アニマル・ドネーションでは、皆さまからお預かりした緊急支援基金を10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。
2026年6月に多頭飼育崩壊現場からレスキューした『新潟動物ネットワーク』さんに、緊急支援基金として8月31日に50,000円をお届けしました。
今回は、レスキューの詳細と基金の使い途について、スタッフの井上さんにお話をうかがいました。
家の中の5頭は手術済み、外の猫だけが増え続けた
ー多頭飼育崩壊のレスキュー依頼はどこからありましたか?
「相談者は離れた所に住んでいて餌をやったこともなく、何年も増減を繰り返している猫の状態を知人から聞いたそうです。地域内で野良猫が増えているので何とかした方が良いと思うが、対応方法が分からなかった。猫は警戒心が強く捕獲が難しいので協力はするけど、保護団体に任せたいというご相談がありました」
ーどのような経緯で多頭飼育崩壊が起きたのでしょうか?
「猫が多数いる民家の60代の男性です。家猫は5頭ですべて手術済みでした。ですが敷地内にいる外の猫には『金銭的に大変で余裕がない。餌代もバカにならない』と手術をせず、どんどん増えていきました。
不妊去勢手術を提案したところ消極的な反応でしたが、こちらで捕獲と手術を行うと説明し、敷地内での捕獲の了承を得ました。先月には玄関先で2頭のメス猫が子猫を出産しましたが、どこかに引越ししたのかいなくなってしまいました」

餌皿は空っぽ、お腹を空かせてウロウロする猫たち
ー現場の状況を教えてください。
「訪問時には餌皿はからっぽで、猫はお腹を空かせてウロウロしていました。猫は餌が足りず痩せています。次回訪問するときにフードを沢山もっていって、たまにはお腹いっぱいに食べさせてあげたいと思います。
今回は、このお宅とは別に、この地域の今は使われていない農舎にも親子の猫がいました。こちらの子猫は愛護センターが引き取ってくれました」
ーレスキュー内容を教えてください。
「現場にいた13頭のうち、TNRが8頭、NDNで5頭を保護しました」

保護した5頭は里親探しへ、現場の見守りはまだ続く
ー緊急支援基金はどのように使われましたか?
「TNR猫の不妊去勢手術代、保護猫のウイルス検査、ワクチン接種、内外駆虫、保護に掛かる餌代、砂代等に使わせていただきました」

ー最後に、支援者の皆様にメッセージをお願いします。
「いつも新潟動物ネットワークの活動を支えてくださり、本当に有難うございます。
今回対応した現場は『猫が増えているので何とかしてあげたい』という相談から始まりました。手術をしないため繁殖を繰り返し、気づけば多くの猫が生活する現場となってしまいました。NDNでは現場を何度も訪問し、当事者の理解を得ながら捕獲しました。まだ見つかっていない子猫がいる可能性もあるため、現在も見守りを続けています。
今回は相談者をはじめ現場で協力してくださった地域の皆様、捕獲や搬送を手伝ってくださったボランティア、そして下越愛護センター、動物病院の連携によって解決することができました。そして何よりこのような活動を支えてくださっている支援者様の応援で、多くの命を救い、新たな不幸の命の誕生を防ぐことができました。心より感謝申し上げます」

「新潟動物ネットワーク」さんは、地域や行政、動物病院と手を取り合いながら、一つひとつの現場に丁寧に向き合っていらっしゃいます。活動への皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
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