【特定非営利活動法人アニマルレフュージ関西】言葉を話せない動物たちに快適な暮らしを

アニドネ認定保護団体『認定特定非営利活動法人アニマルレフュージ関西（通称アーク）』では、この度パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社様のご支援で、老朽化により物置になっていた古い一室が快適な保護ルーム『Smile Room』になりました。実際どのようなお部屋になったのか取材させていただきました。

 

 

パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社様は継続的な企業市民活動として、病院や保育園などに自社製品の寄贈や金銭的支援をしておられます。今回はペットと暮らす家づくりに着眼した『わんにゃんSmile』建材を、アークにご提供くださいました。

 

 
「犬・猫の行動や習性を良く考慮されているので、私達人間だけでなく動物達も快適なのではないかと思います。例えば、下半分が目隠しされている仕切り窓などは、まだ人馴れが進んでいない子にとっては『落ち着く場所』ですが、私達スタッフは上半分から状態を確認できるため、人にも動物にも優しいお部屋になっています。住まいづくりのノウハウを持つパナソニック様だからこそ出来た商品ですね」

 

 

「実は、今回ご提供いただいた『わんにゃんSmile』は一般家庭向けの建材なので、保護シェルターという特殊な当施設には利用できないものが多くありました。しかし、知名度の高いパナソニック様がこういったコンセプトの商品を販売していかれることで、一昔前の『犬は番犬として外飼い』や『猫は家と外を自由に出入りする半外飼い』から、『犬・猫は家族』『人と一緒に家で快適に暮らす』への意識改革が、より進むのではないかと期待しています」

 

 

「完成直後から酷暑日が始まりまして、お部屋が予想以上に高温になる事がわかりました。対策として、中扉をスリット状のものに替えて風通しを良くする手直しリフォームを急ぎ手配中です。盛夏以外は日当たりが良く快適なお部屋なのですが・・・」

 

「まず、お水です。毎日たっぷりの水を用意することは欠かせません。そして猫は暑さに強いと言われますが、現在のSmile Roomのように風通しが無いと危険です。けれどエアコンが苦手な子も多いので、稼働中の猫ルームではエアコンは稼働させず扇風機で空気の流れを作っています。犬舎については、風通しの良い日陰にあることから状態は良好です。とは言っても、高齢で持病がある子はエアコンの利いたお部屋に、体調不良で情緒不安定な子は個室で静かに、といった個体別の対応はきめ細やかに行うようにしています」

 

お伺いした日もかなりの酷暑日で、確かに”暖かい”レベルを大きく超えた”暑い”状態でした。多くの動物をお世話されているアークさんが設計したリフォームでも、この様な想定外はあり得るのですから、やはり”命”を預かることは一筋縄ではいかないものなんですね。言葉を話せない動物の体調を察し、その快適さを保つ事は、飼養者の大切な役割なんだなと感じました。

 

今回パナソニック様より発売された『わんにゃんSmile』建材は、犬・猫が人と一緒に快適に暮らすアイディアの詰まった商品です。サイトやwebカタログには、年齢やサイズなどに応じた”快適さ”についてのアドバイスや提案があり、具体的な解決策が見つけられそうです。また、『わんにゃんSmile』の実物に触れたり、アークのスタッフさんから犬・猫の住まいについて直接お話を聞きたい方は、能勢アークの保護動物たちに会いに行かれてみてはどうでしょうか。