NPO法人Wellbeingさんは、岐阜県を中心に命の大切さを啓発し、弱い立場の命を優しく見守り、猫が幸せに・人が穏やかに暮らすことのできる街づくりを推進する団体です。地域住民・登録ボランティア・動物病院と連携して活動されております。最近の活動状況や今後の活動について、代表の今尾さんにお話を伺いました。

譲渡会の様子

NPO法人Wellbeingは、岐阜市を拠点に保護猫の譲渡会を月に1回開催しています。
「今ある命を大切に」という言葉を大切にしながら、日々活動を続けています。

飼い主のいない猫のTNR(捕獲・不妊去勢手術・元の場所へ戻す活動)に取り組み、怪我や病気のある子は保護して必要な医療を施したうえで里親さんへとつないでいます。
譲渡会では、一匹一匹の性格や健康状態を丁寧にお伝えし、ご家族として安心して迎えていただけるよう心がけています。

実際にお越しいただいた方からは、「こんなにあたたかくて楽しい譲渡会があるんですね」「スタッフの皆さんが明るくて安心しました」といったお声をいただいています。
また、譲渡後もwellbeing卒業生たちの近況報告やお写真をいただき、SNSなどで紹介するなど、継続したつながりを大切にしています。
猫を「譲渡して終わり」にするのではなく、家族としてのスタートを共に見守る姿勢を大切にしていることが、Wellbeingの強みです。

スタッフさんのご紹介

Wellbeingの活動は、約40名のボランティアメンバーによって支えられています。すべてのメンバーが猫一匹一匹に寄り添い、その命に誠実に向き合うことを大切にしています。
その中でも団体の大きな支えとなっているのが、事務長の山本さんです。
山本さんは、もともと地域の猫について相談をくださったことがきっかけで活動に関わるようになりました。山本さんの住む地域は、歩くだけで猫に出会うほど飼い主のいない猫が多い場所で、猫も犬も大好きで、「何かできることはないか」と自然に活動へと参加されました。

実は山本さんご自身、過去に大きな病気を経験し、生死をさまよう時間を過ごされたことがあります。そのときに支えてくれた医療スタッフや周囲の人々の存在が、今も心に残っているといいます。
「自分が命を助けてもらった。だから今度は、自分にできることで命を支えたい」
その想いから預かりボランティアを始め、保護猫たちを家族のように迎え入れ、丁寧にケアを続けてきました。
現在では、里親さんへのきめ細やかな対応や、猫たちの小さな変化にも気づく観察力、そしてスタッフへのさりげない気配りで、Wellbeingにとって欠かせない柱の存在となっています。
「この子たちがただただ幸せになってくれればいい」
そのまっすぐな想いが、猫たちだけでなく、里親さんや仲間たちの心も鷲掴みしています。

保護活動の現場の様子

卒業生と里親さんの様子

ふくまるは、トライアルを経て正式にご家族の一員となりました。
食欲旺盛で元気いっぱい。ご家族にとって太陽のような存在。
そんなふくまるが、ある日突然ご飯を食べなくなり、体調を崩します。
里親さんはすぐに異変に気づき、病院を受診。

検査を重ねる中で、FIP(猫伝染性腹膜炎)の可能性があることがわかりました。
不安と迷いの中でも、里親さんは私たちに状況を共有し、共に考えながら治療の道を選択されました。後悔のない選択をしたいそうおっしゃってくださり、早期に治療を開始しました。
投薬を続ける中で、再び走り、遊び、無防備に眠るふくまるの姿。

小さな体で一生懸命生きる姿に、私たちも何度も勇気をもらいました。
そして現在、ふくまるはFIPを乗り越え、元気に毎日を過ごしています。
あのときの不安も涙も、今では家族の大切な時間の一部になりました。ふくまるはこれからも、ご家族の太陽として、たくさんの笑顔を灯し続けてくれることでしょう。
私たちは、命をつなぐだけでなく、こうして幸せに歩む姿を見守れることに、何よりの喜びを感じています。

保護した猫たちのエピソード

ある日、「家の裏の物置小屋で子猫が生まれている」とご相談をいただきました。
屋根のある物置の中、ビニール袋に入れられたきれいな藁の上で、ママ猫が子育てをしていました。目が開くか開かないかほどの、生後1週間ほどの小さな命が4匹。
おそらく別の場所で出産し、より安全な場所を探してここへ移動してきたのだと思われます。
発見者の方は、ご自宅にすでに2匹の猫がいてこれ以上の保護は難しい状況でした。
保健所へ相談すると「ご飯をあげていないなら、そのままに」と言われたそうです。
「ご飯をあげてしまったら居着いてしまうかもしれない」そう思い、ママ猫にはあえて餌を与えませんでした。けれどママ猫は、子どもたちのために必死でした。
お腹を空かせながらも、遠くまで食べ物を探しに行き、そして必ず子猫たちの元へ戻ってきたのです。
その後、時間をかけてようやくママ猫を保護することができました。突然子猫だけがいなくなり、不安にさせてしまったかもしれません。「大丈夫だよ。もう離さないよ。人を信じてね」そう願いながら、親子一緒にWellbeingで保護しました。
そして、子猫たちは全員、素敵な里親さまと出会うことができました。
今、やわらちゃんは第二の猫生を歩み始めています。これまで必死に子どもを守ってきたやさしいママ。今度は、やわらちゃん自身がたくさん愛される番です。

命をつなぐこと。そして、その子自身の幸せまで見届けること。
それが、私たちWellbeingの願いです。

NPO法人WellbeingさんのHP では、こう語られています。

「犬や猫は人に癒しを与え人生を共に歩む伴侶、家族、時にはそれ以上の存在になっています。

飼い主のいない猫は不妊手術を施して一代限りの命とするなど過剰繁殖問題に取り組み、殺処分ゼロを目指します。

命の大切さを啓発し、弱い立場の命を優しく見守り、猫が幸せに・人が穏やかに暮らすことのできる街づくりを推進します」

これからも猫のために尽力されるNPO法人Wellbeingさんへの寄付でのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

*********************************

NPO法人Wellbeingさんのご紹介・ご寄付のページはこちらからご覧いただけます。

※掲載の文章・写真はアニマル・ドネーションが許可を得て掲載しております。無断転載はお控えください。

*********************************