東日本盲導犬協会さんではユーザーさんが決まり、共同訓練をして卒業した後も1ヶ月後・半年後・1年後そして2年目からは最低でも年に1回、ユーザーさん一人一人のご自宅に向かいフォローアップをしているそうです。今回はそのお話を伺ってきました。

人と犬の安全のために

ー具体的にどういったことをされるのでしょうか?

「フォローアップの目的は主に歩行の確認と人と犬の健康状態、あとは家庭内の状況の確認です。

歩行の確認は安全に歩けているか、歩くスピードは早すぎないか遅すぎないか、またユーザーさんと長く一緒に暮らす中で、その生活にあったスタイルを犬たちも覚えていきます。もちろんそれでいい場合もありますが、安全面で問題がある場合や訓練したことを維持するためには、直してもらうよう指導するときもあります。盲導犬に指示するのはユーザーさんの役目でもありますので。

フォローアップの時は最初はあえて少し離れて見ています

あとは人も犬も健康に問題はないか、生活に問題はないかということの確認。

そして家庭内の状況というのは、ご家族がいらっしゃるご家庭ですとユーザーさん以外の方が盲導犬を可愛がってしまうことがあります。もちろん盲導犬も家族の一員として可愛がってくださるのはとても嬉しいのですが、ユーザーさんと盲導犬の関係性をしっかりと作ってもらうために盲導犬のケアは基本的にユーザーさんにやっていただくようにお願いしています。主にそういったことをお話しするためにお邪魔しています」

ー慣れるまでどのくらいかかるのでしょうか?

「面接や共同訓練をしてユーザーさんのお家で暮らし始めて、お互いが慣れるまでだいたい1ヶ月程度かかります。その頃にはだいぶ生活のリズムもできあがってきていますね。

卒業して1ヶ月目のフォローアップの目的は、問題行動を早めに見つけることです。犬たちにももちろん個性がありますので実際に一緒に暮らしてみて、苦手なことが出てくることもあります。その場合の改善やユーザーさんへのアドバイスを早めにすることが重要です。早く問題点が見つかれば、改善も早いですので…

全てはユーザーさんも盲導犬も安全に過ごすことができるようにするためのフォローアップです」

1人じゃないことが嬉しい

ー盲導犬を迎えたユーザーさんが特に嬉しかったことってなんでしょう?

「行動範囲が格段に広がったという声はよく聞きます。あとは歩くスピードが上がって風を感じられるようになったことが嬉しいとか、指示だけでなく犬に「今日はいいお天気だね」と話しかけたり、逆に周りの人によく話しかけられるようになったりして、1人じゃないと感じられることが嬉しいという声は聞きますね」

他に嬉しかったことのお話の中でユーザーさんが盲導犬と暮らすようになったことで、決まった時間に排泄をさせたりご飯をあげたり、その日に出かける用事がなくても必ず朝のお散歩に行ったり夕方のお散歩に行ったりと規則正しい生活になったことで元気になったというお話が印象的でした。また訓練士さんを初め、協会スタッフの細やかなケアでユーザーさんと犬の安全が守られているんだと思いました。

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