アニマル・ドネーションでは、皆さまからお預かりした緊急支援基金を10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。
2025年7月から12月にかけて、複数回多頭飼育崩壊現場からレスキューした『新潟動物ネットワーク』さんに、緊急支援基金として1月30日に170,000円をお届けしました。
今回は、レスキューの詳細と基金の使い途について、スタッフの三浦さん、佐藤さんにお話をうかがいました。
糖尿病で失明、職を失い生活困窮へ
ー多頭飼育崩壊のレスキュー依頼はどこからありましたか?
「2024年に、こちらの地域にレスキューに入りましたが、まだ全頭解決しておらず、再開の話を本人に打診していました。しかし本人が体調不良のため進めることができずにいました。その後、糞尿被害で愛護センターからも連絡が入り、当事者の兄に連絡をとり、捕獲の再開となりました」

ーどのような経緯で多頭飼育崩壊が起きたのでしょうか?
「相談者から『猫がたくさん増えている』との連絡で現場に入りました。無責任に自宅と敷地内で、不妊去勢手術をせずに餌をあげて繁殖が進んでいました。
相談者は糖尿病が原因で目がほとんど見えなくなり、そして職も失い収入がなくなっていました(現在は生活保護)。この様な体の状態で生活困窮が更に進み、一人では対応しきれなくなり、どんどん猫が増えていきました」

ゴミであふれかえった家、呆れと怒りのお兄さん
ー現場の状況を教えてください。
「家の中、敷地内、納屋はゴミであふれかえっていました。愛護センターからお兄さんに連絡が行きましたが、お兄さんは家の荒れ様に呆れと怒りで、どうしてよいのか途方にくれている様子でした。
風邪をひいて目がぐしゃぐしゃな子猫もいました。何日か捕獲器を仕掛けましたが、新聞紙だけ引っ張りだして食べたり、踏み板を踏まなかったりと知恵がついてきて捕獲に苦戦し、何日も現場に通いました」

7月から12月まで延べ50回以上通い続けた現場
ーレスキュー内容を教えてください。
「7月25日から12月3日まで、8回にわたってレスキューに入りました。現場には20頭の猫がいて、NDNで17頭を保護し、3頭にTNRを施しました」

ー緊急支援基金はどのように使われましたか?
「TNR猫の不妊去勢手術、保護猫のウイルス検査、ワクチン、健康診断代とフード、砂など保護にかかる費用に充てさせていただきました。
また、風邪をひいていた子猫の治療。捕獲時に尻尾が捕獲機に挟まって切れ、断尾手術をした子猫(百子)の医療費に使わせていただきました」
「お外にいる猫」たちにとっても優しい社会を実現するために
ー最後に、支援者の皆様にメッセージをお願いします。
「アニマル・ドネーション様を通じて、いつも温かいご支援をいただきありがとうございます。今回のケースは経済困窮者による多頭飼育崩壊で、昨年から介入してきました。7月中旬から雪が積もる前の12月初旬まで、スタッフが延べ50回以上通い、確認できる限りの猫に不妊去勢手術を行いました。並行して、多くの子猫や一部の成猫を保護することができました。医療費を負担してくれる人が誰一人いない中で、皆様のご支援は本当に大きな支えとなりました。
一方で2年間通い続けた現場だからこそ見えてきた『明暗』もあります。
捕獲機に入って保護できた子猫と、警戒して入らなかった子猫。その後、温かいおうちで丸々と育った前者と、近所の人たちに疎まれながら薄汚れている後者。『お外にいる猫は、ほんのわずかな違いでその境遇に陥るのだ』と切なくなります。
こうした『お外の猫』たちが、いじめられることのない、優しい社会が実現することを願うばかりです」

「新潟動物ネットワーク」さんは、困難な状況にある方々に寄り添い、解決に導いています。活動への皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
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