公益財団法人動物臨床医学研究所「人と動物の会」 人と動物の未来センター・アミティエ

保護団体

(2017年10月1日掲載開始)

人と動物のより良い共存・共生をめざして!最先端の設備と技術を持った動物病院と連携

「アミティエ」とは、フランス語で友情、親切という意味。鳥取県倉吉市に動物保護施設「人と動物の未来センター・アミティエ」があり、動物の保護活動と新しい飼主を見つける里親活動を中心にフェスティバルやセミナーを開催することで動物愛護の普及啓発活動も行っています。

アミティエの母体となっている公益財団法人動物臨床医学研究所は、前日本獣医師会会長であり、東京農工大学名誉教授の山根義久氏が、動物医療の向上と同時に、人と動物が共生できる未来を目指して設立した法人です。
そのため、最先端の設備と技術を持った動物病院と連携して保護犬・猫の健康を管理しています。

活動内容

保護した全頭にきめ細かな検査、治療を行い、健康な状態で里親さんの元に届けることをモットーに

 

鳥取県から保護犬・猫を預かると、まず徹底して健康状態をチェック。倉吉動物医療センターが、保護犬・猫の病気の治療や避妊手術、健康管理を担当。獣医師も週に数回アミティエを訪れ健康診断をしています。
譲渡にあたっては、里親を希望する方には必ず講習に参加してもらい、獣医師から健康管理について、県から法律的な説明を行い、アミティエからは日常の世話について詳しく伝えます。

 

また、動物に触れ、動物愛護の現状を知ってもらうことが、人と動物が共生する未来につながるとの考えから、地元の保育園や幼稚園、小学校の子供たちの見学も積極的に受け入れています。

 

今後のビジョン

鳥取県外の犬と猫も保護できるように施設を拡大・充実

鳥取県、鳥取市の保健所より年間70頭超の受け入れを行っていますが、1頭当たり譲渡までの平均滞在時間は100日前後のため、今はこれ以上の受け入れは難しい状況です。将来的に施設を充実させることでさらに多くの犬・猫の保護を目指します。

 

2018年度は本館の改装を行い、猫舎を増設しました。また、保護犬のためにドッグランを整備し、柵の改装工事をしました。

 

アミティエの目標は、動物たちを収容保護する施設を快適環境にするため、動物の生活の場を清潔に維持すること。同時に、身体的にも精神的にも里親に譲渡可能になるまで飼養することとしています

寄付使途

動物の医療費、イベント利用テントの購入費用、猫舎建設資金、その他非営利活動費

スタッフからのメッセージ

公益財団法人動物臨床医学研究所

理事  相談役 山根 義久さん

「私は、長年獣医師として、動物臨床医学の向上と後進の指導に力を注いできました。 その長い年月を振り返った時、医師として動物の命を助ける仕事に携わりながら、実は私自身が動物に助けられてきたことに気づいたのです。 そこで、退職後は“動物愛護”一筋でやっていこうと考えました。 動物には、人の心を癒す力があります。子供の頃から動物に触れ、共に暮らす環境の中で、人は命の尊さを自然に学び、他者への思いやりの心を育組んでいくのです。 近年は医療現場においても、動物と触れ合うことの効果に注目が集まっており、動物介在療法の研究も進められています。 人と動物が真に共生できる世の中を目指して、これからも頑張っていく考えです」

人と動物の未来センター・アミティエ 

スタッフ 金田 瞳 さん

「私は保護犬に興味があり、高校生の時にアミティエでボランティアをしていました。 その後、動物の専門学校へ進学、倉吉動物医療センターのスタッフとして経験を積み、現 在アミティエのスタッフとして働いています。保護犬、保護猫の受け入れから、アミティエでの生活、そして新しい家族ができるまで に関われることに、とても嬉しさと喜びを感じています。またアミティエではアミティエを巣立った犬、猫たちが新しい家族のもと、どのように 暮らしているのかの報告をいただいており、幸せな顔をみると、とても嬉しくなります。今よりもっと多くの方に興味をもっていただき、保護犬、保護猫たちに幸せな生涯を 送ってもらえるように努力し、頑張ります」

基本情報

団体名

公益財団法人動物臨床医学研究所「人と動物の会」

住所

鳥取県倉吉市八屋214-10

TEL

0858-26-0851

メールアドレス

「人と動物の会」haac@haac.or.jp
動物臨床医学研究所 dorinken@apionet.or.jp

HP

「人と動物の会」 http://www.haac.or.jp/
動物臨床医学研究所 http://www.dourinken.com/

代表者

下田哲也

会員構成

個人会員113名、法人会員3名、寄付者数108
※2023年12月現在

活動収支報告

http://www.dourinken.com/introduction/bisines

詳細情報

活動開始日

1991年4月(2013年9月にアミティエを開所)

活動エリア

鳥取県

スタッフ数

常勤スタッフ4 名(男性1名・女性3名)、

非常勤1 名(週2日勤務)、ボランティアさん数名

*2023年12月現在

団体業態

シェルター型

シェルター

有 (最大収容頭数 犬40 頭 猫50 頭程度)

動物種

犬 3割(純血1割未満:ミックス9割以上)
猫 7割(ミックス10割)

保護頭数

2022年

犬(保護数 23頭:譲渡数 24頭)

猫(保護数 49頭:譲渡数 45頭)

 

2021年

犬(保護数 24 頭:譲渡数 26頭)

猫(保護数 55 頭:譲渡数 49頭)

 

2020年

犬(保護数 18頭:譲渡数 17頭)

猫(保護数 52頭:譲渡数 48頭)

 

 

 

累計

犬 (保護数 250頭:譲渡数 234頭)

猫 (保護数 431頭:譲渡数 402頭)

しつけ

有(常勤トレーナーにより)

獣医

協力有 (倉吉動物医療センター、「人と動物の会」は獣医師である山根義久が中心になり作られた組織。本部とアミティエは10㎞程離れた場所にあるため、厳密にいえば獣医師は常駐はしていないが、アミティエの動物は獣医師の管理下にある。動物の受け入れ時には、獣医師による健康診断(犬フィラリア検査、血液検査、X線検査、糞便検査、猫のウイルス検査など)を行っており、ワクチン接種、駆除薬の投与などを全頭に対し実施。また受け入れ時の検査で異常が見つかった場合には、追加検査を行い直ちに治療を開始。症状の有無にかかわらず全頭検査して、犬の7割、猫の5割に何らかの疾患を見つけ治療)

平均滞在日数

犬猫ともに3ヵ月~4ヵ月

譲渡規則

譲渡条件

有 (直接説明、トライアル期間、室内飼い)

フォローアップ

有 (譲渡後3ヵ月をめどに犬猫の状況報告書を提出してもらい、その後も1年毎に犬猫の近況を報告してもらう。譲渡後、飼主さんからの質問、問い合わせについても対応)

譲渡金額

譲渡後戻り頭数

動愛法にもとづき終生飼養できる方に譲渡を行い、基本的に動物が戻ってくることは無い。ただし譲渡後、猫アレルギーを発症した方、やむを得ない事情が生じた方の2名(2頭)に対して再受け入れ有り。

動物に対する福祉体制

世界的な動物福祉の基準である5つの自由を担保。また、1頭当たりの居住スペースを確保し、広大なドッグランで十分な運動をさせる。リードで犬を繋ぐなどの繋留無し。冷暖房管理。獣医師による健康管理も徹底。
譲渡希望者は、申請書ならびにチェックリスト、公的な身分証明書などを提出。その内容を元にまずは審査を行う。借家の場合には、大家もしくは不動産屋などによるペット飼育許可書の提出。
また、里親講習会の受講(3時間)が必須。講習会の中で獣医師による動物の飼い方、病気、ワクチンなどの予防、代表的な犬猫の疾病、健康管理方法、動物福祉の重要性などを説明し、行政獣医師によって動愛法、狂犬病予防法、ペットフード安全法、補助犬法、家伝法などの飼い主が知っておくべき動物関連の法律、人獣共通感染症、飼い主の責任などの説明を行う。また、犬の里親希望者に対しては、犬のしつけ方についても説明(約3時間の講習を実施)。
なお、動物の健康管理や法的義務の実行をはじめ、柴犬より小さな犬や、猫は完全室内飼いを義務化。譲渡時には譲渡誓約書を記入し、その3ヵ月後に報告書(写真付)の提出、その後は1年ごとに近況報告書(写真付)を提出する必要有り。

団体設立のきっかけ・沿革

・2011年 「人と動物の会」を公益財団法人動物臨床医学研究所内に発足

人と動物のより良い共存・共生をめざして ~今こそ助けよう大切な命~を使命とし、動物の遺棄、殺処分ゼロを目指し活動を展開。

・2013年 「人と動物の未来センター アミティエ」開設

財団が自ら直接的な動物愛護活動を行うため、福島県のシェルターで保護された被災犬と猫各5頭の受け入れから動物保護活動をスタート。
・2014年 鳥取県と連携

鳥取県内初の動物の保護施設となる。

・2018年 鳥取市とも連携

鳥取県動物愛護センターとして、保健所処分される運命にある犬や猫の引き受けを手がける。

 

アミティエの母体となっている公益財団法人動物臨床医学研究所は、前日本獣医師会会長であり、東京農工大学名誉教授の山根義久氏が、動物医療の向上と同時に、人と動物が共生できる未来を目指して設立した法人。アミティエの具体的事業として、最先端の設備と技術を持った動物病院と連携して保護犬・猫の健康を管理。病気を抱えている場合は治療を施し、ワクチン接種、不妊去勢等の処置を行ったうえで、里親に無料で譲渡。また、保護された犬や猫の心の傷を癒すことも大切にしていて、自然豊かな環境の中でゆっくりと時間をかけ、人と一緒に暮らせる犬、猫に育成。さらに、動物と子供たちや地域住民とがふれあうイベント等を通じて、動物への理解を深める啓蒙活動や情操教育にも尽力。

団体の特色

「人と動物の未来センター アミティエ」があるのは、鳥取県倉吉市の郊外。周囲には畑が広がり、豊かな自然に恵まれている。
もともと野生動物の保護を行っていた「野生動物センター」を拡充した施設は、敷地面積1万6000㎡、建物面積330㎡。建物内には、犬舎、猫舎、処置室や会議室があり、犬たちが走り回れる芝生の広大なドッグランも完備。
周りには、ビルや大きな道路もなく、緑に溢れ、動物たちが快適に暮らせる環境。施設の職員やボランティアスタッフによって、常に清潔に保たれた犬舎が室内に並び窓から陽光が入り明るい雰囲気。
「アミティエ」とは、フランス語で友情、親切という意味。
自然エネルギー(太陽光発電)による空調施設の整った清潔な犬舎の中で、毛並みも良く、健康状態を良好に維持。それぞれの犬舎から、個別に柵で囲まれた外のスペースに出られ、天気が良い日は陽光を浴びることも。
犬舎と同じ建物の中に猫舎があり、気ままに体を動かしたり遊んだりできるよう、キャットタワーなどを設置。
地元の保育園、幼稚園、小学校の子供たちが、情操教育の一環として猫や犬に触れるために来訪。
毎月開催されるアミティエフェスタでは保護犬や猫とのふれあいや譲渡説明会、犬のしつけ教室、わんわん運動会など開催。一番の特徴は、丁寧な保護・譲渡活動。
鳥取県から保護犬・猫を預かると、まず徹底して健康状態をチェック。アミティエの活動趣旨に賛同し、協力体制を築いている倉吉動物医療センターが、保護犬・猫の病気の治療や不妊手術、健康管理を担当。獣医師も週に数回アミティエを訪れ健康チェックを実施。
もし病気があれば治療にあたり、ワクチン接種はもちろんのこと、不妊去勢手術、マイクロチップの装着も行ったうえで、里親さん探しを行う。
譲渡にあたっては、里親希望者は必ず講習に参加し、必要な方には2週間のトライアル期間を設定。
獣医師からは健康管理について、県からは法律的な説明、アミティエからは日常の世話について説明。
また、アミティエでは、地元の保育園や幼稚園、小学校の子供たちの見学も積極的に受け入れている。雨の日の団体等の見学者への説明や譲渡説明会のための研修棟も、2018年3月に完成。
動物に触れること、動物愛護の現状を知ってもらうことが、人と動物が共生する未来につながるとの考えから、今後も教育に力を注ぐ。
さらに、毎月1回開催する「アミティエフェスタ」では、保護犬や保護猫とのふれあい会や施設見学会、里親希望者への講習会、犬のしつけ教室、わんわん運動会、獣医師による無料相談会などを実施。保護犬・猫の里親探しだけでなく、安心してペットを飼うためのサポートも行う。
<寄付控除について>
動物臨床医学研究所は、内閣府より公益財団法人として認可。「人と動物の会」は活動の一部。
寄付は税法上の優遇措置を受けることが可能(詳細はホームページを参照)。

活動内容

【アミティエの活動内容】
☆保護犬が快適に暮らすことを第一に大切にしています。
・広い芝生のドッグランでの自由運動
・ワクチン接種、不妊去勢手術、マイクロチップの装着、病気の
治療など高いレベルで健康管理
☆保護犬の新しい飼主を見つけることに力を注ぎます。
・人と動物が触れあうことで、信頼関係を築く
・保護犬が家族の一員となれるようにしつけ
☆動物愛護思想の向上と終生飼育の普及を目指し、動物との触れ
あい、講習会や相談会、動物愛護フェスティバルを行っていま
す。
☆毎月一回開催する「アミティエフェスタ」では、保護犬や保護猫
とのふれあい会や施設見学会、里親希望者への講習会、犬のしつ
け教室、わんわん運動会、獣医師による無料相談会などを実施し
ています。
保護犬・猫の里親探しだけでなく、安心してペットを飼うための
サポートを行っています。

定期イベント

毎年1回:動物愛護フェスティバル
動物愛護思想の向上と終生飼育の普及を目指し、動物との触れあい、講習会や相談会開催
毎月1回:アミティエフェスタ
「アミティエフェスタ」では、保護犬や保護猫とのふれあい会や施設見学会、里親希望者への講習会、犬のしつけ教室、わんわん運動会、獣医師による無料相談会などを実施
保護犬・猫の里親探しだけでなく、安心してペットを飼うためのサポート

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