認定団体の活動レポート

卒業わん同窓会から多頭飼育崩壊の保護まで

北海道全域で犬猫の保護活動や譲渡に奮闘されている「認定特定非営利活動法人 HOKKAIDOしっぽの会」さんの活動レポートです。今回は、卒業した犬たちが集う「卒業わん同窓会」を開催した時の様子と、空知管内の猫の多頭飼育崩壊現場で保護した案件についてご紹介します。

 

「第5回卒業わん同窓会」開催!

2024年9月14日(土)、15日(日)の2日間で「第5回卒業わん同窓会」が開催されました!

長沼町の広場で、卒業した犬たちが集うイベントです。

久しぶりの再会を、飼い主さまや卒業わんたちが喜んでくださったということです!

卒業わんの集合写真
卒業犬と飼い主さま

なんと、2日間で62頭の卒業わんと107名の飼い主さまが集まりました!

たくさんの皆さまがご参加くださり、賑やかな同窓会となったようです。

「イベントは、お玉リレーゲームやガーコ(アヒル)掬い、射的、輪投げ、障害物競争、ビンゴ大会など、犬たちとご家族で楽しめる縁日のようなイベントがたくさんでした。両日とも、参加してくださった飼い主さま全員の中から、タイムや数量が良かったペアにプレゼントを進呈しました!」

輪投げはスタンダードなゲームなので幼児から大人まで楽しみました
輪投げはスタンダードなゲームなので幼児から大人まで楽しみました
障害物競走
障害物競争を楽しむ家族
アヒル掬い
アヒル掬い
スタッフお手製の撮影コーナー
スタッフお手製の撮影コーナー

「2000頭以上のわんにゃんの笑顔勢ぞろいでした。わが子を探してくださった飼い主さまもいらしたと思います。このような平和で楽しい行事が出来たことや、パートナーとしていつもそばにいてくれる犬たちに感謝の意を表したいです!」

🐾次回は開催のお知らせ🐾

~しっぽの仲間たち集合~ 第6回しっぽの会卒業わん同窓会

2025年9月13日(土)、14日(日)

開催時間:13時30分~16時00分 
受付時間:12時30分~

北海道夕張郡長沼町西1北15 HOKKAIDOしっぽの会

空知管内の猫の多頭飼育崩壊現場

2024年10月2日から2025年4月まで、空知管内の某町で外飼いされている猫の多頭飼育崩壊のレスキューを行った案件についての報告です。

事の発端は、地域で猫の保護をされている方から、「不妊手術もせずに餌だけを与えている飼い主がいる。敷地内で車に轢かれ死んでいる猫もいてこれ以上不幸な猫を増やしたくない」というご相談だったそうです。

ー猫たちはどんな様子でしたか?

雨水を飲み瘦せ細り、栄養失調で体はハシラミだらけでした。車に轢かれ死んでいる猫もいたとのこと…まずは、これ以上車に轢かれることを防ぎたく敷地内に『猫注意』の看板を複数設置しました。そして最初に成猫の個体確認を行いましたが、10月2日時点では成猫は24頭、子猫は12頭のようでした

ー保護した猫たちのことを教えてください

<3頭の子猫 フウタ(オス)、フウマ(オス)、フウコ(メス)

栗山町で保護した猫
左から、フウタ(オス)、フウマ(オス)、フウコ(メス)

10月5日(土)に3頭の子猫を保護することが出来ました。スタッフがケアをしているので大分状態が良くなった頃の写真です。飼い主からの聴き取りや病院での診断でも推定5か月位とのこと…体は小さく痩せていました。当会は、5月から取り組んでいた長沼町の劣悪な環境から保護した猫たちで猫舎もいっぱいになっていたため、スタッフが自宅で看ることになりました

<6頭の子猫 ルシア、チフユ、チャオ、ライナ、チョコパン、キョンキョン(オス)

「10月11日(金)には、子猫6頭(全頭オス)を保護することが出来ました。6頭は、それぞれの預かりボランティアさんとスタッフで預かりました。ルシアは、長年の保護活動の中でハジラミが今までの中で一番いたとのことで、2か月経ってもコームでとかすと未だに殻が残っていたそうです。体が小さく弱いから子猫には一番つきやすかったと思いますが、預かりボランティアさんは駆虫やシャンプー以外にも丁寧に熱心に取り除いてくださっていました。

チユフは、11月3日に様子がおかしいと病院を受診したところ腹水が溜まっており、血液検査の結果からはFIPに感染しているのではと緊急入院しました。直ぐに治療を開始し極度の貧血で三度の輸血を行いましたが、残念ながら11月17日に入院中の動物病院で吐血性ショックで亡くなりました。チフユもルシア同様、とても人懐こい子でしたので、新たな飼い主さんに繋いであげたかったです。病院の先生も必死で頑張ってくださいましたが、本当に残念でなりません…。

左ルシア(オス)・右チフユ(オス)
ルシア(左)・チフユ(右)。兄弟かどうかは不明ですが顔がよく似ています

チャオとライナも預かりボランティアさんのお宅で預かっていただきました。チャオは、右目が白く見えていないのではとのことで、眼科専門の動物病院を受診したところ、外傷により光を感じる程度で、4~5年でほぼの確立で悪性の腫瘍になってしまうとのことでした。そうしたことから、11月15日(金)に眼球を摘出と去勢手術も行いました。やがて悪性腫瘍になるリスクがあるのであれば、分かった時点で手術できたので良かったと思います。このように子猫と言っても不適正飼育されたいたので、健康体になるまでには治療も時間も必要です。

無事手術を終えたチャオ
無事手術を終えたチャオ

チョコパンも、物凄く痩せていていて骨と皮状態でしたが、スタッフが預かってケアしたのでふっくら丸顔になり、譲渡会にも参加できるようになりました。

チョコパンbefore
チョコパンbefore
チョコパンafter
チョコパンafter

 

キョンキョンは、目も見えていないのか、耳も聞こえていないのか、斜頸があって明らかに障害を持っていると思われました。多頭飼育故の近親交配等の影響なのか、スタッフが預かり様子を見ることになりました。

10月22日(火)、上記の猫たちと一緒に保護出来ず取りこぼしてしまったコウキ(メス)をやっと保護することが出来ました!最後になってしまいましたが、やはり臆病な性格のようです。

最後に保護されたコウキ
最後に保護されたコウキ

以上が5~6月に産まれ保護した子猫は10頭です。残念ながら2頭は保護する前に亡くなっていました。そして、成猫を捕獲し順次動物病院で不妊手術することも同時並行で行いました。

出口がやっと見えた多頭飼育現場ですが、不妊手術も行わずただただ餌だけ与えているだけの飼い主。猫たちには何の罪もありません。増えるのは本当にあっという間です。餌を与えるのと同時に行わなくてはならないのは不妊手術です。今後も不幸になる猫が増えないように見守っていく必要もあります」

北海道では、2024年4月に新たに「北海道立動物愛護センター あいにきた」が設立されるなど行政の動きも出てきておりますが、現場ではまだまだ多頭飼育崩壊が減らない状況が続いています。多頭飼育崩壊現場が起こる度に、そのレスキューや譲渡するまでのケアを行うのは保護団体さんです。しっぽの会さんは、今回の記事のようなレスキューや譲渡の他にも、広く社会に動物愛護と福祉の精神が浸透するよう啓発活動にも力を入れています。そんな「認定特定非営利活動法人HOKKAIDOしっぽの会」さんに、今後ともご支援をよろしくお願いいたします!

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