「Heart to Heart キャンペーン」の活動レポート

Heart to Heart Story 【動物保護団体 ちばわん】

保護活動の合言葉は「できることを無理なく」

動物保護団体ちばわん ボランティア:池田彩乃さんにお話を伺いました

 

2002年に千葉県で有志を中心に活動を始めた動物保護団体ちばわん(代表:扇田桂代さん)。現在は200人を超えるボランティアが参加。譲渡会の「いぬ親会」「ねこ親会」を定期的に開催しています。

「ちばわんの預かりボランティアになってから17年経ちました。意外に思われますが、もともと動物が苦手だったんです。暇を持て余したときに「犬でも飼ってみようかな」と軽い気持ちで夫に相談したら、預かりボランティアをすすめられたんですよ。夫は犬を飼って世話をする大変さを知っていたから、まずは犬と接する体験をしたほうがいいと思ったそうです」

 

「ちばわんのボランティアに申し込んだところ、夫に飼育歴があったのですぐに『明日(あさ)』を預かることになりました。

 

私にとっては初めて一緒に暮らした犬で、愛着もあってそのまま家族として迎えることにしたんです。夫にもすっかり懐いていたので、自然な流れだったのかなと思います。明日には今まで預かった保護犬たちの心をほぐし、フォローをたくさんしてもらいました。明日を19歳で看取って半年後の2021年4月に千葉県動物愛護センターで出会ったのが伊吹(雑種/1歳)。皮膚の状態がひどくて、預かりに手を挙げてすぐに引き出してもらいました」

 

 

「それから動物病院で治療を始めたものの、なかなか良くならなくて……。アレルギーの可能性が濃厚でしたが、アレルゲンがわからないと治療が進まないんですよね。でもHeart to Heartキャンペーンの支援で、高額な費用がかかる2種類のアレルギー検査(IgE量計測検査とアレルゲン検査)ができました。結果は珍しいサーモンアレルギー。調べなければたどり着けなかったのはないでしょうか。キャンペーンの支援に助けていただいたと思っています」

「伊吹はアトピー性皮膚炎も併発していることがわかりました。じつは私もアトピーなので、治療費がかかることや付き合うのに根気がいることが想像できてしまうんですよね。新しい飼い主さんが見つからなければ、伊吹がちばわんで支援を受け続けることになります。それより次の子にその支援を譲ってあげたいと思い、6月に伊吹を家族として迎えました」

 

 

「預かりからのスタートですが、私が名前をつけたのですっかりなじんでいます。最初の愛犬の頭文字が“あ”だから次は“い”にしようと思ったのと、良い風を取り込んで強く育ってほしいという願いを込めました。今は皮膚の状態もどんどん良くなってきて、一から子育てをする気分で夫と楽しんでいます。伊吹は犬に対してフレンドリーなので、これから私が預かる予定の保護犬たちの心をほぐしてくれる良き先輩になってくれたらいいなと思っているんですよ」

 

 

動物保護団体ちばわん  https://chibawan.net

 

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