2022年、アニドネの認定団体となった「特定非営利活動法人 動物愛護団体LYSTA」さん。福島県いわき市を拠点に、犬猫の保護や譲渡、適正飼育の啓発などに取り組み、現在では「いわき市の殺処分ゼロの10年継続」をゴールに掲げ活動しています。
最近の活動について、代表の鈴木さんにお話を伺いました。
次の世代に伝えたい「命を慈しむ心」
ー最近の取り組みについて教えてください
「学校からの依頼を受け、中高生を対象としたボランティア体験やお話会を開催しました。
日々、さまざまな飼育現場に向き合うなかで、若い世代への啓発を大切にしているのには理由があります。大人や高齢の飼い主の場合、長年続けてきた飼い方が『あたりまえ』になっていることも多いです。多頭飼育崩壊を含め飼育環境や動物への意識を途中から変えてもらうことは、決して簡単ではないからです。
だからこそ次世代を担う若い世代へのアプローチは重要です。
今、彼らが『動物にとって適正な飼育とは何か』を正しく学ぶことができれば、自身の家庭や身近な高齢者の飼育環境にある問題点に自ら気づくことができます。
今回の体験やお話会が、子どもたちにとって『命の尊さを知り、慈しむ心を育むきっかけ』になることを願っています」

シニア犬「甘平くん」に訪れた、新しい暮らし
「保健所に収容されていたシニア犬の『甘平くん』。
高齢ということもあり、なかなか譲渡希望者が現れなかったため、LYSTAで引き取り、去勢手術と歯石除去を行いました。
LYSTAでは、犬や猫を譲渡する際、迎えるご家族との『年齢のバランス』も大切にしています。
そんな甘平くんを迎えてくださったのは、犬の飼養経験が豊富な70代のご夫婦でした。

保護犬猫を迎える際、『年齢』はときに大きなハードルと捉えられがちです。しかし、犬猫と人、双方の年齢や暮らし方を丁寧に見ていくことで、素晴らしい出会いにつながることがあります。シニア犬ならではの落ち着いた甘平くんと、ご夫婦は一日の大半を共に過ごしているそうです。
甘平くんにようやく訪れた、穏やかなセカンドライフ。これからもゆっくりと幸せな時間を重ねていってほしいですね」
最期まで寄り添う――「大将」と過ごした10日間
「一方、保護したすべての犬猫を、新しい家族のもとへ送り出せるわけではありません。
左顔面のがんが自壊した状態で保健所に収容された『大将』。保健所からの連絡を受け、すぐに大将を引き取りました。
最初の数日は自分でごはんを食べることができ、がんのサプリメントも飲んでくれました。少しでも状態が良くなることを願いながら、ケアが始まりました。
しかし、がんの進行は止まらず、やがて肺や脳への転移を思わせる症状も現れます。そして保護から10日ほどで、大将は永い眠りにつきました。
自分で食べることが難しくなってからも、強制給餌したごはんを上手にモグモグと食べてくれた大将。スタッフのお腹の上では、安心したように眠る姿も見せてくれました。
ともに過ごせた時間はわずかでしたが、大将と過ごした日々は、スタッフにとって尊く、心を大きく揺さぶられるものでした。
『何を、どこまですることが正しいのか』。命を前に、毎回深く悩み考えます。
LYSTAは『その子のために一生懸命考えること』、『最期までその子に寄り添うこと』を大切に、これからも活動を続けていきます」

一頭一頭の命に向き合うことと、その先にある未来を変えていくこと。
今回お話を伺い、LYSTAさんの活動がその両方につながっていることを改めて感じました。
いわき市から殺処分ゼロ継続に向けて活動する「特定非営利活動法人 動物愛護団体LYSTA」さんへ、寄付でご支援をお願いいたします。
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