認定団体の活動レポート

保護猫TNR成功の鍵は事前調査と地域の連携

ざま野良猫を増やさない会「通称ざまねこ」さんは、神奈川県座間市でシェルターを持たずに猫も人も住みやすい共生地域を目指し、神奈川県動物愛護センターや行政と連携しながら、主に野良猫を増やさないためのTNR活動を中心とした動物の保護・譲渡活動をしている団体です。最近の活動について団体の宮崎さんにお話を伺いました。

毎月の保護猫譲渡会開催とTNR活動は地域の皆さんの力

ー最近の活動について教えてください

「今年度から毎月譲渡会を実施しています。毎月多くの方にご来場いただき、新たな家族とのご縁を結んでいます。また、物資の寄付に来てくださる方もおり、クリスマスが来たのかと思うほどになることもあり、大変ありがたく感謝しています。里親さんも遊びに来てくれるので、卒業猫たちの最近の様子をお知らせいただけたりと、里親さんとメンバーの交流の場にもなっています。来年度も引き続き開催していきます!」

 

ーTNR活動も毎月実施されていますね

「ざまねこの活動の軸はTNRで、毎月1回、地域の方と協力して実施しています。TNR成功の鍵は、現場の事前調査や地域の方との連携です。猫の特性を考慮し、早朝・夕方の捕獲となる事が多いですが、実施当日は毎月参加してくれているメンバー、初めて参加するメンバー、地域の方の連携プレーで進められています」

「2023年11月にざまねこのメンバーとなり、捕獲・搬送・リターンの3日間全日にわたり毎月活躍してくれている山田さんにお話を伺いました」

(以下山田さんからのコメント)

「最初に参加した時はあっという間に捕獲器に入ってくれて驚いたのを覚えています。ですが、毎月スムーズに行くわけでもなく依頼者さんと協力して捕獲器の設置場所の相談や捕獲器慣らしを数日前からやってみたり毎回工夫しています。親子で捕獲する時は母猫は子猫と引き離され、手術され・・・どんな思いかと考えたりしましたが、子猫たちは預かりメンバーが自分の飼い猫以上に大切にお世話する様子や里親さんの元で幸せに過ごす様子を見ると捕獲してよかったと心から思っています。母猫をリターンする時は、『地域の方が安全に生きれるよう見守ってくれるからね!安心してね!!』と送り出し、毎月TNR活動に励んでいます!」

ざまねこからしあわせになった保護猫2匹と里親さん募集中の「ジャック」と「リラ」

ざまねこで素敵な出会いをした子を紹介します。

「以前飼っていた猫が食物アレルギーになってしまい、すでに買ってあった餌やおやつを寄付出来ないかと調べたのがきっかけで、ざまねこさんを知りました。活動に感銘を受け、次に猫を飼う時はこちらからにしようと思っていました。

1匹目の『ぐり』はざまねこさんのインスタに紹介されていたのが目に留まり、早速会いに行きました。2匹目の『ゆず』は優しそうな印象で、ぐりと仲良く出来るかもしれないと思いました。ゆずの目は、猫風邪の影響で目が悪く光を感じる程度のようですが、そんな事物ともせず天真爛漫で元気いっぱいです。安心しきってお腹を出して寝ていたり、2匹で遊んだり舐め合っている姿を見て癒される毎日です。素敵な出会いを繋いで下さったざまねこさんに心から感謝しています」

保護猫
ざまねこで素敵な出会いをした「ぐりちゃん」と「ゆずちゃん」

 

次にご紹介するのは、怪我に立ち向かい頑張っている独眼猫「ジャックちゃん」です。   

「成猫は地域猫として見守っていただいていますが、人馴れしていたり、怪我をしている場合には、成猫を保護することもあります。

去年の夏、交通事故と思われる怪我の報告を受け、猛暑の中、メンバーたちによる数日間の捕獲作戦により保護され、眼球摘出となりましたが命は助かった猫がいました。独眼猫ジャックとして家猫修行をしており里親さん募集中です!」

家猫修行中の「独眼猫ジャックちゃん」

そして、最後にご紹介するのは、ふっくら元気なサビ猫「リラちゃん」です。

「まだまだ暑かった秋に、車通りが多い道沿いで小さな体で2匹の子猫を引き連れていたサビ猫リラ。リターンの予定でしたがあまりの儚い様子にリターンはと急遽保護となりました。今やその儚さはどこへやら?というほどふっくらし、里親さん募集中です!」

儚さはどこへ?サビ猫「リラちゃん」

「ざまねこ」さんは、野良猫トラブルを地域の環境問題として、野良猫の問題を減らすために発足された団体です。TNR活動を通して地域社会における人と猫との共生をめざし、保護猫を迎えるよう啓発活動にも取り組んでいます。

 

今後とも「ざま野良猫を増やさない会」さんへのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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