「セーブペットプロジェクト」の活動レポート

継続的にSPPに対するご支援をいただいているフジタ動物病院様を訪問しました

埼玉県上尾市にあるフジタ動物病院様からはご寄付をいただくなど、これまでにも様々な形でSave Pet Project(以下、SPP)へのご支援をいただいています。アニドネアンバサダーの松原が改めて感謝を申し上げると共に、より良い社会を創るために動物病院として取り組んでいる活動についてお話を伺うために、藤田桂一院長と看護師の眞下奈緒さんを訪ねました。

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松原:これまでにご寄付を始めSPPの活動を広めるために様々なご協力をいただき、ありがとうございます!

藤田院長:動物病院は飼い主様や企業の皆様、近隣住民の皆様あっての存在であり、自分だけの利益を追求するのではなく、関係する皆様の利益を考えて行動するべき存在でありたいと考えています。また、恵まれない動物たちの役に立つ存在であろうというのがクレドにもある基本理念ですから、初めてSPPについて伺った時に、私たちの思いと同じだと感じましたし、協力する体制が既に我々の中にはできていたのだと思います。

松原:クレドの存在が大きいのですね。

藤田院長:私が大学卒業後の研修医の頃は休みは月に2日だけ。朝の9時から夜の11時まで働き続けて、院長に厳しく育てられるのが当たり前という時代でした。それでも何とかして苦しんでいる動物たちを治してやりたいという思いだけで一生懸命に乗り越えてきました。28年前に婦長と2人だけで開院した頃は、私が旗を立てるからついて来い!というワンマン経営でした。良かれと思って厳しくすることも多かったのですが、気が付くと常に私と他のスタッフが対立するという構図になった時期もありました。そんな時にある勉強会で婦長がクレドについて聞いてきました。それから私もクレドについて勉強し、当院でも導入しようと決め、「顧客第一」から「スタッフ第一」へと考えを180度変えました。
院長の私が決定権を持っていますが、クレドは数人のスタッフが中心になって作りましたし、それ以降もスタッフが作る委員会が主導で病院内のあらゆる物事を決めています。余程おかしなことが無い限り、私は口を出しません。私も婦長も年を重ねたことでスタッフは子供くらいの年齢になったということもあり、最終的な責任は取るから思う存分にやりなさい!と言えるようになったことも大きいかもしれませんね。

松原:院長、婦長が本当に広い心でスタッフの皆さんを包んでおられることが分かりました。眞下さんが職場としてフジタ動物病院を選んだ理由はなんですか?

眞下さん:私が幼稚園のときに、院長が自宅まで猫の往診に来て下さったことがありました。それ以降、母が院長のことを感じのいい優しい先生だと繰り返すようになり、それで是非働きたい!と思うようになったのです。初めて問い合わせをした時はスタッフを募集していなかったので、しばらく別の病院でアルバイトをしながら何度かトライした後、9年前にようやくこの病院に入ることが出来ました。私が入った時には既にクレドが完成していて、とても居心地の良い病院だと思いました。これまでの病院と比べても、患者さん一人ひとりと丁寧に対応していますし、みんな笑顔で楽しそうに働いていることが印象的でした。
この9年間で変わったことと言えば、スタッフの数が急激に増えたことかと思います。倍以上になりましたが、それでも働きやすさは変わりません。みんな仲が良いですし、気持ちよく働けています。

松原:これまでSPPツリーのポスターに100枚以上のシールを集めていただきました。つまり、100人以上の飼い主様にSPPについて知っていただけたということです。ありがとうございます。

眞下さん:フロントラインの売上の一部を飼い主のいない動物たちへの支援に充てるというSPPの取り組みについても、飼い主様がハートのシールを貼る際にご説明すると、すんなりと理解していただけます。SPPツリーについては、ポスターを貼る位置を工夫したり、このポスターの意味や説明ももっと分かり易く行いたいと思っています。今後も一人でも多くの方にこの活動を広めるために頑張りたいと思います。

松原:殺処分される犬や猫は年々減少していますが、まだまだ多いのが現状です。そのことについてどうお考えですか?

眞下さん;私は半年前に動物愛護センターから猫を引き取りました。その際にスタッフの方に色々とお話を聞くと、動物保護団体さんが多くの頭数を保護していることで殺処分数が減っていると聞きました。そのような団体さんの活動や団体さんが抱えている保護犬・保護猫の存在も、もっと多くの方に知っていただきたいと思っています。

藤田院長:殺処分の数を減らす為に、犬や猫を飼う方には是非避妊手術を受けていただきたいです。全く危険がない訳ではありませんが、望まれない命をつくらないことが重要なので、病院としても飼い主様に勧めています。また、新しい飼い主さんを探すポスターを貼るなど、譲渡促進のための協力も続けていきたいと考えています。

松原:藤田先生、眞下さん、本当にありがとうございました!
フジタ動物病院 http://www.fujita-animal.com

Save Pet Project http://n-d-f.com/spp