アニマル・ドネーションでは、皆さまからお預かりした緊急支援基金を10頭以上の多頭飼育崩壊レスキューに入り5頭以上引き取った団体へお届けしています。
2025年4月から12月にかけて、複数回多頭飼育崩壊現場からレスキューした『新潟動物ネットワーク』さんに、緊急支援基金として2月27日に150,000円をお届けしました。
今回は、レスキューの詳細と基金の使い途について、スタッフの佐藤さんにお話をうかがいました。
2010年から続く多頭飼育崩壊、再び67頭に
ーどのような経緯で多頭飼育崩壊が起きたのでしょうか?
「60代男性、持病ありの方です。こちらのお宅の猫問題は、2010年より続いています。
当時の多頭崩壊が起こった理由としては、本人が捕獲に慣れていないため、なかなか捕獲できず繁殖し、それを繰り返したためです。ある程度馴れて捕獲した猫を室内で保護し、主にメスを手術していましたが、費用面で追いつかず増えていってしまいました。
2025年の今回は、前回で捕獲できなかった取り残しに加え、他から流れてきた猫もいたようです。手術できず生まれた子も成長し、猫算式に増えていきました。本人には『何とかしなければ』と思うような危機感も薄く、それも原因のひとつです」

近所の方々の苦情、そして寄り添う声
ー近隣住民の方々の反応はどうでしたか?
「近所の方は糞尿で困り市役所へ苦情を入れ、市役所から愛護センターに引き取りを依頼するも、センターからは引き取りできないと言われ、最終的に愛護団体NDNに相談が来ました。
近所の方々は猫たちの糞尿に悩まされ、中には怒りをぶつける人もいましたが、『何か協力できることはないか。猫には罪はない。餌代だけでも大変では?』と寄り添ってくれる方もいました。しかし、問題の飼い主とはトラブルになっているため、本人には直接伝えることはないようです」


頭数の多さから管理しきれず病気の子も
ー現場の状況を教えてください。
「室内猫は9頭、他の猫は主に玄関前、2階ベランダを居場所にしていました。室内の猫は性別や相性によってケージ分けされており、きれいに整頓されていました。若くて人懐こい子が多かったですが、頭数が多かったため本人が管理しきれず、子猫時代の風邪の後遺症で片目白濁や眼球萎縮の子もいました」


ーレスキュー内容を教えてください
「総数67頭のうち、TNRが51頭(室内、屋根、玄関先、敷地内にて本人がお世話)、NDNで15頭を保護しました。残念ながら1頭は手術後に亡くなりました」
片目白濁や眼球萎縮の子たちにも治療を
ー緊急支援基金はどのように使われましたか?
「猫たちの不妊去勢手術、保護した猫のワクチン、ウイルス検査代、内外寄生虫駆除代、保護するための餌代、砂代に使わせていただきました。
また、その中で片目白濁や眼球萎縮の子もいて、この子たちの治療代としても使わせていただきました」
絶えない多頭飼育の問題、それでも努力を続ける
ー最後に、支援者の皆様にメッセージをお願いします。
「いつもご支援ありがとうございます。本当に助かっております。
次から次へと相談が絶えない多頭飼育の問題は解決が難しいですが、少しでも猫たちを幸せにしてあげられるよう、今後も努力し取り組んでいきますので、引き続きご支援よろしくお願いいたします」
「新潟動物ネットワーク」さんは、困難な状況にある方々に寄り添い、解決に導いています。活動への皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。
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