多頭飼育崩壊現場のねこたち

アニマル・ドネーションでは、皆さまからお預かりした緊急支援基金を、10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。

「認定特定非営利活動法人もりねこ」さんは、目の前の猫を救うのみではなく、広い視野を持ち活動されています。
今回は、高齢ご夫婦宅で起きた多頭飼育崩壊現場からの長期間に渡るレスキュー、2025年の9頭分にアニドネの緊急支援基金をお届けいたしました。

様々な問題が重なったレスキュー

―今回のレスキューの経緯を教えてください。

「最初の相談は2023年7月、地域包括センターの職員さんからでした。
それは、担当されているご高齢のご夫婦のおうちで猫たちが増え、お世話しきれない状態になってしまった、なんとかできないか、というご相談でした。
管轄の中部保健所の職員の方、地域包括センタ―の職員の方、NPO法人もりねこのスタッフで現地を視察に伺いました。
盛夏であるにもかかわらず、空調のないおうちの中外で、27頭の猫たちが暮らしていました。
そして、おうちの中も片付いているとはいえず、おうちの外にまで強烈な糞尿臭が漂っていました。
猫たちの中には出産間近と思われるお腹の大きな猫の姿も見られました。
この飼い主ご夫婦はともに80代。体調もすぐれず年金暮らし、昨今の物価高騰で猫のフードも購入できなくなり、1日に6合のごはんを炊いて、人と猫が分け合っている、ということでした。
猫たちの健康状態はそう悪くないように見えましたが、今後もキャットフードを与えられないのであれば、健康状態の悪化も懸念されます。
早急な引き取りが必要な現場ではありましたが、27頭全てをすぐにお引き取りすることが出来ませんでしたので、中部保健所とも協力して、まずは全頭の不妊手術を実施することにいたしました。
視察の日から引き取りの日までの間に子猫が産まれてしまい、6頭の乳飲み子をまず保護することにはなりましたが、27頭を2回に分けて全頭手術を実施し、もりねこに引き取り可能になるまで、飼い主さんに引き続きお世話をしていただくことにいたしました。
ただ、2023年秋にはもりねこの経済状況によりシェルターを1フロア閉鎖するなどしたため思うように引き取りが進みませんでした。
その間、主にお世話をなさっていた方が亡くなってしまい、その後は残されたご家族がお世話をしてくださっておりました。
当初は全頭の引き取りをご希望でしたが、おひとり残された寂しさもあるようで、数頭は残してほしいというご依頼がありました。
比較的年齢が高いと思われる2頭を残し、レスキュー完了といたしました。
なお、引き取りまでに時間がかかってしまったため、その間に居ついた猫1頭にもごはんをあげていたそうです。
2025年10月にレスキューしました子は未去勢だったため、引き取り後去勢手術を実施いたしました」

多頭飼育崩壊現場
多頭飼育崩壊現場
多頭飼育崩壊現場のねこたち
多頭飼育崩壊現場の猫たち
多頭飼育崩壊現場のねこたち
多頭飼育崩壊現場の猫たち
多頭飼育崩壊現場のねこたち
多頭飼育崩壊現場の猫たち
多頭飼育崩壊現場
多頭飼育崩壊現場
多頭飼育崩壊現場
多頭飼育崩壊現場
多頭飼育崩壊現場のねこたち
多頭飼育崩壊現場の猫たち

―今回の緊急支援基金は主に何に使われましたか

「今回の現場は飼い主さんに経済的な余裕が全くありませんでしたので、手術費用はもちろん、もりねこでお引き取りするまでの間の猫たちのフードももりねこからお届けしておりました。
今回いただく緊急支援金は、猫たちの不妊去勢手術のための費用に充当させていただきます」

保護された猫
ピーチ
保護された猫
ジュゲム
保護された猫
キノピコ
保護された猫
パタパタ
保護された猫
ウェンディ
保護された猫
くろまる
保護された猫
おにぎり
保護された猫
キャラメリゼ
保護された猫
もなか

―最後に、支援者様へのメッセージをお願いいたします

「物価高騰の折りではありますが、小さないのちのためのご支援、応援を賜りましたこと心より御礼申し上げます。
いただいたご支援は、保護した猫たちの不妊去勢手術費用に充当いたしました。
みなさまの温かいお心が大きな力となって私たちの活動の支えとなっています。
今後とも、猫たちのいのちと未来を守るための活動を続けてまいります。
みなさまのご期待に応えられるよう、一層努力してまいりますので、引き続きのご支援と応援を賜れますと幸いです」

深刻な社会問題とも言える多頭飼育崩壊現場からの命のレスキューを知ることで身近な問題に目を向けるチャンスをいただきました。
今後も「もりねこ」さんの活動にあたたかいご支援をお願いいたします。

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