特定非営利活動法人 ちびたましっぽの愛護会

保護団体

(2025年12月1日掲載開始)

長門から広がる命の輪 ― 野犬救済と地域共生を実現する保護団体の挑戦

山口県長門市を拠点に、野犬や猫の保護・譲渡を行う団体です。
長門保健所の登録ボランティアとして活動し、2025年3月時点で犬猫の殺処分ゼロを達成しました。

20年以上のTNR活動で1,000頭以上に不妊・去勢手術を実施し、地域課題の解決に貢献しています。
2021年には法人化とシェルター認可を取得し、市民とともに持続可能な保護活動と譲渡の促進、犬猫の正しい飼い方を拡げる啓発活動を続けてまいります。

活動内容

野犬・猫の救済から広がる地域の命の輪

 

山口県長門市を拠点に、動物の保護・譲渡を中心とした活動を行っています。

保健所に収容された犬や猫を積極的に保護し、全国の里親さまへつなぐことを主軸に据え、特に野犬や人慣れしていない野良猫の社会化に力を入れています。

捕獲される犬は野犬が多く、猫に関しても外飼育や望まぬ妊娠で生まれる子猫が収容されることが多々あります。飼い主向けに実施する正しい飼い方の啓蒙活動も大切な活動のひとつです。

TNR活動や教育・啓発を通じて地域と連携し、多頭飼育崩壊への対応も行いながら、地域に根ざした命のセーフティネットとして、家庭動物としての幸せな未来を拓く取り組みを進めています。

今後のビジョン

野犬・野良猫と共に創る、命に期限のない地域社会

 

ちびたまのしっぽ愛護会は、山口県長門市での保護から譲渡までの成功モデルをもとに、県内全域での「殺処分ゼロ」を目指しています。

特に野犬や人慣れしていない野良猫の保護・馴化・譲渡プロセスを体系化し、後進の団体や個人ボランティアへの支援も行います。

 

保護シェルターを学びと交流の拠点として活用し、地域住民への啓発活動や共生型の取り組みを通じて、命を尊重し地域全体で見守る、持続可能で温かな社会の実現を目指しています。

寄付使途

保護動物の医療費、TNR費用、啓発活動費、施設設備費、その他非営利活動費

スタッフからのメッセージ

ちびたまのしっぽ愛護会

山下みのり

山口県北部の野犬、野良猫が多い地域で活動しています。
2000年頃から野良猫の『エサやり』からはじまり、TNRをはじめるようになりました。
当時はTNR という言葉すら知らずにやっていました。

一人からはじまった活動ですが、今は仲間も増え、行政とも協力態勢でTNR には特に力を入れています。

県の登録団体として、保健所に収容された犬と猫の保護、譲渡を実施。毎月譲渡会も開催しています。
一般飼育者の方からの相談などにも対応しながら日々活動しています。

これからも、動物達の目線になって、小さな命のためにスタッフ、ボランティアと一丸となって誠心誠意頑張っていきたいと思っています。

里親さんからのメッセージ

里親さん

山村恭一さん&ななかちゃん&トゥブちゃん

15年前に、『ちびたまのしっぽ愛護会』から我が家に猫をお迎えしました。代表の山下さんが自宅まで連れて来て下さり、大切にお世話されていた事、そしてそのお人柄に触れ、とても安心を感じました。そのご縁で、さらに親族も2匹の兄弟猫を譲渡して頂き、それ以来ずっと応援、ご支援をさせて頂いています。
代表の山下さんを初め、ボランティアさん達が動物たちのために懸命にお世話をされ、結果としてたくさんの命を救い、たくさんのご家庭に温かい幸せを運び続けられています。その過程をずっと見させて頂いてる身としては、本当に尊敬の念が尽きません。
幸せな事だけではなく、辛い事にも向き合い様々な思いを抱きながら頑張っておられる『ちびたまのしっぽ愛護会』さんを、今後も引き続き支援し続けていきたいと思います。

基本情報

団体名

特定非営利活動法人 ちびたまのしっぽ愛護会

住所

山口県 長門市 東深川1383-1

TEL

080-6306-6513

メールアドレス

y.gumi1998@gmail.com

HP

https://chibitama.or.jp/

代表者

理事長 山下みのり

詳細情報

活動開始日

1998年01月01日

活動エリア

山口県長門市を中心に活動(9割程度)

萩市・周南市・防府市・宇部市(計1割程度)

スタッフ数

スタッフ数 1名

ボランティア数 22名(2025年10月現在)

団体業態

シェルター管理

預かりボランティア宅での一時管理

シェルター

動物種

犬3割

(純血0割:ミックス10割)

猫7割

(純血0割:ミックス10割)

保護頭数

2024年

犬(保護数36頭:譲渡数26頭)

猫(保護数163頭:譲渡数38頭)

 

2023年

犬(保護数51頭:譲渡数39頭)

猫(保護数184頭:譲渡数41頭)

 

2022年

犬(保護数151頭:譲渡数144頭)

猫(保護数216頭:譲渡数72頭)

 

累計

犬(保護数381頭:譲渡数327頭)

猫(保護数781頭:譲渡数232頭)

しつけ

有(犬は野犬も散歩が出来る様にしつけ、猫はトイレのしつけを実施)

獣医

協力有(保護動物たちの診察・治療・ワクチン接種・不妊去勢手術などにご協力いただいている)

平均滞在日数

終生の保護もあるため、平均的な期間の算定が困難。

年単位になるケースも多い。

譲渡規則

http://nyannyansatooya.blog21.fc2.com/blog-entry-1.html?sp

譲渡条件

対面説明・自宅確認・家族構成の確認・年齢制限・飼育指導・多頭飼いは不可・ワクチン・狂犬病予防接種・フィラリア抗体検査・不妊去勢手術・マイクロチップ・検便・血液検査

フォローアップ

有(頻度設定はなく里親様が希望されればリモートまたはご自宅まで伺い、お散歩、人慣れ、しつけなど一緒にトレーニングを行ったりフォローしている)

譲渡金額

医療費の実費(ワクチン5,000円 去勢7,000円など)

搬送の交通費(高速料金、燃料代、空輸費用など実費 距離により変動します)

移送時のキャリー費用(大きさによる6,000円~25,000円)

譲渡出戻り頭数

ほとんど無し

動物への福利体制

シェルターは冷暖房完備

介護が必要な場合も対応可能。

里親様にも24時間室温管理、室内飼育、不妊手術、終生飼育は必須条件として提示している。

また犬猫同様に人間も歳を取るため、里親様の年齢も鑑み、看取り介護を視野に入れ、譲渡している。

団体設立のきっかけ

1998年頃 TNRをはじめとした犬猫の保護活動開始

2014年9月任意団体:ちびたまのしっぽ愛の会(まなのかい) 発足

2017年6月 長門保健所収容の犬猫のレスキュー・里親募集をはじめる

2020年8月保護シェルター購入のためクラウドファンディングに挑戦し、目標金額を達成

2021年4月NPO法人設立(ちびたまのしっぽ愛護会と改称)

2021年4月 シェルターの認可取得2021年10月 保護シェルターとなる物件を購入、改修開始

団体の特色

野犬が多く残る山口県長門市で、保健所からのレスキューと里親譲渡を継続的に成功させている。殺処分ゼロを実現し、20年以上にわたるTNR活動で地域猫問題の抑制にも貢献。人に慣れていない犬猫を家庭動物へと導く独自のノウハウを持ち、クラウドファンディングを活用して市民と協働しながら、自立的で持続可能な保護体制を築いている点が大きな特色。

活動内容
  • 保健所収容の犬猫の保護・ケア・里親譲渡

  • 野犬や人慣れしていない野良猫の保護・社会化

  • 「殺処分ゼロ」モデルの他地域への展開

  • TNR(捕獲・不妊去勢・元の場所へ戻す)活動の拡充

  • 命の大切さ・適正飼育を伝える教育・啓発活動(学校訪問・シェルター見学など)

  • 多頭飼育崩壊の未然防止・早期発見・支援体制の強化

  • 地域と共生する保護シェルターの運営・活用

定期イベント

・譲渡会(年数回)

保護シェルターでは、定期的に里親希望者向けの見学・相談対応日を設けており、譲渡前の面談・トライアル相談を実施している。

・TNR活動

地域の野良猫問題に対応するため、TNR実施前には近隣住民との事前相談や簡易説明会を開催するなど、継続的な地域連携を図ってきた。

SNS・ブログを通じて、月ごとの活動報告や譲渡動物の紹介を定期的に発信しており、支援者との継続的なつながりを大切にしている。

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