ペット業界人インタビュー

「犬が犬を救う?!」実業家が手掛ける独創的なプロジェクト

 

ペット業界人インタビュー

「犬が犬を救う?!」実業家が手掛ける独創的なプロジェクト

株式会社レゾナンス 代表取締役社長

近藤正純ロバートさん

 

 

―まず、「Dog Saves Dog」の仕組みを教えてください。

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「はい、自分の愛犬の写真を使ったオリジナルアイテムを作ると、その売上の一部が動物を保護する団体へ寄付される仕組みとなっています。

誰しも、自分の愛犬は一番かわいいと思います。愛犬のためには、どんなことでもしてあげたい、というふうに考えるのは愛犬家の方々であればごく普通の感情かと。

その恵まれた“愛犬”を今よりもっと愛し、愛犬のオリジナルアイテムをつくり、その金額の一部を恵まれない“犬”の寄付金に充てれば、飼い主も“愛犬”も幸せになり、そしてなにより恵まれない“犬”が救われ幸せになります。

そんな、幸せのループが出来ることを願い、Dog saves Dogを始動しました。」

―なぜ、このような事業を始められたのでしょうか。

「実は、結婚したことがきっかけでした。

意外と晩婚で(笑)3年前の2009年に結婚をしたのですが、それと同時に瓜坊というフレンチブルドッグと暮らすようになりました。

最初のころは、拗ねたのかソファの下から出てこなかったり、僕のことを噛んだりしていたのですが、一緒に暮らすようになって、一気に打ち解けなついてくれました。

犬に関しては、あまり詳しくはなかったのですが、素直に『犬っていいな』と思いましたね。というのは、犬のいいところは『変わらない』こと。素直な愛情をぶつけてきます。

より犬との暮らしを楽しむためいろいろと調べていると、日本ではかなりの数の犬猫が望まれない運命にあることを知りました。

人はこんなにも犬に救われたり癒されているのに、人間があえて処分する事実を知ってしまったんですね。

車の事業をしてますから、比較対象が少し一般的ではないかもしれませんが、日本では毎年約5000人が車の事故で亡くなります。

その10倍以上もの犬が人の手によって処分される事実は衝撃で、なにか出来ないかと模索し始めたんです。

そんなときに、自身で寄付をしていたのですが、僕の性格なのか継続的に支援がなかなか続かない、と同時に、悲惨な気持ちではなく、日常的になにか楽しみながら寄付ができないかと考えるようになってきました。

『犬の飼い主は自分の犬が世界一!』みなさん、そうだと思います。自分の犬のオリジナルのものだったら、きっと継続的に購入するに違いない、少なくとも僕は可愛い我が子のアイテムなら買ってしまいます(笑)。

そこで、開始したのが今回の社会活動ともいえる、『Dog Saves Dog』です。」

―どのようなオリジナル商品が購入できるのでしょうか。

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「やはり、車の事業から連動しているのですが、まずは車に貼るオリジナルリボンマグネットを作ってみました。Dog in Carのサインです。

世の中にいろいろなデザインがありますが、自分の愛犬の写真を使うものはなかなか見かけません。まさに世界にひとつだけ、のものになります。

あとは、ステッカーやスワロフスキーで作る愛犬のチャーム、そして名刺状のドッグカード。

全て愛犬だけのオリジナルデザインでお届けできます。」

―今後の展開をお聞かせください

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「今後は、1カ月半~2カ月位のタームで新しいアイテムを世に出していきたいですね。

現在、進行中なのがポロシャツです。自分の愛犬を数色の糸と使って、刺繍でロゴのようにデザインします。

たとえば、ゴルフに来て行った際に友人から『これどこのブランド?』と聞かれたときに『あ、コレウチの愛犬の』とさらりと言えるようなオシャレ感を狙っています。(掲載写真は試作品です)

たった一枚から、このようなオリジナル商品を作ることが可能になった背景には、いわゆる職人さんと呼ばれる技術者の下支えがあります。

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今回は、犬を救いたいという想いで始めましたが、日本の職人に救われているという面もあり、有難いと思っています。

また、僕としては、より多くの寄付を届け保護数を大きく拡げたい思いもあります。

ですので、毎日使うアイテムであるトイレシートでオリジナル商品を作る、というプロジェクトが現在進行中です。

2012年9月23日から犬のフリーペーパーONE BRAND http://www.obshopping.jp/ とベルメゾンのサイトから購入できるようになります。

デイリーで使うもので、少しづつだけど寄付につながる、という仕組みです。

そして、こういったものは、ワールド展開も可能ですから、世界レベルで拡げられたらと思っています。

最終的には、処分しない仕組みや日本の高齢社会を救うことにも繋がるような、根本的なインフラを変えられないか、というようなことも考えています。

動物と人が本当に幸せに暮らすために、これまでの事業で培ったノウハウを活かし、構造的な問題にも切り込んでいけたらと構想しています。」

「近藤正純ロバートさん」が手掛けるサイト紹介

Dog saves Dog

http://www.dogsavesdog.co.jp/index.html

あなたとあなたの愛犬が救えるもう一つの命のために「ドッグセーブスドッグ」

Dog Saves Dogの商品は、犬のフリーペーパーONE BRANDのショッピングサイトから購入できます。
犬の写真は自分で撮影をし、メールにて送ります。
その商品の売上の一部は、アニマル・ドネーションの寄付先でもあるNPO法人アニマルレフュージ関西(ARK)さんへ寄付されます。
その寄付金から、保護された犬のフード代やワクチン代、その他犬が快適に過ごすための費用や新しい里親を探すための費用に使われます。
商品は写真を送ってから2〜3週間で仕上がります。プレゼントにもおススメです!

image こちらが、フレンチブルの「瓜坊」とトイプードルの「JINAN坊」。
大の仲良しの2頭の飼い主は多くの犬を救うために、動きはじめました。「頼もしいね!パパ応援してるよ!」
image 商品の販売以外にも、イベントも積極的に実施する予定だとか。
雑誌『25ans』(ヴァンサンカン)とコラボしたお泊りDOGイベントを館山で行い、愛犬家が集いました。
image 活動を支援するファウンダーメンバーはそうそうたるメンツ。
犬好きで知られる、文化人や芸能関係の方が自分の愛犬のリボンマグネットを作りサイト内で紹介しています。
image こちらはファウンダ―メンバー限定の商品。
暗闇でも光る蛍光バンドとメンバーズカード。