「ちびたましっぽの愛護会」さんは山口県長門市を中心に活動する保護団体です。

 保護される犬は野犬が多く、野犬の社会化にも力を入れ活動されています。

 今回は、元野犬のムクとボランティアさんのお話を紹介いたします。

元野犬ムクとボランティアさんの絆

 ムクは、山口県長門市で生きてきた元野犬です。

 人を信じることを知らずに、ただ静かに、必死に生き延びてきました。

 保健所に収容されたあと、期限内に保護を名乗りでる人がいなかったため、殺処分を避けるべく、ちびたましっぽの愛護会で保護されました。

 シェルターに来たばかりの頃、ムクは隅で身を丸め、人の気配をそっと避けるように過ごしていました。

 元野犬にとって、人とこころを通わせることは容易ではありません。特に高齢犬にとってはなおさらです。

 それでもムクは時間をかけて少しずつ変わっていきました。

 今では、お散歩の時間が、ムクにとって何よりの楽しみです。

 ボランティアさんと並んで歩くムクは、外の空気を感じながら、穏やかな表情で前を見つめています。

 歩く速さも、立ち止まるタイミングも、全てムクのペース。

 ボランティアさんはいつもムクの気持ちに寄り添い、同じ景色を、同じ速度で歩いてくれます。

 その関係は、「お世話する人」と「される犬」というよりも、

 静かに関係を重ねてきた。対等なパートナーのようです。

 高齢犬ではありますが、ムクは元気に過ごしています。

 人を知らずに生きてきた一頭の犬が、今、安心できる場所で愛されながら穏やかな日々を過ごしている。

 ムクはシェルターで「幸せな時間」を生きている、大切な家族です。

 これからも、穏やかな時間を重ねながら、長生きしてくれることを願っています。

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