特定非営利活動法人 手と手の森

保護団体

(2019年8月1日掲載開始)

動物病院が母体。専門家が一丸となって「人と動物が共生できる社会」の実現を目指す

北海道旭川市が本拠地の「緑の森どうぶつ病院」グループのCSR(社会的責任)の一環として活動。
1997年から、身寄りのない動物の保護や保護動物の治療支援を積極的に行い、2012年「NPO法人 手と手の森」を設立しました。

動物病院が母体であることから、獣医師、動物看護師、しつけインストラクター、ペット栄養管理士などの、動物を取り巻く各分野の専門家がメンバーとして集まっています。

動物の健康管理や治療に最善を尽くしつつ、動物福祉の視点を重視しながら、動物と人の「手と手をつなげる」ことで、しあわせを広げ、「人も動物も共生できるやさしい社会」の実現を目指し活動しています。

活動内容

動物のプロ集団だから出来る、動物福祉への配慮を重視した保護・啓発活動

 

旭川市動物愛護センターに収容された犬猫のうち、殺処分対象となりやすい病気や問題を抱えている犬猫や、譲渡先が見つかりにくいシニアの犬猫などを優先的に保護。動物病院敷地内に併設されたシェルターで、病気の治療やしつけをおこない、新しい家族へ結びつけています。

 

獣医師、動物看護師、しつけインストラクターが中心となって、専門的な視点の下、保護動物のストレスを最小限に抑えることを大切にしています。

 

また専門家同士のネットワークを使って、動物愛護セミナーやイベントの開催、高齢者や障がい者、子どもたちなどを対象に、動物とのふれあいの場を提供し「笑顔や優しい心を育む活動」を実施したり、「高齢者のためのペット飼育支援窓口」を設けたりと、人と動物が共に幸せに生活することを実現するための啓発活動にも力を入れています。

今後のビジョン

遺棄や多頭飼育崩壊など、動物飼育をめぐる問題解決のためのサポートを強化

 

絶えない多頭飼育崩壊や動物遺棄といった問題の根幹には、人間社会が抱える貧困や高齢化の問題が密接に関わっています。

 

抜本的に殺処分される動物たちを減らすため、20年以上にわたって行っている啓発活動を継続するとともに、金銭的、環境的、精神的に問題を抱えている貧困家庭や高齢者の方へのサポート体制を高めています。

同時に、一時預かりボランティア制度を構築し、遺棄や多頭飼育崩壊を未然に防げる社会を目指しています。

寄付使途

保護犬・保護猫医療費、子供向け環境教育のための費用、その他非営利活動費

 

スタッフからのメッセージ

特定非営利活動法人 手と手の森

代表理事 本田 リエさん

「私たちは、“獣医師の背中が社会のために出来ること…"として、どうぶつ達の命と向き合ってきた心から得た宝物を社会へと発信するために、"てとて、旭川しあわせプロジェクト"を緑の森どうぶつ病院のCSR (社会的責任)に掲げて発足しました。

どうぶつ達と、言葉に頼らず、目と目・手と手を合わせたコミュニケーションを日々生業としてきて、IT化に囲まれた現代の中で疲弊して生きる私たちに、"言葉に頼らず心を見つめる生き方"を、どうぶつ達や大地、森の木々たちから教えられました。

そんな、やさしい心を社会の皆様と共有することができたら、傷ついたどうぶつ達も、家族に恵まれないどうぶつ達も、さみしく生きる高齢者の方も、心に悩みを抱えた若い方も、未来溢れる子供たちの夢も。

全て守ることができる、"八方良し!"のプロジェクトであると信じてやみません。北の大地の片隅で、保護活動を真ん中に、しあわせプロジェクトを発信しております」

里親さんからのメッセージ

里親さん

小野誠さん・フレイジャー ジョーダンさん

「ピーは猫エイズがあり、慢性鼻炎にも一生涯向き合っていかなくてはいけません。年齢的(推定10歳)には長く生きられないかもしれませんが、その分幸せにしてあげたいと思っています。

そしてチャイはビビりで不器用。手と手の森にいた時もなかなか人や他猫には心を開きませんでした。しかし唯一ピーとだけはフリーにしてもあまりストレスを感じていない様子なのを見て、あのままチャイが1人でいるのを考えると悲しかったので、ピーと一緒に家族に迎えたのでした。

少し不安もありながらも家族として暮らし始め、一番変わったのはチャイでした!数日でご飯の催促をしたり、今ではお腹の上に乗ってきたり。帰宅時は扉の前で待っている姿を見せてくれます。
ピーとも仲良く日向ぼっこをしたり、時にはケンカもするけど仲良くやっています。

今も、何かある時はいつでも手と手の森さんに電話で相談ができるので安心です。これからも穏やかな日が1日でも長く続くことを願っています」

基本情報

団体名

特定非営利活動法人 手と手の森

住所

北海道旭川市旭神 ※住所の詳細は飼育放棄動物放置防止のため非掲示

TEL

0166-60-5877

メールアドレス

info@tetote-project.or.jp

HP

http://tetote-project.or.jp

代表者

代表理事 本田リエ

活動収支報告

2017年度決算書

2018年度決算書

2019年度決算書

2020年度決算書

2021年度決算書

2022年度決算書

詳細情報

活動開始日

2010年10月(法人化:2012年10月)

活動エリア

北海道

スタッフ数

シェルター:有給スタッフ6名(内、動物病院兼務5名)、ボランティアスタッフ6名

一般家庭での一時預かりボランティア:5名

*2023年12月現在

団体業態

シェルター型・一般家庭での一時預かりの両方

シェルター

動物種

犬 2割(純血 5割:ミックス 5割)
猫 8割(純血 0割:ミックス 10割)

保護頭数

2022年

犬(保護数 2頭:譲渡数 1頭)

猫(保護数 31頭:譲渡数 37頭)

2021年

犬(保護数 2頭:譲渡数 1頭)

猫(保護数 48頭:譲渡数 31頭)

2020年

犬(保護数 1頭:譲渡数 1頭)

猫(保護数 45頭:譲渡数 19頭)

2019年

犬(保護数 3頭:譲渡数 2頭)

猫(保護数 56頭:譲渡数 33頭)

2018年
犬(保護数 5頭:譲渡数 4頭)
猫(保護数 30頭:譲渡数 31頭)

 

累計(2012年からの累計)

犬(保護数 154頭:譲渡数 146頭)
猫(保護数 427頭:譲渡数 388頭)

 

*2023年12月現在

しつけ

有(しつけインストラクターが管理)

獣医

常駐(母体が動物病院)

平均滞在日数

平均半年~10ヵ月程度

譲渡規則

譲渡条件

直接説明
自宅確認
トライアル期間
室内飼い
ワクチン
狂犬病予防接種
フィラリア抗体検査
不妊・去勢手術
検便
血液検査

フォローアップ

有(自宅への訪問、電話やメールでの様子確認、しつけ方教室への参加(犬のみ)等)

譲渡金額

現在は無料。今後かかった経費(不妊去勢代、検査代、ワクチン代等)の一部を、譲渡時に頂くことを検討中

譲渡後戻り頭数

ほとんどなし

動物に対する福祉体制

●シェルター
・冷暖房完備
・室内
・医療体制の充実、適切な健康管理(健康診断、投薬、治療等)
・動物行動学の専門家(JAHAしつけインストラクター)が保護環境またトレーニングにおいて関わっている
・ケージは1頭ずつ

●里親宅
・室内飼い(犬の場合、日中は外で夜は室内の場合あり)
・医療体制の充実、適切な健康管理(健康診断、投薬、治療のため通院等)
・ケージの用意
・動物行動学の専門家(JAHAしつけインストラクター)が、預り時における保護動物の管理の仕方について指導

団体のビジョン

~人とどうぶつが共生できるやさしい社会を目指して~

・行政施設から殺処分対象となる犬猫を引き取り、新しい飼い主さんを募集する保護活動と、殺処分対象となるような犬猫を生み出さないための愛護啓発活動を両輪で行う。

・保護動物の適正な健康管理を行い、ストレスを最小限に抑えられるよう動物福祉へ配慮する。

これまでの活動をベースとし、広く野生動物、野鳥産業動物も含めて、フイールドを広げ、社会どうぶつの課題とヒトの課題を環境から見つめ直していく。
子供向けの環境教育や次世代の環境リーダーの育成に取り組む。

団体の特色

動物病院を母体に持ち、獣医師、動物看護師、しつけインストラクター、動物病院従事者が中心となって、専門的視点に立って活動を行う。

保護譲渡と愛護啓発を両輪として推進。

活動内容

●保護・譲渡活動

旭川動物愛護センターから殺処分対象の犬猫を引き取り、治療やしつけなどのケアをおこない、新しい飼い主さんへ繋げる

 

●愛護啓発活動

・動物介在活動・動物介在教育の推進

・動物愛護セミナー・しつけ教室等の開催

・高齢者のためのペット飼育支援窓口

定期イベント

・犬猫譲渡会(月に2〜3回)

・動物介在活動(月に4〜5回)

もっと読む