【東日本盲導犬協会】夏の訓練方法と工夫

東日本盲導犬協会さんには今まで4月のふれあいデーや夏の見学会などについて取材させていただきましたが、もっと身近に感じたく今回日常の朝の風景を見学させていただきました。取材時は7月。暑い日が続く中どんな工夫をされているのでしょうか。お話を伺いました。

暑さ対策！　私たちもマネできそうな工夫とは

まず朝はスタートは排泄から。お部屋から順番に排泄場に移動してワンツートレーニング。ワンツーができると１頭１頭訓練士さんたちが褒めます。取材時は約３０頭もの訓練犬がいましたがみんな上手です。その後は排泄場や犬舎のお掃除。お掃除している間、入り口で大人しく待ってる姿が微笑ましかったです。

お掃除が終わるとお待ちかねのごはんです。犬舎はもちろん冷房が効いていて涼しいのですが、驚いたのはご飯も前日に準備して冷蔵庫で冷やされています。これは私たちにもできそうな夏の工夫ですね。

いろいろな夏のトレーニング方法

ー夏のトレーニングはどんなことをされていますか？

「その日の気温やお天気にもよります。車で３０分ほど行くと日光に行けるのですが、日光がここより3,4度気温が低いのでそこまで行くこともあります。もちろんそこでも日陰や風通しのいいところを選んで訓練しています。移動車も全方向解放できるようになっていて、ポータブルの送風機などを使って待っている間もなるべく涼しく過ごせるようにしています。でもあまりに暑い日は外での訓練はしません」

ー室内でのトレーニングですか？

「いつもではないですが、店内訓練といってご協力いただいている商業施設でエスカレーターに乗る訓練や、店内を歩く訓練をしています」

 

また東武宇都宮駅にご協力いただいて電車の乗り降り、車内での過ごし方などをする電車訓練なども行います。これらはもちろんある程度訓練を重ねた子たちだけですが」
ー地元の方たちも協力してくださるんですね。

「そうなんです。店舗や駅の方たちはもちろん、そこを利用されているお客様もとても温かい目で見守っていただいています。盲導犬への理解が進んでいるのを感じて、とてもありがたいです」

 

ユーザーさんへの暑さ対策アドバイス

ーユーザーさんへ何かアドバイスをされていますか？

「ユーザーさんご本人もあまりに暑い日は出ないという方が多いですが、出かけないといけない時はタクシーを使う方が多いと聞きました。どうしてもタクシー乗り場やバス停まで歩かないといけない時などは靴を履かせてもらったり、ネッククーラーなどを使ってもらうようアドバイスしています」

 

暑さに弱い犬たち。色々なアイデアを交えて上手に過ごしていると思いました。

他にも貴重なお話を伺えたのでまた別の機会にお知らせしたいと思います。

こちらに伺うといつも皆さんとても優しくて犬たちへの愛情と気遣いに驚きます。それだけではなく当たり前かもしれませんが、皆さんプロフェッショナルで意識を高く持って活動されているなと感じます。

東日本盲導犬協会さんへのご支援を今後ともよろしくお願い致します。

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