「Heart to Heart キャンペーン」の活動レポート

Heart to Heart Story 【一般社団法人 はーとinはーとZR】

ハンディキャップのある保護犬を引き取って暮らす

一般社団法人 はーとinはーとZR  佐伯真唯子さんにお話を伺いました

 

 

企業経営者として多忙な日々を送る佐伯真唯子さんは動物保護活動の啓発にも力を入れ、ハンディキャップのある4頭目の保護犬を引き取りました。

「新たな飼い主さんと幸せに暮らしている保護犬はたくさんいるのに、ネガティブなイメージをもたれがちだと思います。動物保護活動の話をすると、『保護犬を飼うのは大変でしょう』と言われることも少なくありません。でも私は小さいころに保護猫と暮らしていたこともあり、保護犬を迎えるのはごく当たり前の選択肢。今は4頭の保護犬と楽しい毎日を過ごしています」

 

 

「最初に迎えたトビ(トイ・プードル/推定12歳)は歩行・排泄障害があります。それ以上に大変だったのは噛みつくこと。トビが歩み寄ってくれるのを待ち、初めてなでられたときは心を許してくれた喜びでいっぱいになりました。2、3頭目のハクとモロ(4歳)は元野犬の兄弟です。無邪気な子犬があっという間にやんちゃな成犬になり、いたずらを繰り広げて笑わせてくれます。夫とスタッフの協力があるとはいえ、3頭で手一杯と思っていたんですが、新たな出会いがありました。

 

一般社団法人はーとinはーとZR(代表理事:池上奈穂さん)で保護されていたヒラメ(フレンチ・ブルドッグ/6カ月)です。生まれつき後ろ足の変形と右の眼球がない障害が原因で、ブリーダーに飼育放棄されたそうです。団体でレントゲンやCT検査をしたところ、先天性椎体癒合不全による大腿骨内旋変形。診断がつけば治療への一歩を踏み出せますよね。Heart to Heartキャンペーンのような保護団体への医療のサポートは大事だと思いました」

 

 

「ヒラメは実際に会ってみたらすごくかわいい。自分が不自由だと思わず、力強く生きていると思いました。天真爛漫なところや3頭との相性も問題なかったことも決め手になりました。ヒラメは初めて迎えるメスなんですが、3頭のお兄ちゃんたちより賢くて驚きました。おもちゃを奪ってひとり占めしたりと、後ろ足のハンディキャップを感じさせないくらい活発なんです。その一方、さみしがりやで私が離れると一生懸命ついてきます」

 

 

「これからMRI検査をした後、ヒラメが外も歩けるように車椅子をつくってもらう予定です。ハンディキャップがあっても工夫すれば問題ないな、と思っています。保護犬や障害を難しく考えすぎないでほしいですね。自分に命を迎える責任があれば、どんな犬を迎えても楽しい毎日が待っています」

 

 

 

一般社団法人はーとinはーとZR https://hinhzr.org

 

 

※掲載の文章・写真はアニマル・ドネーションが許可を得て掲載しております。無断転載はお控えください。