寄付が支えた保護犬の命
アニマル・ドネーションでは、みなさまからお預かりした寄付金を認定団体様へお届けしています。
今回は、長野県松本市で犬たちの保護・譲渡に取り組む「一般社団法人 ゆめまるHAPPY隊」さんをレポートします。
「ゆめまるHAPPY隊」のシェルターは、1085㎡の敷地に大小6つのドッグランを備え、常時50〜70頭の犬たちが暮らしています。高齢犬や病気を抱えた犬も積極的に受け入れ、分け隔てなくお世話することがモットーです。
アニマル・ドネーションからは、2025年7月456,971円、6月52,307円、5月327,388円と、皆様からお預かりした寄付金をお届け。日常ケアや医療費などに活用されています。
2025年6月には、心臓に大きな疾患を持つゆず子ちゃんの手術が行われました。
寄付が支えた命 ― ゆず子ちゃんの挑戦
2023年9月、松本保健所から14頭と一緒に「ゆめまるHAPPY隊」にやって来たゆず子ちゃん。
推定4歳、パピヨンMIXの女の子です。明るく社交的な性格で、新しく入隊した犬たちの「教育係」としても活躍しています。
しかし入隊時の検査で、「動脈管開存症(PDA)」という重い心臓病が見つかりました。
診断はショックでしたが、ゆず子ちゃんの明るさにスタッフは励まされました。
「病気があっても、彼女の笑顔は変わらない」――そう信じて、投薬治療を続けながら日常生活を支えてきました。


しかし、成長とともに症状が出る可能性があることから、専門医による手術が必要に。
紹介された千葉の大学病院なら手術ができると分かりましたが、片道4時間もの長距離移動は、心臓に病気を抱えるゆず子ちゃんにとって大きな負担。
同行するスタッフにとっても現実的に厳しいものでした。
悩み続ける中で、奇跡的に長野県上田市の病院に心臓の専門医チームがきてくださっていることが分かりました。
信頼できる素晴らしい先生たち。
この先生たちにぜひお願いしたいと心から思いました。
片道1時間半はかかりますが、「ゆず子のためなら」と決意し、手術をお願いすることになりました。

2025年6月、ゆず子ちゃんは手術台に上がりました。
手術は高度な技術を要しましたが、異常血流の大部分を閉じることに成功。
手術後も、順調に回復。退院の日には、車に乗ったゆず子ちゃんの明るい姿にスタッフ全員が胸をなでおろしました。

この挑戦を支えたのが、アニマル・ドネーションを通じて寄せられたみなさまからのご寄付です。
高額な医療費の心配に押しつぶされることなく、「命を救う」という最善の選択ができました。
寄付はまさに、ゆず子ちゃんの未来を切り開く大きな力となりました。
新しい家族との出会い
手術を乗り越えたゆず子ちゃんには、もうひとつ嬉しいニュースが。
迎え主さんが決まったのです!
元ゆめまる隊員のアトムちゃんを迎えてくださった方で、
ゆず子ちゃんの病気やハンデのことも理解した上で、
家具の工夫や脱走防止対策など、細やかな準備を整えてくださいました。
退院から1ヶ月後、ついにゆず子ちゃんは新しいおうちへ。
初めての場所でも臆することなく、アトムちゃんと仲良く走り回る姿は、
これまでの苦労を乗り越えた彼女の強さと生命力を象徴しているかのようです。



ー支援者のみなさまへ
「ゆめまるHAPPY隊」代表・国本さんは語ります。
「ゆず子のように重い病気を抱える犬たちも、どんな子も分け隔てなくお世話しています。
今回の手術も、皆さまからの温かい寄付があったからこそ、安心して医療に臨むことができました。
費用面の心配がなくなることで、命に向き合うことだけに集中でき、最善の選択ができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
犬たちの命を守る活動は、私たちだけの力では到底成し遂げられません。
皆さまの応援と支えがあるからこそ、病気や障害のある子たちも安心して暮らし、笑顔を見せてくれます。
心から、ありがとうございます」
ゆめまるHAPPY隊は、これからもすべての犬に希望の光を届けるため、皆さまの寄付を大切に活用していきます。
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