保護犬のしあわせを願って寄り添う毎日とボランティアのかたち
アニドネでは認定基準通過団体へ寄付をお届けした後に、活動内容や最近の課題などをうかがい活動報告を公開しています。
今回のレポートはちばわんさんです。シェルターを持たずとも、200名以上のボランティアさんと協力し合いながら保護・譲渡活動を行い、千葉県だけでなく他団体との協働で全国規模のTNR活動も続けている団体です。
最近の活動内容について、代表の扇田さんやスタッフの方々にお話を伺いました。
預かり宅2年半 ようやく迎え主さんと出会えた保護犬こむぎちゃん
ー最近の活動内容について教えてください。
「現在も230名のボランティアさんに協力いただき、保護活動や譲渡会、TNR活動を続けています。中でも、今回は預かりボランティアさんの相田さんと大阿久さんとの保護犬たちについてご紹介します」

「最初に紹介するのは相田さんです。ちばわんで2020年1月より預かりボランティアを始められ、まもなく6年目になられる方です」
ー相田さんがボランティアを始められたきっかけを教えてください。
「当時、小学生の子ども達が犬を飼いたいと切望し、たまたま近隣で開催されていた『ちばわんの譲渡会』へ。
おどおど怯える保護犬達のそばには、預かりボランティアさんが大切に寄り添っている姿を見て、当時はペットロスで命を迎えることを辛く感じていましたが『保護犬に家族を探すお手伝いができるのならば!』と預かりボランティアを始めました」
ー印象に残っている子やエピソードなどあれば聞かせていただけますか?
「これまでに20頭ほど新しいご家族さんの元へお届けしてきました。お預かりした全ての子が可愛く素晴らしいわんこ達ですが一番大変だなと思ったのはお預かり期間最長2年半の【こむぎ】です。引っ込み思案の性格で譲渡会に何度出ても全く声がかからずこんなにかわいいのに何故?と心折れそうな時もありました」
「海が好きな犬だったので湘南いぬ親会に参加したところ、とびきりの出会いがあり現在は、とても幸せに暮らしています。仔犬からハイシニアまで様々なヒトの都合により寂しい思いをした保護犬たち。成犬やハイシニアからでもかけがえのない家族になれます。犬を飼う前に、終生飼育やトレーニング、生涯にかかるお金などについてしっかり考え、犬を迎える際には保護犬にあたたかな手を差し伸べていただければと思っています」
保護犬の迎え主だけではない、さまざまなボランティア
ーちばわんではいろんなボランティアさんがいらっしゃるとうかがいました。もう少し詳しく聞かせてください。
「もう一人紹介したいのは大阿久さんです。2009年と2011年にちばわんより2頭の犬を家族に迎えられました。
保護犬を迎えるにあたり、いろいろなシェルターや譲渡会に出向いて出会いを探しに行かれたそうですが、お留守番が長いということで何度もお断りを受けていたところ、ちばわんで留守番のある預かりボランティアさんのところにいたわんことの出会いを感じ、家族としてお迎えしてくれました」
ー保護犬の迎え主になられただけでなく、大阿久さんは現在どんなボランティアをされてるのですか?
「子どもたちが大きくなり何かお手伝いきることはないかと、まずは2018年より運搬のボランティアを始めました。
預かりボランティアさんを譲渡会や病院などに連れて行くというボランティアです。
ところが、一緒に譲渡会に参加しているうちに我が家でも預かりボランティアはできないだろうか?
と思い2019年より預かりボランティアを始めました。先住犬はいるものの10時間以上になってしまう留守番は大丈夫だろうかと心配はありましたが、在宅時間やお休みの日にはたくさん犬たちと関わり30頭ほどの犬たちを新しいお家へ送ることができました」

ー預かり宅ボランティアをされてみて、感想を聞かせてください。
「いぬ親さん達とは交流会をしたり一緒にお出かけしたりすることもあり、楽しんでボランティアをしています。預かりっ子も交流会に参加して人慣れや犬慣れができるように協力しいてくれています。留守番があるために断られていた我が家が預かりボランティアをすることでお留守番があるお家でも保護犬を迎えられるようになったのではないかと思っています」

「現在ではもう一度犬と暮らしたいシニア世代の方々もたくさんいらっしゃるようです。犬たちの年齢や性格などを見極めてシニア世代の方も犬と楽しく暮らせたら良いなと思っています」
ちばわんさんでは、譲渡後も同窓会を開催し、団体と迎え主さんとの交流も続けられています。
多くのボランティアさんが保護犬猫たちのしあわせのために力を合わせ、これまでの累計保護数は犬7,038頭、猫3,204頭に!
今後もちばわんさんへの寄付でのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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