寄付支援で多頭飼育崩壊の現場から猫も人間も救い出す
アニドネでは認定基準通過団体へ寄付金をお届けしたあと、使途内容を詳しく聞いてレポートにしています。
新潟市、新潟市獣医師会有志と共同で多頭飼育崩壊対策を行う
新潟動物ネットワークの代表岡田さんに4月に470,500円 5月に212,013円、6月 に340,384円をお届けした使途についてお話しを伺いました。
飼い主の意識不足で増える猫たち 行政の指導も届かず
ーここ数ヶ月のアニドネからの寄付はどのように使われましたか
「今回のご寄付は主に、多頭飼育崩壊の現場から猫をレスキューし、不妊去勢手術、病気や怪我の治療、そして新しい飼い主募集の活動に活用させていただきました」
ー具体的な活動事例や背景、エピソードを教えてください
「ネズミ対策で猫を出入り自由で飼っていた元飼い主宅において、数年前から産まれた子猫や集まる近隣猫でどんどん増えてしまったため、4年ほど前に3匹を残し保健所に連れて行ってもらったが、残した猫を手術をしなかったことで、再び増え近所からも糞尿被害の苦情が来るようになってしまった。 現在は増えすぎてどうしてよいかわからないとレスキュー依頼がありました。
レスキューに向かうと、家の内外に成猫20匹ほど、子猫は2,3ヶ月齢位が約10匹ほどいました。 妊娠中の猫、風邪症状の猫が複数、中には眼の症状が酷い猫もいて早めの治療が必要であると判断しました」
「28匹の猫について飼い主と話し合いをし、成猫は全てに不妊手術後に一部をリリースし、子猫は団体で保護させていただき、新しい飼い主探しをすることに。
手術費用や保護費用については、飼い主が全額負担することはできず、一部を除く費用は団体で負担することで同意を得ました」
3回に分けた捕獲・手術・預かりボランティアへのリレー
「約1ヶ月間で3回に分けて捕獲、手術、預かりへの搬送を行いました。
まず子猫12匹捕獲 風邪引きや目の症状が特に悪い3匹を含め預かりボランティアさんへ搬送し、次に成猫2匹を捕獲し手術、そして最後に中猫3匹、成猫11匹捕獲し手術をしました」
「子猫の多くが風邪ひきで重度の猫は眼球が飛び出したり萎縮していました。
治療の甲斐あり治癒する猫がいる反面、眼球摘出になる瀬戸際の猫もおり、結局3匹は片目が見えない状態となりました」
子猫たちは譲渡会やHPで優しい飼い主さんと巡り合い、暮らしています。
元飼い主宅の猫たちはほとんどが手術済となり子猫もいないため、すっかり静かになり、周辺からの苦情も減ったようです」
ー最後に支援者様へのメッセージをお願いします
「『あのまま、あの場所にいたら亡くなっていたと思う』現場のスタッフの言葉に、小さな命たちを助けられて本当に良かったと改めて感じます。 多頭飼育崩壊の対策は、猫だけではなく人間の生活も立て直すきっかけになりますので、地域社会が少しでも良い方向へ向かうことができればと思います。
ご支援で解決できた現場はご紹介した例以外にもたくさんあり、私たちはご支援があるからこそ安心して現場に向かうことができます。 これからもどうぞご協力をよろしくお願い申し上げます」
新潟動物ネットクワークさんは、犬猫の保護活動にとどまらず、アニマルウェルフェアの啓発活動や、学校啓発活動を通して子供たちに命の大切さを伝える活動をされています。
これからも新潟動物ネットワークへのご支援をお願いいたします。
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