高齢の保護動物にも新たな家族を
アニマル・ドネーションは皆様からお預かりした寄付金を認定団体様へお届けし、その後、使途内容を詳しく聞いてレポートしています。
今回は、鳥取県倉吉市にある『公益財団法人動物臨床医学研究所「人と動物の会」 人と動物の未来センター・アミティエ』さんのレポートです。動物の保護活動と新しい飼主を見つける里親活動を中心にフェスティバルやセミナーを開催することで動物愛護の普及啓発活動も行っている団体です。
2024年11月に337,034円、10月に76,540円、9月に37,992円の寄付金をお届けしました。お届けした寄付金をどのように活用されているのか、担当の秋田様に伺いました。
疾患をかかえる子猫の治療費へ
―今回の寄付をどのようなことに活用されたのでしょう?
「医療費またハーネスベルト等備品に使用させて頂きました」
―具体的な活動事例や背景、エピソードを教えてください
「現在直面しているのが、動物たちの高齢化の問題です。アミティエでは、りゅうた、諭吉、ゴン太とともに推定13歳の老犬が新しい家族を待っています。3頭とも長く生きている分、色々な病気を克服し、アミティエにきました。りゅうた、諭吉に関しては、アミティエに来てもう1年が経とうとしています。つい数ヶ月前まではドッグランでの朝晩の運動を欠かさず、遊んでいましたが、最近では自分で立ち上がる事も出来ない日も目立つようになり、部屋の中で寝ている時間と突然の体調不良による病院通いの日が増えてきています」
「りゅうた(推定13歳)は斜頸・フィラリア症・膀胱炎、諭吉(推定13歳)はフィラリア症・僧帽弁閉鎖不全症・細菌性外耳炎・慢性腎臓病、ゴン太(推定13歳)はフィラリア症・削瘦・皮膚病、とそれぞれに様々な病気やトラブルを抱えています。しかし彼らは動きたい、遊びたいと意思表示をしてきます。だんだんと季節もかわって気温も下がり、外に出て遊ぶ時間も少なくなりましたが、部屋の中でしっかり運動をしています。彼らも私たちも、まだまだ新しい家族に出会えること、迎えて貰えることへの望みを捨てません」
その子のすべてを受け止めて迎えていただくために
―寄付くださるかたにメッセージをお願いいたします。
「動物愛護活動」の場であるアミティエより
「動物保護施設であるアミティエでは、全頭に病気の検査を行っています。動物たちの病気を知らずに家族の一員となったとしても、譲渡先さん全てが病気の治療をされる訳ではないという悲しい現実を知っているからです。病気も治るものばかりではありませんので、その子の病気も含めてその子を家族として迎えてもらいたいという強い思いがあるからです。『元気そう』と、『元気』は全く異なります。心の準備なく譲渡されたのちに病気が見つかることを避けたいと思っています。病気のことをご理解いただいたうえで、家族になってもらえれば、病気の継続的な治療もしてもらえます。譲渡すれば終わりでなく、その子たちの命の時間を考えれば、譲渡させてもらってからが勝負だと思っています。その為、医療費はかかりますが、今後も引続き、受け入れた動物たちの福祉を満たすように、努力していきます。今後とも宜しくお願い致します!」
「人と動物の会」は、獣医師である山根義久氏が立ち上げた公益財団法人「動物臨床医学研究所」内に、2011年に発足しました。そしてアミティエさんは、この財団が直接的に動物愛護活動を行うために開設された施設で、主として鳥取県・市の保健所からの犬・猫の受け入れと里親さんへの譲渡や普及活動を行っています。保護施設内での健康管理をしっかり行い、里親様へ引き継ぎたいという熱い思いがひしひしと伝わってきました。これからも応援をどうぞよろしくお願いいたします。
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