今回は、福井県で猫の保護・譲渡に奔走する『しあわせにゃん家』さんをご紹介します。代表の渡辺奈々美さんは、保護活動と並行して、未来を担う子供たちへ「命の温かさ」を伝える【命の授業】に深く注力されています。
目の前の命を救うための切実な保護の現場。そして、子供たちの素直な心に命の尊さを刻む教育の現場。決して尽きることのない「外で懸命に生きる命」の課題に向き合いながら、渡辺さんがどのような思いで日々を重ね、未来を描いているのか。その活動の核心に触れるお話を伺いました。
葛藤の末の決断──「見殺しにできない」という使命感
ー子猫の緊急保護要請があったそうですが、どのような思いで対応されたのですか?
「会社のトラックの中に目の開いてない子猫がいる。助けてほしい」そんな連絡が入りました。
当時、シェルターのケージはいっぱいで、乳飲み子育てはかなり厳しいと感じました。
スタッフ人数も足りない中、夜間のミルクや世話をやり遂げられるのかという不安があったからです。
とはいえ、トラックに捨てられたのか、産み落とされたのかわからない子猫を見殺しにできるはずはなく、電話越しに少し悩みはしましたが、即座に車を走らせることにしました。
現場に到着し案内してもらうと生まれて数日の子猫が2匹。迷うことなく連れて帰ることにしました。
子猫たちは、ミルクをすぐに飲める子と飲めない子に分かれますが、今回の子は後者でした。なかなか哺乳瓶を通して飲んでくれず、数日間は少量を1〜2時間おきに飲ませ続けました。おかげさまで、なんとか生後2ヶ月を迎えようとしています。


子供の感性が未来を変える──次世代へ繋ぐ命のバトン
ー子供たちに向けて「命の授業」を続ける理由はどこにありますか?
今回もご依頼をいただき、猫カフェでの授業を行いました。 子供たちに話をするたび、いつも思うことがあります。彼らは大人より何倍も何十倍も、大切な命のことを心で素直に受け止めてくれるのです。
涙を流す子もいれば、自分の家のわんちゃんをもっと大切にしようと誓う子もいます。「お世話をお母さんに任せっぱなしだった。ダメだと思った」と吐露する子もいました。そんな言葉を聞くと、この授業で少しずつ未来を変えていけると感じます。将来を担う子供たちへ命の授業を続けることで、10年後、20年後の未来はきっと変わる。そう信じて、これからも続けていきたいと思っています。

渡辺さんからお話を伺い、保護活動は単なる「救助」以上の重みを持つと改めて感じました。目の前の命をつなぎながら、未来を見据えて子供たちの心に種を蒔く――その真摯な眼差しは、過酷な現実を前にも揺らぐことがありません。
『しあわせにゃん家』さんが紡ぐのは、猫たちの幸せと、人と動物が共生する優しい未来です。譲渡型保護猫カフェでの触れ合いやInstagramを通じて、渡辺さんの活動に目を向けてみてください。
絶え間なく続く活動を維持し、次世代へ命の尊さを伝え続けるために。皆さまからの温かいご支援が、渡辺さんと猫たちの力になります。引き続き、応援をよろしくお願いいたします。
「しあわせにゃん家」さんのご紹介ページはこちらからご覧いただけます。
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