”保護犬のコト知ってみよう”小学生向け夏休みイベント開催
アグリドッグレスキューでは8月2日(土)、東京スカイツリーにほど近い専門学校日本動物21との共催で、小学生向けの啓発イベント「夏休み自由研究 保護犬のコト知ってみよう」を開催しました。
会場となった専門学校日本動物21には、約40組の親子が来場。アグリのスタッフの皆さんのほか、トリマーやトレーナー、動物看護士などを目指して勉強中の学生さんたち20名がボランティアとして参加、
・犬とのふれあいタイム
・保護犬を知るためのワークショップ
・お手入れ、トレーニング体験 心音を聞いてみよう
の3部構成で行われました。
保護犬と子どもたちの温かなふれあいタイム
まずは犬との挨拶の仕方を教わります。
「犬はお耳がいいから、拍手したりお名前を呼びかけるときは小さな音で」
「いきなり頭をなでたり、しっぽをつかんだりしないでね」
「目線の高さで、グーかパーを出して、匂いを嗅いでもらってね」


ふれあい犬として参加したのは、現在または元アグリっ子や、元保護犬たち。慣れない環境で緊張しながらも、立派にお役目を果たしていました。

ご挨拶が済んだら抱っこにも挑戦。
スタッフからの質問と子どもたちのこんな楽しいやり取りが聞こえてきます。
「何キロだと思う?」→「えー、30kg?」「お米一袋くらい?」
「なんの犬種か分かる?」→「わからない」→「そうだよね!雑種だから何が入ってるかわからないの」
抱っこしたり、撫でたりした子どもたちからは、「かわいい」「気持ちいい」「柔らかい」「温かい」という感想が聞こえてきました。

犬の気持ちを想像してみよう

続いて「保護犬てなに?」というワークブックを使って、犬の気持ちを想像してみます。最初のページにあるのは、3枚の「まめ太」の写真。1枚は保護されてすぐのケージの隅にいる写真、あとの2枚は里親さんとの生活にも慣れて、お散歩に行ったり、海辺で日向ぼっこをしている写真です。
それぞれにつけられた吹き出しに、自由にまめ太の気持ちを想像して書いてみます。正解はなく、何を書いても自由ですが、同じ犬でも気持ちで表情が変わることを学びます。

次に、保護犬が動物愛護センターの檻の中にいる写真を見て、なぜ檻の中にいるのかな?と考えます。元々は飼い主がいたけれど、病気になったから、高齢になったから、飽きたから、引越し先に連れて行けないから、お金がかかるから…様々な人間の勝手な都合で捨てられた犬たちです。
ではもし檻がいっぱいになって溢れてしまったら?
「殺処分」についても伝えます。低学年の子どもたちには少し難しかったかもしれませんが、命がなくなるということは、先ほどのふれあい体験で感じた温かさや、手をペロペロとなめてくれた事ももう出来なくなるんだよ、と説明すると子どもたちは、時に頷きながら真剣にお話を聞いていました。
人の温かな心と手があれば犬は幸せになれる

こうした不幸な犬たちを減らしたい、ずっとの家族を見つけたいというのが「保護活動」であり、人の温かな心と手があれば犬は幸せになれる、犬にも大切な命、嬉しいとか悲しいとか感じる気持ちを持っている、そのことをみんなに一番知ってほしい、という、アグリさんの強い想いが込められた素晴らしいワークショップでした。
最後に専門学校日本動物21の早川様から「今日学んだことをぜひ家族や周りのお友だちにも話して広めてほしい」とのお言葉で締めくくられました。
終了後に、子どもたちに保護犬へのメッセージを書いてもらったところ、
「早く家族が見つかるといいね」「また一緒に遊ぼう」「長生きしてね。元気でね」といったメッセージのほかに
「軽い気持ちで犬を飼いたいと言ってはいけないことが分かった」
「私も保護活動に興味を持ちました」
「大きくなったらアグリに入ってたくさんの犬を幸せにしたい!」というものもありました。ワークショップの内容、アグリさんの願いは、しっかりと子どもたちに伝わったようです。

この日参加した小学生の皆さん、将来動物に関わるお仕事に就くため日々学んでいる学生の皆さんの様子を拝見し、とても頼もしく、未来への希望を感じた一日でした。
保護活動に加えて、継続的に子どもたちへの啓発活動も続けていらっしゃるアグリドッグレスキューさんへ、寄付でのご支援をぜひよろしくお願いいたします。
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