アニマル・ドネーションではみなさまからお預かりした寄付金を認定団体様へお届けしています。北海道で地域猫活動を行なわれている『特定非営利活動法人ニャン友ねっとわーく 北海道』さんに、2025年10月に300,648円、11月に166,128円、12月には25,718円をお届けしました。
今回、寄付金をどのように使われたのか詳しくお話を伺いました。
ー 今回の寄付をどのようにお使いになりましたか
いつも温かいご支援をいただき、ありがとうございます。
当会では、事務局に併設しているシェルター(以後ラウンジ)と正会員宅、預かりボランティアさん宅とで保護猫をケアしていますが、皆様のご支援はラウンジでケアしている猫の医療費に活用させていただいております。
2025年は特に、大手術が必要な男の子『千尋』ちゃんがラウンジに来て、皆様のご支援金がその治療費となりました。
年末の寒空に発見された命
「千尋(ちいちゃん)」が来た経緯は、2025年12月30日、当会の里親様が犬の散歩でいつもの公園に赴いた時のこと。突然飼い犬が雪を掘り始め、その雪の下に大けがをし動けなくなってしまった猫がいました。
大慌てで夜間動物病院に走り、診察を受けたところ、大腿骨は骨折し、別の足は腓骨の粉砕骨折が認められました。
おりしも年末。翌日31日から動物病院は年末年始休。応急処置後家に連れて帰り、正月休み明けを待って数件の病院を訪ねるも、あまりのひどい怪我の状態に「手術できません」と言われました。
諦めずさらに訪ね歩いてようやく手術できる病院が見つかりましたが、その治療費は大変な高額でした。
保護された当会の里親様は「一刻も早く手術しないと折れた骨が固着してしまう」ので時間と金額との葛藤に悩まれ、当会へと相談にいらっしゃったのです。
すぐに猫とともに来ていただきました。
猫の様子を見ようとスタッフが顔を出すと、痛いだろうに、それでも足を引きずりながら、抱っこして、と前足を伸ばしてきます。手術できると言ってくれた病院は、以前、当会の保護猫モネを助けてくれた病院でした。
複数回の手術と厳しい現実
改めて怪我の状態を確認すると、治療の方針として、「両足を切断」か「温存」かの選択しかなく、先生からは「手術で歩けるようになる」とお聞きし、温存することにしました。
当会の里親様であったこと、飼い犬が雪に埋もれて見えない猫に気付き掘ってくれたこと、夜間病院の適切な応急処置、そして手術できると言ってくれた運動器動物病院院長の技術、たくさんの奇跡が重なって、ラウンジに来た猫に、「千尋(ちいちゃん)」と名前を付けて完治を目指す長い治療が始まりました。
1回目の手術ではバラバラになった大腿骨と粉砕した腓骨を正しい位置へ。手術は無事に成功しました。
手術を終えた先生から、こう説明されました。
「交通事故等で見られる内出血や打撲痕がなく、骨が上からの重みで折れた可能性や高いところから落とされた可能性がある」というのです。
人懐っこく、初見の人でも撫でてもらおうと身を寄せて来る「千尋(ちいちゃん)」。
人見知りせず逃げない「千尋(ちいちゃん)」の小さな身体を、そんな風に扱う人がこの札幌のどこかにいるかもしれない。
もしかしたら、不慮の事故だったのかもしれません。
だとしたら、何故まだ息のある「千尋(ちいちゃん)」を厳寒期の外にそのまま放置するのでしょうか。
一瞬にして様々な思いが沸き立ち、その現実に震えが止まりませんでした。
術後の「千尋(ちいちゃん)」は順調に回復し、ギプスも外れて、自力でトイレに行けるようになっています。
これからも手術が控えているため、歩いて悪化しないように必要最低限のペースにしていますが、食欲もあり、掃除やケアでケージに手を入れると身を乗り出して撫でてと言います。
怖くて痛くて、寒くて、助けられるまでの間に、どんなに辛かっただろうと思います。
それでも、私たちの前で「人に撫でてもらうの大好きだよ」と言ってくる「千尋(ちいちゃん)」

まずは骨を正しい位置に戻すことに成功しましたが、歩けるようになるまで、何度か手術が続きます。
手術代・治療代は100万円を超えるのではないかと思いますが、お店が募金箱を設置してくれたり、この話を聞いた方がご支援をくださったり、多くの皆様が「千尋(ちいちゃん)」のために、と力を貸してくださっています。
毎月、アニマル・ドネーションからいただくご支援金も「千尋(ちいちゃん)」の治療に使わせていただきました。
動物たちの体調や生活をより良いものにするために
今回、たまたまこのようなショッキングな状況にご支援金を活用させていただいておりますが、これまでのご支援金は、体調を整えるための治療費、余力がある時は動物福祉(動物のQOLの向上)啓発活動資金となっています。多頭飼育崩壊をはじめとするネグレストや外で暮らしていた猫などが多いため、どうしても体調が不安定で、常日頃から薬や通院が必要で、ご支援金はほとんどがその費用に消えてしまいます。
皆様のご支援がどんなに力になっていることか、本当に感謝の念にたえません。
これからも「人と猫の共生社会」の理想を広く浸透させ、実現させ、人の幸せと猫の幸せがともに達成できるように精一杯活動を行ってまいります。そして、「千尋(ちいちゃん)」を必ず「本当のお家」へと送り出します。
これからもご支援賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

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