アニマル・ドネーションでは、皆さまからお預かりした緊急支援基金を10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取られた団体様へお届けしています。


2025年12月から2026年1月にかけて、複数回多頭飼育崩壊現場からレスキューした『新潟動物ネットワーク』さんに、緊急支援基金として2月27日に60,000円をお届けしました。

今回は、レスキューの詳細と基金の使い途について、スタッフの井上さんにお話をうかがいました。

夫の他界後、孤独から野良猫に餌やりを始めた92歳女性

ー多頭飼育崩壊のレスキュー依頼はどこからありましたか?

「新潟市愛護センターから依頼がありました。新潟市愛護センターに問題の家のご近所に住むSさんから相談があり、NDNも同行協力となりました」

ーどのような経緯で多頭飼育崩壊が起きたのでしょうか?

「相談者Sさんの近所に92歳女性Iさんが一人で暮らしています。Iさんの家に20頭ほどの猫がいて、そこで餌を食べ損ねている猫が相談者の家に流れてきているとのことでした。

Iさんはご主人が他界してから一人暮らしの淋しさから野良猫に餌をやり始めました。昭和初期の生まれなので、不妊去勢手術をするという観念がなかったと思われます」

娘さんが一人で頑張っていた子猫の里親探し

ー娘さんは気づいていたのですね。

「はい。近隣に住む娘さんが子猫の里親探しを頑張っていましたが、行政の取り組みや愛護団体に相談するという考えにたどり至らず、追いつきませんでした。

不妊去勢手術を勧めても、Iさんは『お金がなくて不妊去勢手術ができない』と言って前に進めない状態でした。

寒くなってきたので、猫の餌やりと飼育が日々困難で苦痛に感じる。1頭でも減らしたいとのことで、馴れている猫はNDNが保護することになりました」

毎朝掃除をするIさん、猫たちの健康状態は良好

ー現場の状況を教えてください。

「猫たちは主に自宅の物置を寝床にしていました。毎朝Iさんが掃除をしているので常に綺麗な状態。猫たちの健康状態も良好でした。半数の猫が人馴れしていて、人馴れした猫から保護をしていきました」

ーレスキュー内容を教えてください。

「現場には20頭の猫がいました。一旦19頭をTNRしましたが、里親さんが見つかりそうな子を保護していきました。最終的にNDNで6頭を保護しました」

継続的な情報発信の大切さを痛感

ー緊急支援基金はどのように使われましたか?

「猫たちの不妊去勢手術、保護した猫のワクチン、ウイルス検査代、内外寄生虫駆除、餌代、砂代に使わせていただきました」

ー最後に、支援者の皆様にメッセージをお願いします。

「日頃より動物たちの命と未来を支えてくださっていることに、心より感謝申し上げます。

こちらの現場は、どこで歯車が掛け違えてしまったのかと、行くたびに胸が詰まる思いでした。猫たちは自宅に隣接した物置を寝床としており、NDNでは現在6頭の猫を引き出し、里親探しに全力で取り組んでおります。

猫が増え始めた頃には、近隣にお住まいのご家族が、生まれた子猫の里親探しに懸命に取り組まれてきました。

行政やNDNの活動や支援の存在を知らなかったという事実に、改めて私どもの取り組みの重要性と、情報発信の大切さを痛感いたしました。」

新潟動物ネットワーク」さんは、困難な状況にある方々に寄り添い、解決に導いています。活動への皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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