにした、働く犬と人との物語が綴られています。また日本語版の特別付録として、写真家・澤井秀夫氏等によるベイリーの思い出アルバムや、ベイリーゆかりの方々からのメッセージなど、ボリュームたっぷりの内容となります。
ひとりでも多くの方の手に届き、ファシリティドッグがより多くの病院で活躍する未来につながりますと幸いです」
ー最後に支援者様へのメッセージをお願いします。
「トミー、ミコ、マナ、ソラの4頭が、育成拠点にてすくすくと毎日を過ごしています。たくさん遊んだり、ふかふかのドッグベッドでまどろむ一方で、大きな小児医療施設で入院中のお子さんたちと一緒に穏やかに関わりあえる落ち着きも見せてくれ、伸びゆく姿を頼もしさを感じるこの頃です。このように日本でファシリティドッグの育成事業に取り組めるのも、アニドネを通じて応援くださる沢山の皆様のおかげと、心より感謝しております」
より多くの闘病中の子どもたちとその家族の支えにつながるようファシリティドッグの普及を進めるシャイン・オン・キッズさん。候補犬育成においてはフード代、医療費、拠点運営費、
寄付はファシリティドッグの毎日とその先に出会う子どもたちの生きる力に活用されます。
今後もあたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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