アニマル・ドネーションでは、皆様からお預かりした緊急支援基金を、10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り、5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。
今回は、2026年1月から2月にかけて、北海道・江別の多頭飼育崩壊現場から18頭の猫をレスキューした『特定非営利活動法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道』さんへ、3月31日に180,000円をお届けしました。 レスキューの詳細と基金の使い途について、代表の吉井さんにお話をうかがいました。
行き場を失い、命の危機に直面した29匹の猫たち

ー今回のレスキューの経緯を教えてください
「多頭飼育を行っていた飼い主が家賃を滞納し、強制退去となりました。
当該飼い主は猫29匹を飼育していましたが、退去に伴い猫たちを自宅に残したまま立ち退くことに。現在、飼い主本人は保護施設へ入所し、生活の立て直しを図っている状況です。
強制退去時の現場対応については、ツキネコ北海道は直接関与しておらず、犬の訓練センターが猫の捕獲および一時保管を行いました。
その後、行き場を失った猫たちについて、飼い主よりレスキュー後の引き取り先としてツキネコ北海道へ相談があり、当団体が支援対応を行うこととなり、1月22日と2月4日に犬の訓練センターへ猫たちを引き取りに向かいました。
石狩振興局(江別市保健所)により10匹が引き取られ、残る18匹について当団体が保護・管理を行っています。残念ですが、29匹のうち1匹が保護過程で死亡しました」
ー今回の寄付は何にお使いになりましたか
「保護した猫たちのウイルス検査、便検査、耳垢検査、猫風邪の治療、治療を含むケア費用に大切に使わせていただきました」

猫たちが再び安心して暮らせる未来へ 一匹一匹に寄り添ったケアを
ー保護した猫たちの現在の様子はいかがですか
「保護した18匹の猫たちは、それぞれの状態に合わせてツキネコ北海道の各施設および預かりボランティアさんの家で過ごしています。現在までに7匹が新しい里親さんのもとへと巣立ち、穏やかな家猫生活をスタートさせました。
保護当初は緊張や環境の変化による不安も見られましたが、少しずつ落ち着きを取り戻し、人に甘える様子や遊ぶ姿も見られるようになっています。
しかし、保護後にカリシウイルスによる症状が広がり、くしゃみや鼻水、食欲低下などが見られあっという間に12匹ほどの猫が瀕死の状態に陥りました。隔離対応しながら、通院、投薬や点滴、給餌補助等を行いましたが、残念ながら必死のケアの甲斐なく3匹の猫が虹の橋を渡りました。現在も8匹の猫が完治を目指して頑張ってくれています。
この案件では生殖制限が全く行われていな事もあり、オス同士の喧嘩のせいか、怪我を負っている猫が数匹いました。特に「しゅうぜん」という猫は保護時から首に大きなけがを負っており、現在はケア部屋にて、私とボランティアさんが中心となって湿潤療法を中心に懸命に治療と看護を続けています。

まだ譲渡までには時間を要する子もおりますが、一匹一匹の状態に合わせながら、安心して新しいご家族と出会える日を目指して大切にお世話を続けてまいります」
ー支援者様へのメッセージをお願いいたします
「いつもツキネコ北海道の活動に多大なるご理解とご協力を賜りまして、誠にありがとうございます。
多頭飼育崩壊の現場では、保護後の医療と看護に大きな労力と費用がかかることを改めて実感しています。皆さまのご支援が、猫たちの命とその後の暮らしを支える大きな力となっています。
これからも、一匹でも多くの命を守り、新しい家族へとつなげられるよう全力で活動を続けてまいりますので、今後とも温かいご支援・ご声援をどうぞよろしくお願いいたします」

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