アニマル・ドネーションでは、皆さまからお預かりした緊急支援基金を10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。

2026年6月に多頭飼育崩壊現場からレスキューした『新潟動物ネットワーク』さんに、緊急支援基金として8月31日に100,000円をお届けしました。

今回は、レスキューの詳細と基金の使い途について、スタッフの古塩さんにお話をうかがいました。

20年前にも繰り返された多頭飼育崩壊

ー多頭飼育崩壊のレスキュー依頼はどこからありましたか?

「近隣からの苦情がありました。県の愛護センターに相談済みでしたが進展がなく、当会へ相談が来ました」

ーどのような経緯で多頭飼育崩壊が起きたのでしょうか?

「3世帯5人家族で、今回は40代の息子さんが中心の相談となりました。しかし、自分からにゃんがたセンタークリニックを利用したいとメールをしながら、受付機関である愛護協会からの返信メールは無視。新潟県愛護センターからの留守電、メール、訪問しての置手紙にも応答なしと、なかなか前に進めませんでした。

新潟県の愛護センターに話を聞いたところ、70代の母親は20年くらい前にも猫を増やし、その時は管轄の保健所が20頭の引き取りをしたとのことでした。今回も不妊去勢手術は一切せず、ただ餌だけをあげて猫が増えていきました。

餌は自宅車庫内で高齢の母親があげています。スタッフが話をしても、直接やり取りを進めるのは難しい状況でした」

自宅車庫内の猫たち

餌が足りずネズミも食べていた猫たち

ー現場の状況を教えてください。

「猫は車庫内で餌をもらっています。全体の餌が足りていない様で、お腹を空かせてスタッフが行った時にはネズミも食べていました。息子さんには、餌が足りていない様なのでもっとあげるように話し、NDNに寄付でいただいている餌も届けてきました。成猫でも比較的人馴れしている子はガリガリに痩せていたので保護をしました」

ネズミを食べていた子もいました
保護時の様子。ネズミを食べていた子もいました

ーレスキュー内容を教えてください。

「現場にいた22頭のうち、TNRが12頭、NDNで10頭を保護しました」

緊急支援基金で届けた確かな医療

ー緊急支援基金はどのように使われましたか?

「不妊去勢手術代、保護に掛かる健診、内外駆虫、ワクチン接種、ウイルス検査、餌代、砂代等に使わせていただきました。

基金によって救われた小さな命
基金によって救われた小さな命

妊娠後期の猫が手術後しばらくして陰部から出血し、エコーと止血剤を打ち、一晩スタッフ宅で休ませました。翌日、食欲もあり元気だったのでリリースしました。こちらの処置も基金を使わせていただきました」


ー最後に、支援者の皆様にメッセージをお願いします。

「いつも当NDNのご支援をいただきありがとうございます。

この猫相談は、昔ながらの農作業小屋などが点在する地域です。古くから猫のことで我慢をしてきた近隣の方は、トラブルになりたくないと口をつぐみ、でも良くは思っていなくて、他所から嫁いで来た方が勇気を振り絞って声をあげ、NDNにも相談をしたことにより進展がありました。

今回は同居の息子さんが、これではダメだと思い至り、解決に踏み出すことができました。これも、皆さまの応援があればこそ活動できることです。これからも、どうか宜しくお願い申し上げます」

新潟動物ネットワーク」さんは、長年解決に至らなかった困難な案件にも粘り強く取り組んでいらっしゃいます。活動への皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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