長野県松本市で大型の保護犬シェルターを運営する「一般社団法人ゆめまるHAPPY隊」。
多くの命をつないできたその活動の背景には、地元のトリミングサロン「calm」によるボランティアトリミングの存在があります。
一頭一頭の命を守り、次の家族へとつなぐためには、日々の積み重ねと支えが欠かせません。

今回は、calm代表・杉浦さんと、ゆめまるHAPPY隊代表・国本さんにお話を伺いました。

出会いは、チャリティーカレンダーから

—— お二人の出会いのきっかけを教えてください

杉浦さん
「同じ松本市波田で活動されているゆめまるさんのことは、以前から気になっていて、いつか何か関われたらと思っていました。そんな中で、開業して2年くらい経った頃に、国本さんがチャリティーカレンダーを置かせてほしいと来店されて。まさか直接来ていただけるなんて思っていなかったので、本当に光栄でしたし、ご縁のようなものを感じたんです。そのときに、ぜひボランティアトリミングをやらせていただきたいとお伝えしました」

—— 国本さんは、なぜcalmさんにお願いしようと思ったのでしょうか?

国本さん
「実は、ほかにもボランティアトリミングのお申し出はたくさんいただいていました。でも、今後ずっとお願いしていきたいと思えたのはcalmさんだけでした。犬への向き合い方や言葉のひとつひとつまで、すべてがしっくりきたんです。もう7〜8年のお付き合いになりますが、その間、一度も不安を感じたことがありません。これだけ長く関わっていただいても、その気持ちが揺らがないことに、信頼の深さを感じています」

—— どのくらいの頻度で行っているのですか?

杉浦さん
「月に2回です。スケジュールがどれだけ埋まっていても、その日は必ず確保するようにしています」

国本さん
「とても人気のサロンで、本来は予約もなかなか取れないんです。それでも月に2回、必ず時間を空けてくださっています。3ヶ月も前から予定を組んでくださって。本来ならお店の営業にも影響が出るはずなのに、それでも続けてくださっている。本当に感謝しかありません」

calmの杉浦さん(左)と伊藤さん(右)。
様々な動物に関連する仕事を経て、
2017年に「calm」を開業。
犬の状態に合わせ、柔軟で丁寧なトリミングがモットーという人気のサロンです。

大切にしているのは「次につながること」

—— トリミングで意識していることは何ですか?

杉浦さん
「“次につながるトリミング”です。無理やり進めてしまうと、その子がトリミングそのものを怖いものとして覚えてしまう。そうなると、この子自身も、これから迎えてくれるご家族も、次に関わるトリマーさんも、みんなが大変になってしまうんです。だからこそ、できる範囲で、でも少しずつ前に進める。その子にとっての“ちょうどいい一歩”を大切にしています」

—— トリミング後、ゆめまる隊員(犬)たちに変化はありますか?

国本さん
「最初はやっぱり警戒する子もいるんですが、2回目はキャリーを出すと、自分から入っていくんです。前に行ったときのことが、“安心できた”“楽しかった”っていう記憶として残っているんだと思います」

—— そんな中、杉浦さんはゆめまる隊員(犬)を家族に迎えられたと伺いましたが

杉浦さん
「はい。マルちゃんという子を、2026年の1月に迎えました。ゆめまるの隊員たちは、どの子も本当に可愛いのですが、その中でも、マルちゃんだけは不思議と距離が近くて。目が合うたびに、“あ、この子かもしれない”と感じる瞬間があったんです。気づいたらもう、この子を迎えたいと思っていました。前の子を見送ってから、しばらくは迎える気持ちになれなかったんですが、マルちゃんが自然とその一歩を引き出してくれました。今はもう、家族みんなで“来てくれてありがとう”って思いながら暮らしています」

—— 杉浦さんがマルちゃんを迎えられたとき、どんなお気持ちでしたか?

国本さん

「本当にうれしかったです。長く関わってくださっている杉浦さんに迎えていただけたことが、何より安心でした。どの子も幸せになってほしいと願って送り出していますが、あの子にとってこれ以上ないご縁だったと思っています」

トリミング前のマルちゃん。長く伸びた毛で、表情も見えにくい状態でした。
トリミングを終えて。すっきり整い、隠れていた可愛いお目目がしっかり見えるようになりました。
杉浦さんご一家とマルちゃん。
あたたかい家族に囲まれて。
杉浦さんの笑顔がキラキラと輝いていて、
うれしさが伝わってきます。
新しい家族のもとで、穏やかな日々を
過ごしています。

—— 活動を続けていて良かったと感じる瞬間は?

杉浦さん
「SNSに載せたトリミング後の写真を見て、“この子に会いたい”と思ってもらえることがあるんです。実際に、それがきっかけで新しい家族につながった子もいます。そういう瞬間に、続けてきてよかったと心から思います」

伸びた毛が絡まり、ボサボサな状態だったしずちゃん。
毛が抜けて赤くなった皮膚も見られ、
つらい様子がうかがえます。
トリミングでこんなに可愛く変身しました。
トリミング後の可愛い写真がきっかけで、新しい家族に迎え入れられましたしずくちゃんという名前で
新たな一歩を踏み出しています。

—— 保護活動を続ける中で、calmさんの存在はどのような影響がありますか?

国本さん
「どんな状態の子でも、安心して引き取れるのはcalmさんがいるからです。正直に言えば、保護を迷ってしまうような状態の子もいます。でも、その先を受け止めてくれる大きな存在がいるから、“助けたい”という気持ちに迷わず進むことができるんです」

命をつなぐために

保護犬たちの命は、日々のケアと、こうした支えによって守られています。
トリミングは見た目を整えるだけでなく、犬たちが人と暮らしていくための大切なステップです。
そして、その一つひとつの積み重ねが、新しい家族との出会いへとつながっています。

こうした支えがあるからこそ、救える命があります。

こうした日々の積み重ねが、確かに命を未来へとつないでいます。

保護犬たちの命をつなぎ続けている「一般社団法人 ゆめまるHAPPY隊」。
これからも「一般社団法人 ゆめまるHAPPY隊」さんの活動へのあたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

*********************************
◆「ゆめまるHAPPY隊」さんのご紹介ページはこちらからご覧いただけます。
インスタグラムFacebookでもリアルタイム情報を発信しておられます。ご視聴・応援よろしくお願いします。
※掲載の文章・写真はアニマル・ドネーションが許可を得て掲載しております。無断転載はお控えください。
*********************************