豊富な経験と知識でこそ救える命・老犬ぽんのストーリー
アニドネ認定啓発団体『認定特定非営利活動法人 ペッツ・フォー・ライフ・ジャパン』さんは、定期的に”犬の社会化スクール”や”しつけ教室”などを開催して、主に動物福祉の啓発活動を行っておられますが、それだけではありません。その豊富な経験と知識で行政依頼の保護にも協力されているのです。
今回はそんな保護犬『老犬ぽん』のお話を、担当の石本様から伺いました。
『老犬ぽん』くんは全盲で難聴
ー『老犬ぽん』くんのお話をお聞かせください。
「今年の春に、ダックス13歳のシニア犬を保護し『ぽん』くんと名付けました。
人が触るとすぐにゴロンとお腹を向けて尻尾をフリフリして大喜びで甘えてくれる可愛い子です。しかし、耳や皮膚の状態が悪く、皮膚病で被毛は抜け落ちていました。そして見た目では全く分かりませんが、全盲で難聴という状態でした」


「高齢ということもあり、抜けた毛が生えてくるか分からなかったのですが、動物病院で投薬と週2回薬用シャンプーをして頂いたところ、保護して2ヶ月を過ぎた頃には、随分と綺麗になりました。ただ、目が見えず、耳も聞こえない状態は変わりませんでした」


ー全盲で難聴となると、『しつけ』はどうしたら良いのでしょうか?
「視力、聴力のどちらか片方の障がいを抱えた動物とは接したことがありますが、目も耳も両方不自由というのは、私達も経験がなく、コミュニケーションを取るのは困難でした。
壁にぶつかって前に進めない!と要求吠えをした時、通常であれば、名前を呼んだり、おもちゃで気を引いたりして行う”しつけ”が、ぽんくんには全く出来ません。ぽんくんの世界はどんなものか想像できないまま、当初は、ボディタッチでコミュニケーションを取ったりしていました。

そんな日々を重ねながら、ぽんくんをじっくり観察してみると、やはり不安からグルグルと歩き回っている事に気付きました。そこで、ふかふかのベッドを適当なところに置いてみると、ベッドの上に乗った瞬間、伏せをしてリラックスしたんです!そこから、ベッドを置いておくと、離れた場所でもベッドを目がけて歩き、要求吠えがほとんどなくなりました。犬が落ち着く環境を作ることの大切さを改めて感じた出来事でした」



『老犬ぽん』くんから『チョコ』くんに
ーその後、ぽんくんは元気に過ごしていますか?
「新しく家族として迎えていただくことになり、『チョコ』くんと名付けてもらいました。
最初はご家族もコミュニケーションの取り方に困惑されていたこともあったそうですが、チョコくんがお家の環境に慣れるのを根気強く見守って下さいました。今では、おすわりを教えてもらうなどして、幸せで充実した日々を過ごしています」



ーご寄付くださる方へメッセージをお願い致します。
「ぽんくんを保護・治療することができ、新しい飼い主さまにバトンタッチできたのも皆様のご支援のおかげです。誠にありがとうございます。
一頭でも多くの命を救えるよう、そして一頭でも多く幸せになってもらえるように私たちの活動は続きます。これからも皆様のご支援とご協力、何卒よろしくお願いいたします」
ペッツさんの活動は今回の様な保護だけでなく、多岐に渡ります。是非一度公式ホームページをご覧ください。
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