一般社団法人日本ドッグトレーナー協会(JDTA)様が主催する会員さま向けのチャリティセミナーにて、アニドネが講師として登壇いたしました。
今回のセミナーには、JDTA様にてプロのドッグトレーナーを目指して学ばれている会員の皆さま、約10名が参加されました。
日頃から犬との暮らしやしつけについて深く学ばれている方々ばかりで、犬と暮らすことに対する意識が非常に高く、講義中も熱心に耳を傾けてくださいました。

テーマは『コロナ後に変わった“人とペットの関係” ― 私たちは、ペットとどう生きていくのか ―』
今回のテーマは、『コロナ後に変わった“人とペットの関係” ― 私たちは、ペットとどう生きていくのか ―』。
コロナ禍で犬や猫を迎える家庭が増えた一方で、その後には飼育放棄や多頭飼育崩壊、高齢化など、新たな課題も見えてきました。
犬をパートナーとして大切にされている方々に、社会全体で起きている犬猫問題や動物福祉についても知っていただきたいという思いでお話ししました。
開催概要
日時:2026年6月14日
主催:日本ドッグトレーナー協会(JDTA)
会場:オンライン開催
対象:JDTA会員の皆さま
参加人数:約10名
テーマ:「コロナ後に変わった“人とペットの関係” ― 私たちは、ペットとどう生きていくのか ―」
講師:アニドネセミナー担当 粂ひとみ

数字から見る、日本の犬猫を取り巻く現状
講義ではまず、日本における犬猫の飼育頭数や飼育率、人気犬種の変化など、最新のデータをもとに現在のペット事情をご紹介しました。
ミックス犬のブームで無理な交配が行われている現状や、 SNSで人気インフルエンサーが飼っている猫種を安易に買うなど、犬猫を取り巻く問題が以前よりも複雑化していることをお話ししました。

コロナ禍をきっかけに、動物たちを取り巻く問題が浮き彫りに
コロナ禍では、おうち時間の増加をきっかけに犬や猫を家族として迎える人が増えました。
一方で、生活様式が元に戻るにつれて、飼いきれなくなったことでの飼育放棄をするケースも増え、全国の保護団体さんがレスキューに向かった事例があります。
また、実際にコロナウイルスに感染し入院することになった飼い主さんからのレスキュー依頼や、経済的に困窮してしまい飼えなくなったという相談が増えた時期もありました。
また家にいる時間が増えたことで鳴き声の苦情から、多頭飼育崩壊が発覚したり、野良猫のレスキュー依頼が気急増したりと、これまで見えにくかったさまざまな問題が顕在化しました。
コロナ禍は、人とペットの距離が近づいた一方で、命を迎える責任や、ペット業界の仕組みを変える必要性を改めて考えるきっかけにもなりました。
今回の講義では、こうした社会の変化を振り返りながら、コロナ禍以降に見えてきた犬猫を取り巻く課題について、実際の事例も交えながらお話ししました。

人間福祉と動物福祉はつながっている
講義後半では、海外の法改正やシェルターの取り組みをご紹介しながら、近年の先進国における動物福祉の変化についてもお伝えしました。
海外では、動物は人と同じく、感受性がある生き物であり、他の動物や人と生きる社会的な動物であるとして法律が作られています。
また、畜産の分野では、動物福祉に配慮した環境で育てられた鶏の卵は、高い付加価値を持つ商品として流通しています。動物にできるだけストレスを与えずに育てることは、品質や安全性への信頼にもつながり、消費者が商品を選ぶ基準の一つにもなっています。
また、犬が医療や福祉の現場で活躍する動物介在活動も、人の心や身体の健康を支える大切な役割を担っています。動物が安心して能力を発揮できる環境があるからこそ、人も健康にも大きな恩恵が生まれています。
このように、動物が健康で幸せに暮らせる環境を整えることは、結果として人の健康や幸せ、持続可能な社会づくりにもつながっています。
「動物福祉」と「人間福祉」は決して別々のものではなく、お互いに支え合う関係にあることを、さまざまな海外事例を交えながらお話ししました。

犬を愛する人から広がる動物福祉
今回ご参加くださった皆さまは、犬を愛し、犬のことを深く学び続けている方ばかり。
質疑応答でも、
「犬が同伴できる海外の公共施設では犬アレルギーの方にはどんな配慮がされていますか?」
「地域の行政の犬猫の保護状況についてどのように調べたら良いですか?」
など積極的なご質問をいただきました。
愛犬と素敵なパートナーシップを築きながら、プロのドッグトレーナーの勉強も続けられている皆さまが、犬の行動学やしつけだけではなく、動物福祉という視点も持って活動してくださることは、日本全体の動物福祉の向上につながっていくと感じています。
アニドネはこれからも、さまざまな企業様との連携を通して、動物福祉について学ぶ機会を広げ、日本の動物福祉をより良いものにするための活動を続けてまいります。
日本ドッグトレーナー協会の皆さま、ご参加くださった会員の皆さま、ありがとうございました。

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