ウェルカム見学会に参加してきました
アニドネ認定伴侶団体東日本盲導犬協会さんは毎年8月に一般の方に広く盲導犬を知ってもらうことを目的とした『ウェルカム見学会』を開催しています。こちらのイベントは毎年大好評で、今回も夏休みということもあり小学生くらいのお子様とそのご家族連れがたくさん参加されていました。
『目が不自由』とは?ということ学ぶ

イベントでは盲導犬のことはもちろんなのですが、まず『目が不自由とはどういうことか』『目が不自由な人はどういうふうに見えているか』ということを学びます。全盲と言って全く見えない方、または視覚狭窄や中央暗点など見えづらさを感じる人もいて『目が不自由』と一言で言っても障害によって見えにくさも様々です。ちなみに『目が見えにくい人』は全国で約28万人以上、『目が見えない人』は約3万人以上、合わせると目が不自由な方は30万人以上いらっしゃるということです。白杖を持っている方が白杖を上に上げている時はSOSのサイン、もしそのような方を見かけて道案内をする時は手を引っ張るのではなく肘を持ってもらったり肩に手を乗せてもらうなどサポートの仕方を教えてもらいました。
盲導犬について正しく知る機会
そんな方々の一部をサポートしているのが盲導犬なのですが、昨今色々なご意見をいただいております。そこでどうやって盲導犬になったり、訓練のことなど改めて正しく知りたいと思いお話を聞いてきました。
ー盲導犬ってどんな犬でもなれるの?
「東日本盲導犬協会に関していうと、ブリーディングウォーカーさんのところで生まれた仔犬が盲導犬候補になります。母犬の元で2ヶ月過ごし犬の世界のルールを学びます。その後人間との生活や楽しさを学ぶためパピーウォーカーさんの元で愛情たっぷりに約1年間過ごします」
ー訓練は厳しくて、怒られたりしてないの?
「いいえ、していません。訓練は犬たちの特性を生かし、遊びも取り入れながらトレーニングできるように考えています。ポジティブな雰囲気の中で私たちは褒めることをとても大切にしながら訓練しているので犬たちもみんな楽しそうにしています。暑い日やお天気が悪い日は無理に外での訓練はせずに、協会の室内で訓練したり、ご協力いただいている施設で訓練させていただいたりしています」

ーユーザーさんってちゃんと盲導犬のお世話ができるの?
「はい。ユーザーさんが決まった段階で共同訓練というものに入ります。そこで盲導犬との歩き方はもちろん、暑い日のケア、お店での振る舞い(マナー)、そしてブラッシングやシャンプーなどのお世話をユーザーさん自身でできるように一緒にトレーニングします。ユーザーさんのところへ行った後ももちろんサポートは定期的にしています」
ー外出先でのトイレはどうしてるの?我慢させているの?
「ユーザーさんがその子のトイレのリズムを把握しています。外出先のバリアフリートイレでも排泄できるように排泄用ベルトを使ってトイレをする方法もあります。決して我慢はさせません」
ー盲導犬ってどんな場所でも入れるの?
「はい。身体障害者補助犬法では盲導犬などの補助犬は病院でも商業施設でもどんな場所でも入れると定められています。しかし法律の認知度がまだまだ広がっていないので入店拒否されてしまう時があり盲導犬ユーザーも困っています。もちろん飲食店などでたくさんの方がいる場所など、アレルギーをお持ちの方や犬が苦手な方もいらっしゃると思います。そういう時はお店の方から近くの席になりそうなお客様に一言お声がけいただいたりと、みんなが共存できる社会になるといいなと思います」

イベントではこの他に参加者がアイマスクをしてPR犬と歩行体験したり、ふれあい体験などもあり、盲導犬をより身近に感じることができました。また視覚的に不自由なく暮らしていると気づかない私達にも簡単にできるお手伝いやサポートの仕方なども知ることができるイベントでした。
ー最後にご寄付くださる方へメッセージをお願い致します
「盲導犬の育成には公的な助成金が少なく、盲導犬育成費用の80%以上は募金やご寄付によって支えられています。皆様からのご支援なくしては盲導犬の育成はできません。様々な形の支援方法がありますので、HPをご覧ください。盲導犬育成へのあたたかなご支援ご協力をよろしくお願いいたします」
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