認定団体の活動レポート

認定団体 日本聴導犬推進協会 ユーザーメッセージ

アニドネの認定団体である日本聴導犬推進協会さんのユーザー様に
聴導犬についてメッセージをお寄せいただきました。
※アニドネHPリニューアルに伴いメッセージ内容を新HPにお引越ししました)

 

日本聴導犬推進協会さんの活動は、聴導犬とそのユーザー様の生活へと繋がっています。

聴導犬は想像以上に広く、深い世界を教えてくれます

聴導犬ユーザー あずまさん & アミちゃん

 

「聴覚障がい者には光や振動で知らせてくれる福祉機器を使っている方もいますが、
日常生活では緊張を強いられる場面が多いです。
また、補聴器をつけていても玄関のチャイムの音を聴き逃すこともよくあり、
家の中に居て何か音が聞こえてきたら確認に行くことを繰り返していました。
職場でも、お客さんに気付かず同僚や上司に対応してもらうことに心苦しさを感じていました。
そんなとき、首都圏に引っ越したことがきっけで、聴導犬普及協会(現 日本聴導犬推進協会)が近くにあることを知りました。
友人や家族が勧める聴導犬って何だろう?と興味を持ち見学しました。
目覚まし時計、チャイムの音だけでなく、外出の時も後ろからくる車を教えてくれる等の
聴導犬の仕事ぶりを目の当たりにし、これなら安心して生活できると確信したんです。
そして、合同訓練でアミと出会い、訓練士から聴導犬と行動する方法を教わりました。
アミとの訓練はなかなか息が合わず、お互いに戸惑いの連続でした。
認定後もしばらくは、元気いっぱいのアミに私がついていけずハラハラしっぱなしでした。
当時はどうして聴導犬の先輩たちはあんなに落ち着いて行動できるのだろう?
どうやって信頼関係を築くんだろう?と悩みました。でも一緒に暮らしていくうちに、
いつの間にか『アミがどんな音を聞き、何を考えているのか』に注意して過ごすようになり、
コミュニケーションを取りやすくなりました。
日常生活だけでなく職場でも、一緒に過ごす毎日の積み重ねが大事なんだということに気がついたんです。


今となっては、弟分というか、もう相棒のような存在になっています。
アミと一緒に積極的に旅行に出かけるようにもなりました。日本もなかなか広いです!
日本中隅々までアミと旅行することが目標です。2010年は念願の海外旅行にも挑戦し、上海万博にも行ったんですよ(下写真)。

出かけた先でいろいろな方に「聴導犬って何?いい子だね」と声をかけられることが増えました。
アミのおかげで、初対面の人とコミュニケーションをとる事が楽しいと思えるようになりました。
かけていただく温かい声を支えに、聴導犬の存在を認めてもらうために前向きに行動していきたいと思います。
鳥の声、花火の音、動物の鳴き声、風の音…アミが私の代わりに、いろんな音を聞いて音の場所を教えてくれるから、
本当に世界が広がりました。アミ、あなたが私といて楽しいと思ってくれるように毎日精進しますので、これからもどうぞよろしくね。
そして、これから聴導犬と暮らしてみたい、と考えている方、暮らし始めた方、悩んでいる方、
ぜひ、聴導犬と一緒にいろんな場所に出かけてみてください!聴導犬は想像以上に広く、深い世界を教えてくれますよ」

 

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